香川、憂さ晴らし弾！最短交代翌日、代表練習で決めた

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試合形式の練習でシュートを放つ香川

　◇日本代表直前合宿

　たまっていたうっ憤を晴らした。フランスでの初練習で行われた１１対１１の戦術確認。左ＭＦに入った香川がドリブルで中央に切れ込み右足でネットを揺らした。

　前日７日には所属するマンチェスターＵのニューカッスル戦に先発したが、精彩を欠き先発した試合では移籍後最短となる後半１０分に途中交代。試合後は「効果的なプレーができなかった。このチーム（マンＵ）に来て、まだ自分の良さは出せていない。今は難しい時期」と意気消沈していたが、気持ちを切り替えて代表のジャージーに袖を通した。

　ニューカッスル戦はベンチスタートの予定だったが、風邪をひいたナニの欠場を受けて右ＭＦで緊急先発。Ｃ大阪、ドルトムント時代を含めて過去にほとんど経験のないポジションで持ち味を発揮できなかった。一夜明けた８日付の英国各紙はチーム最低、または最低タイの採点。サン紙は「日本のエースは忙しくプレーしたが、違いを生み出せなかった」と厳しい評価を下した。

　日本代表でも３試合ゴールから遠ざかっており、９月１１日のＷ杯アジア最終予選イラク戦は腰痛で欠場するなど満足いく結果は残せていない。本職のトップ下を本田に譲る状況はマンＵとも酷似している。フラストレーションのたまる状況が続くが、サイドで結果を残さないといけないことは十分理解しており「最高の相手にアウェーで、どこまでできるか楽しみ」とフランス、ブラジル戦に視線を向けた。

　Ｗ杯優勝経験国との連戦は日本の今後を占う試金石となるだけに、浮上のきっかけをつかむ戦いにしたいところだ。