| コメント:2 |
まもなく始まる連続テレビ小説「純と愛」。
歴代“朝ドラ”ではどんなヒロイン夫婦が登場したか、振り返ってみよう。
2012年9月18日(火)
2012年4月より放送されている連続テレビ小説、第86作の「梅ちゃん先生」もいよいよ終盤戦。次に伝統ある朝ドラのバトンを受け取るのは、10月1日(月)にスタートする「純と愛」だ。ヒロイン・狩野純の家は祖父の代から宮古島で小さなホテルを経営している。現在ホテルを切り盛りしている父・善行と大ケンカの末、家を飛び出して大阪で働くことになった純は、不思議な青年・待田愛(いとし)と出会う。やがてふたりは結婚。降りかかる数々の困難を、力をあわせて乗り越えていく。
連続テレビ小説では、本作のようにヒロイン夫婦を中心に描いた作品が多数あるが、その形は物語によってさまざま。そこで今まで“朝ドラ”ではどんな夫婦が登場してきたのか、振り返ってみよう。
時代の荒波にもまれながら、たくましく生きる
1967(昭和42)年に放送された第7作「旅路」は、平岩弓枝の同名小説をドラマ化。鉄道員の夫とその妻という、いたって平凡な夫婦の愛情劇を中心に描いた。大正・昭和という激動の時代を懸命に生き抜く夫婦の姿は広く世間の好感を呼び、人気を博す。朝ドラでは最後のモノクロ作品でもあった。
また、1970(昭和45)年の第10作「虹」は、夫と夫の両親に仕え、子育てをしながら戦中戦後の混乱期を乗り越えていく体験記。南田洋子演じる大学講師のインテリ妻が疎開や買い出しなど、さまざまな経験を経てたくましく変わっていく様子が軽快だった。
障害やすれ違い・・・これぞ、ラブストーリーの醍醐味!
まさに朝ドラ版のロミオとジュリエットといえる純愛物語が、1985(昭和60)年放送の第34作「澪つくし」。当時19歳だった沢口靖子がヒロインを務めた。沢口が演じたのは、醤油醸造旧家の当主の妾の子として生まれたかをる。かをるは銚子外川港の網主の長男・惣吉と一目でひかれあうが、醤油屋と漁師は犬猿の仲で置かれた立場も生きる世界もまったく違っていた。しかし、そんなふたりの運命は複雑に絡まり、思わぬ展開へ進んでいく。
そしてもう一組、運命に翻弄されたカップルがいる。1991(平成3)年放送、第46作「君の名は」のヒロイン・真知子と春樹だ。ふたりは戦時中に銀座・数寄屋橋で出会い、お互いの名前を告げないまま、再会を約束して別れる。しかし神様のいたずらか、さまざまな障害に阻まれてなかなか再会を果たすことができないというストーリー。本作は脚本家・菊田一夫の代表作で、1952年にNHKラジオ連続放送劇として制作された際には一世を風靡(ふうび)。当時は放送時間になると銭湯の女湯から女性が消えたという珍現象もあったとか。連続テレビ小説版でも真知子と春樹の“会えそうで会えないすれ違い”をドキドキしながら見届けた人も多いのでは?
若くして永遠の別れ
1997(平成9)年の第56作「あぐり」、2003(平成15)年の第68作「こころ」には共通点がある。それはヒロインの夫が若くして亡くなってしまうということだ。「あぐり」では物語が折り返し地点を過ぎたころ、あぐりの夫・エイスケが急逝。視聴者から延命願いが出されたほど人気が高かったエイスケの死は、多くの涙を誘った。エイスケ役・野村萬斎は「彼の人気が出たのは、脚本家と僕とディレクターがうまくエイスケ像をつくりあげてきたからだと思います。僕が芝居中にかなり遊んだ姿を見た脚本家が触発されて筆を進め、それをディレクターが上手に舵取りしていたのではないかなと」とエイスケの人気について冷静に分析していた。
一方、「こころ」のヒロイン・末永こころの結婚生活も長く続かなかった。バツイチで2人の子持ち・優作と紆余曲折の末に結婚。子どもたちにも母と認められつつあったころ、優作が雪山で雪崩に巻き込まれ、帰らぬ人となってしまうのだ。優作を演じた仲村トオルの胸中は複雑だったようで、「途中でいなくなってしまうのが、本当に残念でしょうがなかった。(台本の)最後のシーンは出来るだけ読まないようにしていたんです(笑)」と撮影当時に明かしている。
夫婦で力をあわせ、全力前進!
