ニュース詳細
山中さん 米研究所の会見で感謝と喜び10月9日 5時24分
ノーベル医学・生理学賞の受賞者に山中伸弥さんが選ばれたことを受けて、山中さんが所属するアメリカ・サンフランシスコのグラッドストーン研究所が、8日、記者会見を開き、山中さんも日本からテレビ電話で参加して「この研究所がなければ、今回の受賞はなかったでしょう」と感謝と喜びを語りました。
山中さんは1993年から3年間、グラッドストーン研究所で、研究員として遺伝子の役割を調べる研究を行いました。
山中さんは上席研究員として、現在も毎月、1週間程度、この研究所で8人の若手研究員を指導しているということで、研究所には「山中研究室」と英語で書かれた紙が掲げられた専用のブースが設けられているほか、山中さん専用の個室もあります。
会見で、ウィリアムス所長は山中さんを祝福するとともに「シンヤが開発したiPS細胞は世界中の研究者によって研究が進められ、心臓や脳などの病気の分野でそれぞれの患者にあわせた治療ができる可能性を広げた」と述べ、功績を称えました。
このあと、日本にいる山中さんもテレビ電話で記者会見に参加し、山中さんの姿が会場のスクリーンに映し出されると、研究所の関係者から大きな拍手が沸き起こりました。
山中さんはこのなかで「何の実績もなかった私を研究所は雇ってくれ、自分は本当に幸運だったと思う。研究所の仲間がいなければノーベル賞受賞はなかったでしょう」と感謝と喜びを語りました。
山中さんは、今回、ノーベル賞を共同受賞したイギリスのケンブリッジ大学名誉教授、ジョン・ガードンさんとともに、今月24日と25日にグラッドストーン研究所で講演することになっています。
[関連ニュース]
[関連リンク] |
|