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現在放送中の「梅ちゃん先生」は東京が舞台。
昭和36年からの歴史をたどり「東京」を主な舞台にした“朝ドラ”を振り返ってみよう
2012年4月13日(金)
2012年4月2日から始まった連続テレビ小説は「梅ちゃん先生」。戦後復興期の東京・蒲田を舞台に、地域に密着した医療を志す町医者となっていくヒロイン・下村梅子の半生を描いていく。連続テレビ小説と言えば、全国各地を舞台に、その土地ならではの言葉や風習などが描かれることも魅力のひとつ。では「梅ちゃん先生」のように東京を主な舞台にした連続テレビ小説にはどんな作品があったのか、振り返ってみたい。
ヒロインのふるさと、東京
連続テレビ小説ではヒロインの多くが、進学や就職、結婚などをきっかけにふるさとを出て上京。自らの道を切り開いていくが、東京生まれのヒロインがふるさと・東京で生きていく姿を描いた作品も多く生まれている。第1作「娘と私」、第3作「あかつき」、第8作「あしたこそ」など、初期の作品には東京が舞台のものが多く、以降は全国各地、さまざまな地域出身のヒロインが故郷や新天地で生きる姿が描かれるように。初期作品以来、久しぶりに東京を舞台としたのが、浅草区生まれの女優・沢村貞子の半生を描いた第21作「おていちゃん」だった。
作品に漂う江戸情緒
第48作「ひらり」は大相撲の殿堂・国技館のお膝元、両国が舞台。石田ひかり演じるヒロイン・藪沢ひらりをはじめ、家族、ご近所の仲間たちまで、登場人物の多くは粋で気っぷのいい生粋の江戸っ子だった。近くには梅若部屋があり、力士たちの暮らしぶりやしきたりなども描かれた。
東京下町の代表格、観光地でもある浅草が舞台となったのは第68作「こころ」。中越典子演じるこころは、浅草で八代続く老舗うなぎ店「きよ川」の一人娘。友人には船宿(屋形船屋)の娘や、お風呂屋の跡取り娘、花火職人など、下町らしい背景を持つ人々が登場。三社祭、隅田川の花火、サンバカーニバルなども描かれるなど、地域色豊かなドラマとなった。
ヒップホップダンスに夢中のヒロイン・瞳の成長が描かれた第78作「瞳」の舞台は、月島・佃。ヒロインの瞳は札幌出身だが、同居する祖父の勝太郎は生まれも育ちも月島。築地で鰹節仲卸業をする勝太郎の友人・勇次郎や、名物のもんじゃ焼き店、さらには古くからの歴史を持つ佃祭りが描かれるなど、地域に息づく文化が登場していた。
都会で自立する等身大のヒロイン
第28作「本日も晴天なり」は戦時下にNHKのアナウンサーを務め、戦後、ルポライター、作家へと転身するヒロインの成長物語。昭和元年に人形町で生まれたヒロインが、戦中、戦後の東京で自らの道を切り開く姿が描かれた、女性の自立を考えた作品だった。
同じく都会で自立する女性を描いたのが、第42作「青春家族」。ヒロイン・阿川麻子は、東京の大手デパートのバイヤーとして忙しい毎日を送りながらも、仕事と家庭を両立させているキャリアウーマン。その娘・咲は漫画家志望だった。都会で暮らす等身大の家族を描いた作品は珍しく、まるでトレンディードラマのような展開が印象的だった。
また、第54作「ひまわり」の舞台は谷中、根津、千駄木。通称・谷根千と呼ばれるやはり東京の下町だった。動物病院を営む母と2人の祖母、弟と暮らすヒロイン・南田のぞみは弁護士志望。その夢を叶えていく姿が愛犬の目を通して描かれたユニークな作品だった。
連続テレビ小説の多くは地方出身のヒロインが都会に出て、自らの道を模索する姿が描かれる。しかし、東京出身のヒロインが地方で暮らすという逆パターンも! 第39作「はっさい先生」では、ちゃきちゃきの江戸っ子であるヒロイン・早乙女翠が、大阪の男子校に英語教師として赴任。奮闘する姿が描かれた。第47作「おんなは度胸」のヒロイン・山代玉子もまた東京出身。関西の温泉旅館に嫁ぎ、孤軍奮闘していく…。また、第46作「君の名は」は、東京大空襲から物語がスタート。その後、北海道、新潟、三重などと舞台地を移しながら物語が進行していった。
東京を主な舞台にした連続テレビ小説
番組タイトル 放送年
第1作「娘と私」 1961(昭和36)年
第3作「あかつき」 1963(昭和38)年
第8作「あしたこそ」 1968(昭和43)年
第21作「おていちゃん」 1978(昭和53)年
第28作「本日も晴天なり」 1981(昭和56)年
第42作「青春家族」 1989(平成元)年
第48作「ひらり」 1992(平成4)年
第54作「ひまわり」 1996(平成8)年
第68作「こころ」 2003(平成15)年
第78作「瞳」 2008(平成20)年
この括りには入らないんだけど、「私の青空」の築地の人たちがいいよね。
山本カントクの氷屋さん一家もよかったし、無法松の大仁田厚さんが実はいいとこ坊ちゃんで、あれ?なんだっけ?“タカちゃま”だっけ?中条きよしさん演じるお兄ちゃまが万里小路史彦さん、“フミちゃま”(笑)で、スッゴイ面白かったです。
あき竹城さんの小百合さんのフラメンコも強烈だったし(笑)。
随分前だけど、「いちばん星」で佐藤千夜子が下宿するお豆腐屋さんだっけかな、三遊亭円之助さんと塩沢ときさんの夫婦もよかった。
やっぱり脇に絶妙の配役をしてくれるとドラマって面白くなりますよね。
あと、そうだな、「本日も晴天なり」のお父さん、津川雅彦さんの日本手ぬぐい屋さん(だっけ?)が江戸っ子!!って感じでよかった。
津川さんのこういうお父さん役って新鮮だったなぁ。
津川さんっていえば「いちばん星」の中山晋平(だっけ?)が素敵でしたね。
(更紗)
投稿日2012年04月23日 11:01