2011年12月21日(水)

仕事も親も大切にする、介護費用捻出術

PRESIDENT 2011年11月14日号

著者
おちとよこ 
医療・福祉ジャーナリスト

札幌市生まれ。横浜市在住。高齢者介護、医療、福祉など家庭や女性問題に関するテーマを中心に、雑誌、新聞、テレビなどで活躍。自身も両親を16年間介護した経験がある。国、自治体の委員も歴任。主な著書に『ビジネスマンのための男を磨く!老親介護』『入院・介護SOS不安解消119のツボ』など多数あり。

医療福祉ジャーナリスト おちとよこ=文
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では、イザというとき現役世代が自分も親も大事にするマネーの流儀とは? それは自らの仕事は絶対に辞めず、介護サービスを上手に“買う”ことだ。

その秘訣は貯金ならぬ、早めの「情報貯蓄」に尽きる。情報があれば親の所得内でも効率よくサービスを買うことも、年金だけの世帯なら低所得者向けの軽減策の利用も考えられる。

さらにもう一つ、働いていればこその錬金術がある。それは有給休暇はもとより、法律で定められた介護休業や休暇、企業独自の介護支援制度や福利厚生、ワークライフバランス推進制度などの有効活用だ。少子高齢化で「仕事と介護の両立」がスタンダードになるこれからは、制度利用の実績は次世代への財産にもなる。
先の見えない介護だが、終わりは必ずやってくる。だからこそ現役世代は、目先のマネーに惑わされず、自分の生活基盤や生きがいを持ち続けることが大切なのだ。

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