世界で初めてｉＰＳ細胞を作った京都大学の山中伸弥教授が、ノーベル医学・生理学賞を受賞し、関係者などから喜びの声が上がっています。

ノーベル賞受賞の連絡を受け、山中教授は会見を開き、感謝の気持ちと今後の意気込みを語りました。

【京都大学　山中伸弥教授】
「喜びも非常に大きいですが、同時に、非常に大きな責任感も感じています」

大阪では号外・・・
【号外を受け取った人】
「日本人として誇りのある、素晴らしいことだと思います」
「去年も、なんか（候補に）上ったという話を聞いたことがありましたけど、本当に良かったですね」

【京都大学の学生】
「素直にうれしいというのもある。なんというか、京大ここにありという思いもありますし」
「学生としてはすごいモチベーションが上がりますし、今から心入れ替えて、勉強に励もうかなという気になります」

山中教授の母校　神戸大学では・・・
【神戸大学の同級生】
「竹のように真っ直ぐな性格が学問でもやはり通じて、一つの事に信じてやったことが、結果、こういう事になったと思う」

山中教授が研究を始めた大学・・・
【奈良先端科学技術大学院大学の上司】
「最初に話をきいていると夢みたいな話。原理的には分かるけど、まともにやったら何年かかるか分からない仕事。自分の事のように嬉しいです」

【京都大学　山中伸弥教授】
「日本という国が受賞した賞だと感じています」

山中教授は、一日も早く医学に応用するため、研究に集中したいと話しています。

今年のノーベル医学・生理学賞は、世界で始めてｉＰＳ細胞を作った京都大学の山中伸弥教授が受賞しました。

ノーベル財団は８日、会見を開き、京都大学の山中伸弥教授と、イギリス人のジョン・Ｂ・ガードン氏が受賞したと発表しました。
京都大学ｉＰＳ細胞研究所長の山中教授は、５年前、世界で初めてヒトの皮膚細胞からｉＰＳ細胞を作り出すことに成功しました。
ｉＰＳ細胞は、神経や筋肉など体の様々な細胞に進化でき、再生医療や難病治療への応用が期待されています。

大阪市役所のホームページに無差別殺人を予告したとして逮捕されたアニメ演出家の男性が釈放されました。
何者かが、男性のパソコンをコンピューターウイルスに感染させて遠隔操作した疑いがあるためです。

「無差別に人をトラックで轢く」
今年７月に大阪市のホームページに書き込まれた内容です。
威力業務妨害の疑いで捜査を始めた警察と検察は、ネット上の住所にあたるＩＰアドレスなどから書き込みが行われたパソコンを特定し、所有者である吹田市の４３歳のアニメ演出家の男性を逮捕・起訴しました。
しかし、男性は一貫して「身に覚えがありません」と容疑を否認。
その後の捜査で、男性のパソコンはあるウイルスに感染していたことがわかり、男性の犯行ではない可能性が出てきたとして男性は、先月、釈放されました。

感染したウイルスは新型で、メールやサイトを閲覧した際に感染したとみられています。
感染すると、所有者が知らないうちにメールを送信したり、ネットに書き込みしたりとパソコンを自由に遠隔操作できるようになるのです。
また、警察がパソコンを調べたときにはウイルスは削除されていて、遠隔操作で削除できる機能もあるとみられます。
つまり、第三者が本人になりすまして男性のパソコンを外部から操作し書き込みをした疑いが出てきたのです。

【街の声】
「怖いなと思った。どうしたらいいかわからないままパソコンを使ってたりする」
（Ｑ自分のＰＣも感染する可能性を否定できないが？）
「否定は出来ないですね。できないけど、しょうがないというか、それだったら『インターネネット止めますか』というレベルになるんで…」

【神戸大学大学院工学研究科・森井昌克教授】
「（この種のウイルスは）本当に気づかない。遠隔操作をされますから知らない間に操作されてしまう。操作が見えない、画面には全く映らない。（対策は）一般にウイルスに対する対策をするという事」

先月には、三重県の男性が、伊勢神宮の爆破予告を書き込んだとして逮捕されましたが、この男性のパソコンも同じウイルスに感染していて、釈放されています。

【甲南大学法学部・園田寿教授】
「初動捜査という観点では（逮捕は）やむを得なかったんじゃないかと思う。ただ、起訴すべきかどうかという点で問題を残したと思う。一貫して否認されていたし、第三者の乗っ取りの可能性があったわけだから。今後は、こういう事件があったからかなり捜査は難しくなったと思う」

警察庁は、全国の都道府県警察に対し、サイバー事件の捜査の際にはパソコンが第三者に遠隔操作されている疑いも想定するよう指示しました。

財政難で存続が危ぶまれている大阪府の府立臨海スポーツセンターに、匿名で１億３０００万円もの寄付がありした。
これで施設の存続にメドが立ちました。

【臨海スポーツセンター支援の会・高林永統会長】
「涙がとまらなかった。本当にこんなことってあるんだなと」

安堵の表情を浮かべたのは支援団体の代表者です。
府立臨海スポーツセンターは、関西では数少ない、１年を通じて利用できるスケートリンクがあり、高橋大輔選手などここを活動拠点にしていた日本代表選手も少なくありません。
建設から４０年が経ち、老朽化で３億円の改修工事が必要となりましたが、大阪府は、財政難から、今年度中に費用の半分となる１億５０００万円が募金などで集まらなければ、廃止する方針を打ち出しました。

そこで立ち上がったのは、高橋選手らトップスケーターたち。
施設の存続のため、募金やチャリティーショーを行いました。
先月末までに１３００万円が集まりましたが、目標額にはほど遠く、存続の危機に立たされていました。
しかし…。

