またも風祭ゆきが舞台に立ちますので「是非ご覧頂きたく」とメールを貰った。昨日(14日)この暑さの中、池袋地下鉄39番出口(表示が無いから何処か分からず迷うこと)から歩いて2分のうたい文句に騙された延々と歩いて「池袋グリーンシアター」なる小劇場に辿り着く。演題は劇団「創造集団」公演「愛しのバックストリート」。熱い中を20分も歩いた苦労が報われるのは「ミナミの帝王シリ―ズ」を世に送り出した荻庭貞明の作・演出が面白くて優れていること。
池袋の裏道でおでん屋をやっている徳山清司(山本まなぶ)と高3の娘、沙紀(片岡華奈子)の物語。屋台に集うニセ医者やオカマ、癌で余命幾ばくもない売れない小説家、その妻でバーのホステス、隣のアパートの不倫のデブ女、マッサージパーラーの韓国人(実は中国人)客引きの女などなど。清司は元刑事で幼い沙紀を養女にして15年間育ててきた。元部下の現職刑事の坂上の連れて来たチンピラ、宮田を屋台の手伝いとして更生させている。夫々に身辺に纏わるエピソードがあり、それらを散りばめながら物語は展開して行く。コアのストーリーは腕利きの清司が何故刑事を辞め沙紀を自分の子どものように可愛がるのか?その秘密を知るのは風祭演じる元クラブのママで今はこの辺り一帯の大家と坂上刑事だけ。荻庭の巧みなストーリーテリングとテンポある演出で喜劇がいつの間にか義理人情の世界に入りなだそうそう。休憩無しの2時間弱で椅子が固く前の観客の頭が邪魔になる厳しい鑑賞環境をものともせず舞台に惹きつける。いや面白かった。昨日の夜の回が「楽」で秋には大阪へ芝居を持って行くと言う。
夜は僕がメンバーである外国特派員協会(FCCJ:外人プレスクラブ)の労組(UPC)の。。。。
(以下はFCCJバウムガードナー会長の警告により削除)
アメリカ・セントルイスに本社を持つアグロバイオ企業「モンサント」は遺伝子組み換え作物の90%を握る大会社だ。世界の食料危機を救う救世主だと自認している。だが果たしてそうだろうか?監督・撮影・脚本のフランス女性、マリー・モニク・ロバンは驚いたことにグーグルで映画を作っている。モンサント関係で公式発表された書類や動画を調べ上げ裏をとるために後追いでインタビューする手法だ。
現在は1兆円を超す年商の「モンサント」を有名にした商品はPCB、アロクロール(Aroclor)の商品名で独占的に製造販売した。日本では、三菱化成(現三菱化学)との合弁子会社であった三菱モンサント化成(現三菱樹脂)がPCBを製造していた。人体へ取り込まれると癌や内臓疾患、子供の奇形などを引き起こす。米ぬかに混入した「カネミ油症事件」が置き14000人が発症し製造が中止された。
また、農薬では除草剤で莫大な利益を上げ、ベトナム戦争で使われた枯葉剤も製造した。この枯葉剤にダイオキシン類が含まれており、人体への影響は無い、1年で効力は失われると嘘ばかりつく。今でもベトナムの民間人や戦争に参加した米兵の間では後遺症に悩む人が多い。除草剤ラウンドアップを開発し、近年ではラウンドアップに耐性をもつ様々な遺伝子組み換え作物(GMO種子)を分子育種して、セットで販売している。モンサント社の遺伝子組換え作物の強引なシェア確保商法に対して批判をしているのがこの映画だ。
アメリカから入って来る大豆、とうもろこし、綿、ナタネ、カボチャ、パパイヤなど遺伝子組み換え作物は本当に安全なのかどうか?この映画は大きな疑問を投げかけている。
9月上旬、渋谷アップリンクで公開される。
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