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【社会】

PC遠隔操作 無料ソフトにウイルス

 インターネット掲示板に伊勢神宮の爆破予告を書き込んだとして三重県警に逮捕された津市の無職男性(28)が無関係だった可能性が高まり釈放された事件で、男性のパソコン(PC)は、ネット上の無料の写真解析ソフトを取り込んだ際にウイルス感染したとみられることが分かった。捜査関係者が明らかにした。

 爆破予告の五十分後、同じ男性のPCを使って、任天堂(京都市)への爆破予告も掲示板に投稿されていたことも新たに判明。県警は同じ第三者が遠隔操作したとみている。

 掲示板2ちゃんねるに「伊勢神宮爆破」などと書き込みがあったのは、九月十日午後三時三十四分から。捜査関係者によると、釈放された男性は、書き込みがあった時間の直前に写真解析ソフトをダウンロードしていた。ネット上などの写真から撮影日時や場所、カメラの機種などを読み取るソフトで、さまざまな種類がネット上に出回っているという。

 男性は県警の調べに「ソフトを取り込んだ後に(PCの)操作が重くなった」と話しており、ダウンロード直後に第三者が男性に成り済ましてPCを遠隔操作し、爆破予告の書き込みをしたとみられる。男性のPC画面では第三者が操作している様子は表示されず、PC内部でこっそりと操作できる仕組みのウイルスだった可能性が高い。

 大阪市のホームページに無差別殺人を予告する書き込みをしたとして業務妨害罪で起訴されたアニメ演出家の北村真咲さん(42)=大阪地検が釈放=のPCからは、三重の男性のとタイプが酷似したウイルスが検出されている。

 

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