キングオブコメディ 今すべての『誤解』を解く!?(前編)
1月21日に5回目の単独ライブ『誤解』DVDをリリースしたキングオブコメディ。07年に一時活動を自粛する一幕もあったが、08年には年頭から多くのメディアに登場し、そのブランクを埋めて余りある活躍を見せた。そんな2人に聞く09年の展望、現代のテレビバラエティへの適応と問題点、さらにはアノ事件の真相まで......。
──今回、発売される『誤解』は5回目の単独ライブのDVD化ということですが、このライブはこれまでの4回と比べて何か違う部分などありましたか?
【今野】 そうですね......、最初からDVD発売を見据えていたので、使う曲の権利とかを気をつけるようにはしましたね。
──内容的なことより、まずはそれですか。
【高橋】 そうだよ、急にそんな生々しい話をされても困るだろ(笑)。まあ、たしかに権利関係とかいろいろ厳しい面があるので、今回は異常なくらい気を使いましたけどね。ライブ自体は、年イチの単独ライブは毎年やっていて心構えもできているので、いわゆる芸人的な悩みとか苦労っていうのはそんななかったですね。
──今までに権利関係で何か問題が?
【高橋】 この1回前の単独ライブもDVDになってるんですけど、それで僕が『ハッピーバースディ』を歌っているとこがあって、それが引っかかったんですよね。すでにアメリカでは版権フリーになってるんですけど、日本ではギリギリであと半年残ってるってことで。どうも、戦争に負けたペナルティか何かで伸びたらしくて(笑)。
【今野】 敗戦のツケが、50年経って我々のところにきたんですね(笑)。
──08年は、キングオブコメディにとって躍進の年になったと思うのですが、ライブに来るお客さんに変化は?
【高橋】 単独ライブなんかは少しは増えたかなって感じですけど、そんなに実感はないですね。ただ、普段は別のライブしか観てない新しいお客さんはすぐわかりますよね。例えば吉本さんのライブとかによく行っている方とかは、演者が登場すると拍手とかで盛り上げるのが当たり前みたいになってるじゃないですか。でも、人力舎のライブってちゃんとコントを観賞するみたいな雰囲気があるんですよ。拍手しようとしても、他の客の静かな様子見て止める、みたいな。そういう新規のお客さんは少しづつ増えているような。
【今野】 今も、出待ちとかいるわけじゃないですし。
【高橋】 そうそう。去年の年始にやった自粛明けの復帰ライブのときですら、拍手とかなかったですからね。活動自粛が終わって、自分で言うのも何ですが多少は「おかえり高橋」みたいな感じになるのかなって勝手に思ってたんですけど、オープニングに特に復帰の挨拶とかもせずにいきなりコント始めちゃったんで、拍手とか歓声とか、全然なし(笑)。「あ、コントからだ。よし、見よう!」みたく(笑)。
【今野】 おかげさまで、つつがなくコントはできましたけどね(笑)。
【高橋】 こんなときぐらい別にいいだろって少し思いましたけど(笑)。
【今野】 その後も、別にいつも通りでしたからね。もう、出た瞬間にすべてを取り戻しましたよ。
【高橋】 俺の復帰早かったなぁ(笑)。
──活動を自粛するきっかけになった、痴漢事件は2007年7月のことですからDVDに収録されているライブの半年後くらいですよね。当事の状況はどうだったのですか?
【高橋】 その日は、飲み行った日の帰りで、朝の満員電車で帰るとこだったんですよ。まあ、僕は飲めないんで飲んではないんですけど。それで目の前の女の子が「痴漢です!」って叫んで、すぐに周りの人たちに取り押さえられたんです。って、なんかこうやって喋ってると取り調べ思い出しますね(笑)。まあ、それで僕はもちろん否定したんですけど、「いやいや、女の子が嘘つくわけないじゃないか」ってすぐ電車から降ろされたんです。
【今野】 そうですよ、女の子が嘘つくわけないじゃないですか。
──(笑)。
【高橋】 おい!(苦笑)。まあ、それで駅のホームで言い合いになって、駅員室に行こうって話になって、行ったら、それで完全に犯人扱いですよ。後で聞いたんですけど、駅員室に行くのは認めたってことになっちゃうみたいなんですよね。5分後には警察が来て「全部署で聞くから」って、すぐにパトカーに乗せられましたから。その後は、完全にやったものとして取調べですよ。本名とか住所とか色々聞かれるんですけど、親の生年月日を聞かれて「昭和17年だか昭和16年生まれだったか......年は正確には覚えてない」って答えたら、「親の年齢もわかんない奴を信用できるわけないだろう」って。
【今野】 そりゃ、親の年齢覚えてない奴を信用できるわけないですよね。
【高橋】 それは違うだろ(笑)! まあ、話を聞いてくれると思っていたのに犯人扱いですから、自分が今置かれている状況はどういうものなんだと訊いたら、「お前は痴漢で逮捕されてるからここにいるんだよ」って言われて、初めて俺は逮捕されてたんだって自覚したんですよね。俺はもう犯人なんだって。
【今野】 そうなんですよ。こいつ逮捕されてるんですよ(笑)。
【高橋】 そこ強調すんの止めてくれないかな(笑)。
──(笑)。痴漢冤罪は社会問題にもなってますよね。高橋さんの場合も、芸人仲間や友人たちが協力して陳述書を作ったりいろいろとしてくれたみたいですね。
【高橋】 そうですね。本当にありがたいことで、そこから芸人の輪が広がったというか、深まったみたいなところはありますよね。
【今野】 みんな本心はどう思ってるかわかんないですけどね。
【高橋】 お前は何でそういう方向に持っていこうとするんだよ(笑)!
──今野さんは、一報を聞いたときにどう思いましたか?
【今野】 まあ、高橋と3日間まったく連絡がとれなくなって、4日目にマネージャーから連絡されたとき、「ああ、終わった。ハイ、次」って思いましたね(笑)。それで、とりあえず金髪にしました。
【高橋】 こいつ、完全に夏休み気分でしたからね(笑)。温泉行ったりして。
──3日間も連絡がとれない状況って、どんな感じでしたか?
【今野】 ああ、死んだ、と。
【高橋】 (笑)。いや、でも本当にいろんな人に心配してもらったみたいですね。警察から釈放されて、携帯をチェックしたら着信とメールが凄いんですよ。当日は「おい遅刻だぞ」とかなんですけど、翌日になると「さすがにまずいぞ」って感じに変わって、その翌日は逆に優しくなって「何か悩みがあるなら相談に乗るから」的なのになるんですよ。3日目にはとうとう「生きてるなら空メールでいいから返してくれ」って。変なサイトの登録かと思いました(笑)。
【今野】 うちのマネージャーなんかも高橋は死んだと思ってましたからね、連絡あったときは「死んでなかった、痴漢で捕まってただけだった、よかった」って(笑)。本当にホッとしてましたよ(笑)。
(後編につづく/取材・文=テルイコウスケ)
●キングオブコメディ第5回単独ライブ「誤解」
次世代注目株No.1・キングオブコメディの単独ライブ完全保存盤!
2007年1月に新宿・シアターサンモールにて行われたキングオブコメディ第5回目の単独ライブがついに発売! 舞台ネタに加え、幕間映像ネタ、ライブで公開されなかった未公開映像ネタなどを収録。また、特典映像の未公開映像ネタにはさらに本人達による副音声を収録!
@シアターサンモール
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