【臨海スポーツセンター支援の会・高林永統会長】
「募金用の通帳の残高をみたら、きのうまでと全然違う数字になっていて、よくみたら１億３０００万円が匿名で振り込まれていた」

なんと今月２日、支援団体に匿名で１億３０００万円もの寄付があったのです。
翌日には、「練習する子供達の笑顔を守りたいと思いました」というメールが送られてきました。

【利用者】
「すごいしうれしい。ここがないと練習ができないからないと困る」
「うれしいですね。小さい頃からあるし、子どももきているしある方がいい」

支援団体は、来月中を目標に残りの７００万円を集め、松井知事に存続を改めて要望することにしています。

兵庫県の淡路島で雄ヤギのお乳からミルクが出ると話題になっています。
専門家は「ミステリーだ」と驚いています。

【飼い主の玉置秀憲さん】
「本当にびっくりしました」

南あわじ市に住む玉置秀憲さん（５６）が異変に気付いたのは、およそ１ヵ月前。
自宅で飼っている５歳の雄ヤギの乳首が、突然腫れはじめたのです。
獣医が診察したところ、豆粒ほどの大きさだった左の乳首が長さおよそ５センチに、右は１０センチほどに膨らんでいました。
そして乳首を搾ると、先端から勢い良くミルクが飛び出したのです。

【獣医】「牛乳よりおいしい」
【玉置秀憲さん】「ミルクです」

近くの牛乳工場で成分を調べると、濃厚なミルクであることがわかりました。
なぜ、雄のお乳からミルクが出るのでしょうか？これは、一般的な雄ヤギの乳首です。
玉置さんの雄ヤギと比べるとその大きさの違いは、一目瞭然です。

【鹿児島大学萬田正治名誉教授】
「３０何年間ヤギの研究をしてきたが（雄が乳を出すのを）初めて聞いた。これはミステリーですね。」

雄ヤギには、生後７ヶ月の子ヤギがいます。
しかし、８月に母ヤギが体調不良に陥り子ヤギは、お乳を飲むことができなくなりました。

【飼い主の玉置秀憲さん】
「（お乳を飲めなくなり）子ヤギが夜でもずっと泣いていてそれでオスヤギが可哀そうだなと思って乳がでるようになったのでは」

お父さんヤギの子ども思う愛なのか。
ナゾは深まります。

７日夜、兵庫県赤穂市で３歳の男の子と父親が川で溺れ、死亡しました。
警察は、２人が誤って川に転落したとみて調べています。
７日午後９時ごろ、赤穂市尾崎にある千種川でたつの市の会社員・高田穏裕さん（３６）と長男の晴斗ちゃん（３）が溺れているのが見つかり、まもなく死亡が確認されました。
警察によりますと、午後７時ごろに高田さんの妻（２９）から「夫と子どもが一緒に出かけたまま帰って来ない」と連絡を受け、警察と消防が周辺を捜索していました。
高田さんはきのうから家族４人で赤穂市の実家に遊びに来ていて、ぐずつく晴斗ちゃんを落ち着かせようと高田さんが散歩に連れ出したということです。
２人は水遊びをするような格好ではなく、警察は２人が誤って川に転落したとみて調べています。

商店街から街を元気づけようと全国各地の特産品や浪速の名物料理を集めたイベントが大阪で開かれています。
北海道のホタテに鹿児島の干物など、全国の特産品がずらりと並んでいます。
大阪市中央区で開かれているこのイベントは全国のうまいものでくいだおれの町大阪を元気にしようと市内の商店街が力を合わせて企画しました。
会場には北海道から沖縄まで全国各地の特産品や浪速の名物料理を扱う約１００店舗が集まりました。
訪れた人たちは試食をしながら様々な名物料理を堪能していました。
【客】毎年楽しみにしてます。
【客】玉ねぎとかジャガイモとかね買うのはいいけど重たい
【客】食べるの楽しみにしてます
このイベントは８日午後４時まで史跡難波宮跡で行われています。

フランスで開催された競馬の「凱旋門賞」に日本の最強馬オルフェ―ヴルが挑みました。
惜しくも２着に終わりましたが大阪からも多くの競馬ファンが声援を送りました。
世界最高峰のレースといわれる「凱旋門賞」に日本の夢をのせてオルフェーヴルが挑みました。
大阪では、映画館でパブリックビューイングが行われ、約３００人の競馬ファンが集まりました。
レースではオルフェーヴルが最後の直線で一気に追い上げ、先頭に立ちます。
しかし、ゴール直前で地元、フランスの馬に追い抜かれ、惜しくも２着。
大歓声はため息に変わりました。
ファンの男性「勝ったと思った、非常に悔しい」
ファンの女性「（涙ぐみながら）何も言えません」
日本の馬として初の凱旋門賞制覇とはなりませんでしたが集まったファンは大きな拍手を送っていました。

滋賀県日野町では、例年より早く咲いたコスモスの花およそ１００万本が見ごろを迎えています。
農業公園「ブルーメの丘」では９千平方メートルの花畑におよそ１００万本のコスモスが植えられています。
気温が涼しくなり始めた先月ごろから徐々に赤や白、ピンクの花が咲き始め、いまちょうど見ごろを迎えています。
季節に合わせて毎年様々な種類の花が育てられていますがことしのコスモスは例年に比べて２週間ほど早く咲き始めたということです。
訪れた人たちは、鮮やかな花々に触れたりカメラにおさめたりして、ひと足早い秋の風情を楽しんでいました。
園内はバスに乗って一面のコスモス畑を眺めることもでき、１０月下旬まで楽しめるということです。