2007(平成19)年の第76作「どんど晴れ」は、比嘉愛未がテレビドラマ初出演で初主演に大抜擢された作品。比嘉演じる夏美は、婚約者の柾樹が実家の名門老舗旅館を継ぐと決めたため、女将を目指して旅館で修業に励むことに。知識も経験もまったくないまま、いきなり始まった修業にてんてこ舞いになる夏美。しかし“おもてなしの心”と持ち前の明るさで積極的に仕事に取り組み、時には女将や従業員たちとぶつかりながらも少しずつ成長していく。柾樹も夏美を支えながら旅館の跡取りとして奮闘。ふたりの頑張りは次第に周囲の人々の心を動かすのだった。ドラマでは要所要所で“一本桜”と呼ばれる大きな桜の木が登場する。これは夏美が初めて女将への決意を固めるきっかけとなった木で、その後も全編を通して夏美と柾樹の心を繋ぐ支え(モチーフ)として描かれていた。
そして、記憶に新しい2010(平成22)年に放送された第82作の「ゲゲゲの女房」。大人気漫画「ゲゲゲの鬼太郎」の作者である水木しげるの妻・武良布枝の著書をドラマ化した。ヒロインの布美枝は、朝ドラの主人公では珍しく?内気で引っ込み思案でのんびりとした性格。そんな布美枝が貸本漫画家・茂と見合いし、なんと式の5日後には上京することに。しかし東京で布美枝を待っていたのは、驚くほどの貧乏生活だった。不安を覚える布美枝だったが、茂が精魂込めて一心に漫画を書き続ける姿に心を打たれ、成功を信じて支え続ける。布美枝の献身的な内助の功もあり、やがて茂は漫画界で栄誉ある賞を受賞。まさに夫婦二人三脚で掴み取った成功といえよう。
連続テレビ小説は「純と愛」で第87作目を迎える。制作された作品の数だけ、ヒロインやその夫たちの人生がひとつひとつ描かれてきたかと思うと感慨深い。また、作品自体はもちろん、夫婦のあり方や恋愛観にも時代背景が投影されている。うつりゆく世相を映す鏡として、過去の朝ドラを改めて振り返ってみても面白いかもしれない。
ヒロイン夫婦を中心に描いた主な連続テレビ小説
番組タイトル 放送年
第7作「旅路」 1967(昭和42)年
第10作「虹」 1970(昭和45)年
第34作「澪つくし」 1985(昭和60)年
第46作「君の名は 1991(平成3)年
第56作「あぐり」 1997(平成9)年
第68作「こころ」 2003(平成15)年
第76作「どんど晴れ」 2007(平成19)年
第82作「ゲゲゲの女房」 2010(平成22)年
第87作「純と愛」 2012(平成24)年
「夫婦」がメインじゃないんだけど、私が好きな“旦那さま”は、「雲のじゅうたん」で、浅茅陽子さん演じるヘバちゃん、小野間真琴の旦那さま稲葉忠裕さんですね。
背が高くて、Yシャツが似合って、偉丈夫って感じでね。
亡くなった竜崎勝さんが演じてらっしゃって。
竜崎さん、わかりやすくいえば、フジテレビのアナウンサーだった高島彩さんのお父さまね。
古いとこだと「おはなはん」の速水中尉(高橋幸治さん)とか、あと、「はね駒」の源蔵さん(渡辺謙さん)もかっこよかったなぁ~。
・・って、私、背が高くってYシャツが似合いそうなのが好みってこと!?(笑)
でも、朝ドラは相手役の人選も大切よね。
(更紗)
投稿日2012年09月18日 16:59
ヒロイン夫婦で好きなのは「芋たこなんきん」の町子さんと健次郎さんかな。
藤山直美さんの演技がすばらしくて、朝ドラに出てくださってありがとうありがとう!って思いなんですけど、徳永家に後妻に入って、小説家を続ける町子さんと、町子さんをおおらかに見守ってる健次郎さんの関係がよかったです。。
ふたりの出会いって言うか、お見合い的な出会いのとき葉結構険悪だったんですよね。
健次郎さん(國村隼さん)がうっかり「女が小説家なんて・・」ってクチ滑らしちゃったら、町子さんが「(そういう考え方は)時代遅れの恐竜!滅びてしまいなさいよっ!」(笑)だったっけかな、大喧嘩しちゃってね。
藤山さんと國村さんの掛け合いがホント面白かった。
(更紗)
投稿日2012年09月21日 15:09