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石巻 水没地区で初の大規模捜索10月8日 11時48分
震災の発生からまもなく1年7か月を迎えますが、宮城県石巻市の、地盤沈下の影響で水没が続いていた地区で、震災後初めてとなる行方不明者の大規模な捜索が8日から始まりました。
大規模な捜索が始まったのは、石巻市の北上川の河口周辺にある長面地区です。
この地区と周辺の地域は、震災の犠牲者の割合が市内で最も高いところで、多くの児童が犠牲になった大川小学校の子どもを含む38人が行方不明のままです。
しかし、1メートルほど地盤沈下し水没した状態が続いてきたため、これまでは重機などを使った捜索ができませんでした。
8日の捜索は、決壊した堤防が直され、ポンプなどによる排水が進んだことから、水没していた状況が解消されたおよそ120ヘクタールで行われています。
水の流入が続いている場所もあることから、水に浮いて作業できる特殊な車両が持ち込まれ、堆積した土砂を取り除いたうえで、警察官らが手作業で手がかりを捜していました。
捜索に当たった河北警察署の佐藤昭彦地域課長は「警察としても捜索を待ちに待っていました。行方不明になっている地域の住民が1人でもご家族の元に戻れるよう捜索に当たりたい」と話していました。
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