昨日の朝(7日)、日曜にも拘らずジョージ・バームガートナー会長からFAXが届く。6日のブログでお白洲への出頭命令が「9月9日」の1か月前になっており、「おいらはタイムトラベラーでは無いので過去に遡れない」と書いた。読んだ中村AMGかその部下が日曜出勤して朝早く「10月9日10時半」と出頭日時を訂正した召喚状をFAXして来たのだ。品位に「掛ける」はそのままだ。(これ以下の記事はFCCJ代理人・横木雅俊弁護士に法的措置をとると言われ削除)
同志たちがメイルで激励のメッセージを送ってくれる。有難う!
ロードアイランドのロジャーと電話で40分も話したら相変わらず訴訟を勧める。中野真美弁護士に相談しろと。16日午前に開かれる元会長グループの法廷の後で会うことにする。
東大法学部卒の同志Nさんは弁護士の友人が多い。僕の高校時代で同級だった才口千晴元最高裁判事に相談した方が良いと言って来た。
才口君は民事再生の権威だが「言論の自由」とか「人種差別」は余り知らないだろうと言うと弁護士ならそんな基本的なことは知悉しているからコンサルを受けろと。親しい間柄なので連絡をして会う積りだ。今は六本木の森ビルにある「TMI総合法律事務所」にオフィスがある。才口君が最高裁判事の時にFCCJ会員で協会アドバイザーの浜田邦夫弁護士とは同じ最高裁判事で同僚だった。もっと云うと私の娘がNYUロースクールを出てNY州の弁護士資格をとり日本の弁護士資格をも獲得後、最初に勤めたのが浜田・松本法律事務所でアソだった。見渡すと才口君を含め高校の同級生に6人、東大での28名の学科で2人と弁護士に囲まれている。誰に相談して良いか迷うほどだ。
明日(9日)はいよいよ(これ以下の記事はFCCJ代理人・横木雅俊弁護士に法的措置をとると言われ削除)
「タイガーズ・ワイフ」(新潮社:2012年8月刊)は近頃に無い驚愕の小説だ。著者は26歳のブロンドの美女、テア・オブレヒト。ユーゴスラビアの首都ベオグラードで生まれ、家族と共に戦火を避けエジプトのカイロへ渡り、12歳の時にアメリカへ移住した。16歳でUSCに入学し20歳でコーネル大学大学院創作科に進学する。25歳でこの作品でデビューしイギリスのオレンジ賞を最年少で獲得し忽ち文壇のスターとして躍り出た。
語り手はバルカン半島のある国の女医ナタリア。ボランティアで戦争被害者の救済に奔走している時に祖父の死を知る。物語の主人公は医者であった祖父。不治の病を抱え辺境の土地で人生を終えた祖父は何を求めていたのだろうか? 祖父が孫娘に語ってくれた二つの物語。ファンタジーと寓意に満ちた大分の本を一気に読ませ堪能させる。頭に銃弾二発を撃ち込まれ、足にコンクリートブロックを巻かれて湖に沈められても死なない男、ガヴラン・ガイレ。明日は砲撃で灰になるムスリムの町、サロボルの誰も客の居ないホテルのレストランで祖父と不死身の男と二人だけで魚料理とワインで最後の晩餐をするシーンは印象的だ。もう一つはタイトルになっている「虎の嫁」。爆撃され破壊された動物園から抜け出したトラと心を通わせ一緒に暮らす聾唖の少女。
第二次大戦のドイツ兵やイスラム教徒とキリスト教徒の内戦など戦争に打ちひしがれたバルカン半島の人々を描くセルビア系作家の筆致はシャープで幻想に満ちている。視点や時代や舞台が目まぐるしく変わるのでついて行くのがやっとだが、読み終わった充実感は最近にないものだ。
如何にもフレンチ・コメディだ。どうしてそうなるの?と合理的な説明を省いてでもドンドンストーリーは進んで行く。だがこの映画の場合それが心地良く寛容な気持ちでカリスマシェフと出来の悪い弟子のシェフのバディ喜劇を楽しんでいる。重鎮(文字通り)のジャン・レノと25歳と年が親子ほど離れている若手のミカエル・ユーンとのコンビは息がピッタリでテンポ良く笑わせてくれる。
パリ有数の超高級三つ星レストラン「カルゴ・ラガルド」は20年間「三つ星」を守り抜いて来た。しかしベテランシェフのアレクサンドル(レノ)のスランプで大ピンチを迎えている。客に紛れての審査員の舌に叶わなければ星を落とすことになる。アレクサンドルの親友の店のオーナーは老人ホームに引き籠り、若い息子、ジュリアン(スタニスラス・マテール)が取り仕切るが、過去のメニューに拘るアレクサンドルシのクビを斬り店を改装して彼の思い通りに運営しようとしている。もし審査で星を落とすなら絶好のチャンスだ。
窮地に陥ったアレクサンドルは老人ホームにオーナーを訪ねる。
一方若いシェフで天才的な舌を持つジャッキー・ボノ(ユーン)は仲間の料理をけなしトラブルばかり。妊娠している婚約者のベアトリス(ラファエル・アゴゲ)は安定した仕事について生活を安定させてとの頼みに負け、老人ホームのペンキ塗りの仕事に就く。半年は仕事がある。ペンキを塗りながらキッチンをたまたま覗き、3人のシェフの料理に口を出す。3人はシェフに成りたて。タイル職人だったティティ(セルジュ・ラリヴィエール)、トラック運転手のムッサ(イサ・ドゥンビア)メーキャップ師だったチャン(ヴァン・ヘイ・ミーン)はボノのアドバイスに耳を傾ける。
ここでアレクサンドルはボノの指導の下で作られた料理と口にし、その絶妙な味に感銘するのだ。
ここまで来れば展開も結末も予想できる。ご都合主義のコミカルの展開だが、レノとユーンのコンビの演技は上手く噛みあい、監督・脚本のダニエル・コーエンの演出は快調だ。
画面に登場するフレンチの数々、ソースも飾り付けも魚や肉の素材も総てがジューシーでお腹が鳴りっぱなし。細かに手順も紹介するからメモを取れば家に帰って再現出来そう。
12月22日より銀座テアトルシネマ他で正月映画として公開される。
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