はじめに
人もすなる ( するという ) パソコンというものを、六十路 ( むそじ ) の半ばを過ぎた自分もしてみむとて、と 一念発起して 、いささか時期を失した 「 六十の手習い 」 を始めました。
老犬は芸を覚えない という西洋の諺がありますが、老化した脳 ミソを使っての パソコンの独学は試行錯誤の連続でした。
当時は 「 娘に教わる 六十五 才からの パソコン 」 のような老人向けの平易な解説書、参考書もなく、分厚く不親切で、しかも難しく書かれた パソコンの マニュアルを読んでも簡単な操作方法が分からず、途方に暮れたこともありました。徒然草の 一節に、
少しのことにも、先達はあらまほしき ( 有って欲しい ) ことなりとありますが、退職後は身近に パソコンの先達にも恵まれず、努力の割には学習は、はかどりませんでした。このたび生まれて初めての 「 作品 」 を完成しましたが、ボタンを初め手作りのものです。
昔の出来事
以下は、第二次大戦の開戦前後から敗戦直後の混乱した時代に、少年期を
過ごした頃の話です。
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