遂に来ました!FCCJ理事会「お白洲」への召喚状。(これ以下の記事はFCJ代理人、横木雅俊弁護士より「法的措置」をとると言われ削除する)
あのジム・シェリダン監督が演出をし、ダニエル・クレイグ、ナオミ・ワッツ、レイチェル・ワイズなどの大スターが出演してこんなくだらないスリラーを見るとは思わなかった。シェリダン監督は「イン・アメリカ」「」マイレフト・フット」「父の祈りを」など感銘深い作品を送り出している人だ。彼のフィルモグラフィーにはスリラーやホラー映画は無く新境地を拓こうとしたのだろうか?それにしても酷い脚本(デヴィッド・ルーカ)だ。本が映画の7割を決める。
有能な編集者ウィル・エイテンテン(クレイグ)は長年勤めていたNYマンハッタンの出版社を同僚上司に惜しまれながら辞め「家族と過ごす時間を作りたいし作家に専念したい」とNYを離れる。妻子が既に住むニューイングランドの瀟洒な家(ドリームハウス)で妻リビー(ワイズ)の満面の笑みで迎えられる。可愛い二人の娘、トリッシュ(テイラー・ギア)とディディ(クレア・アスティン)も普段は家に居ないパパが帰って来て嬉しくて仕方が無い。
しかし不思議なことが幾つも起こる。ポーチに送り主不明の鉢植えの花が、ディディが目撃する「誰か変な男の人が覗いている」とか、真夜中に近くのガキどもが集まりミサをやっているのを捕まえると「この家で一家が皆殺しにあった」と知る。5年前のことだと。パトカーを呼んでもおまわりはガキどもを追いもしないしウィルの言い分も聞かない。
向いの家に住むアン・パターソン(ワッツ)を訪ねて事情を聞こうとするが数日前が一家の命日だったことを教えるが娘のクロエ(レイチェル・フォックス)に気を取られ満足な話も出来ない。その夜また怪しい男が家を覗いており、その男の車に引き殺されそうになるが警察は相変わらずウィルに冷たく取り上げてくれない。
ここまでは謎が謎を生み複雑な路線に突入かと思いきや、突入先がバカバカしくて話にならない。妻子殺害、記憶喪失、精神病院、虚実が入り混じった家の中などこの手のホラースリラーに付き物のクリシェの連続。だが何故そうなるの?と言う箇所があちこちにある。ネタバレになるのでこれ以上書けないが、こんなアホ臭い脚本でシェリダン監督も大スター、クレイグやワッツが演じなければならないのは苦痛だったろうと思う。
11月23日よりシネマサンシャイン池袋で公開される。
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