トップページ国際ニュース一覧英歴史家 ホブズボーム氏死去
ニュース詳細

英歴史家 ホブズボーム氏死去
10月2日 5時19分

「資本の時代」や「20世紀の歴史極端な時代」など数々の著作で知られ、各国の政治家や研究者に影響を与えたイギリスの歴史家、エリック・ホブズボーム氏が亡くなりました。
95歳でした。

ホブズボーム氏は1917年、エジプトでユダヤ系の家庭に生まれ、幼少期をオーストリアやドイツで過ごしたあと、ナチスの迫害を逃れ、イギリスに移り住みました。
ケンブリッジ大学で歴史学を学んだあと、1947年からロンドン大学で教べんをとり、後にアメリカのスタンフォード大学などにも勤めました。
歴史家としては、19世紀の歴史を多角的にとらえた、「市民革命と産業革命」、「資本の時代」、「帝国の時代」の三部作で、世界的に高い評価を得ました。
その後発表した「20世紀の歴史極端な時代」では、豊富な知識と深い洞察力を駆使して20世紀のヨーロッパの政治や経済、社会を描き、40か国語に翻訳されて、各国の政治家や研究者に多大な影響を与えたといわれています。
若くして共産党員になったホブズボーム氏は、左派の論客としても知られ、1980年代から90年代にかけてイギリスの労働党とも緊密な関係を持ちました。
家族によりますと、ホブズボーム氏は1日、肺炎の治療のため入院していたロンドン市内の病院で亡くなったということです。

[関連ニュース]
このページの先頭へ