トルコ:シリアへの報復攻撃4日連続 高い緊張続く
毎日新聞 2012年10月06日 20時41分(最終更新 10月07日 02時40分)
【エルサレム花岡洋二】シリア国境近くのトルコ南部ハタイ県ヤイラダウで6日、シリア側から迫撃砲弾が飛来し、無人の地域に着弾した。これに対しトルコ軍は直後に報復でシリア領内を砲撃した。死傷者はなかった。トルコのアナトリア通信が報じた。3日にシリアからの砲弾でトルコ住民5人が死亡した事件の後、報復攻撃は4日連続。両国国境で高い緊張状態が続いている。
6日の砲弾は、シリア領内で続く政府軍と反体制派の戦闘の流れ弾。現場から最も近いトルコの村は約500メートル離れていた。4、5日もハタイ県内のそれぞれ別の場所で同様の事件があり、軍が報復攻撃した。
トルコのエルドアン首相は5日、イスタンブールで演説し、「戦争をしたいとは思わないが、決して戦争から遠いわけでもない」とシリアをけん制した。