韓国・李大統領、麻生元首相らと会談 両国協力の重要性を訴える
韓国の李明博(イ・ミョンバク)大統領が、ソウルを訪問中の麻生元首相らとの会談の場で、日韓両国による協力の重要性を訴えた。
李大統領は「世界経済の低迷や、北東アジアのさまざまな状況から、両国が今後未来志向的に協力すべき事案が多い」と述べた。
これは、両国の国会議員や財界人らがメンバーとなっている「日韓協力委員会」による表敬訪問の場で発言したもの。
また李大統領は、これに先立って、麻生元首相と個別に25分間会談し、この場では先の天皇陛下についての発言について、「そういう意味ではなかった」と釈明したという。
麻生元首相は「全然そういう意味ではないということで。陛下に韓国に来いとか謝れなどと言ったことはないという話を伺いました」と述べた。
また麻生元首相は、両国で歴史認識が一致するのは難しいが、未来志向の関係を築くことが大事ではないかと話したという。
2012年8月の竹島上陸で日韓関係が悪化して以来、李明博大統領が大統領府で日本の政治家に会うのは、初めてのこととなる。