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素材メーカー 除染の技術開発活発化10月7日 16時35分
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原発事故で放出された放射性物質の除染に役立てようと、素材メーカー各社の間では、放射性物質を吸いつける新素材など新しい技術の開発が進んでいます。
このうち、金属メーカー大手の「DOWAホールディングス」は、がれきなどの焼却灰に含まれている放射性物質・セシウムを水に溶かし出したうえで、吸いつける鉄の粉末を開発しました。
セシウムがついた鉄の粉末は、磁石で取り除くことができ、実験では焼却灰のセシウムの濃度が半分に減ったということです。
また、大手化学繊維メーカーの「東洋紡」は、セシウムを吸いつける特性を持つ2つの物質を組み合わせることで、より除染に適した材料を開発し、この新材料で、水1リットル当たりのセシウム濃度が10ミリグラムの汚染水の除染実験を行ったところ、99%のセシウムを取り除くことに成功したということです。
一方、化学メーカーの「ユニオン昭和」では、除染後の廃棄物の保管のため、高温で焼き固めると、廃棄物に含まれたセシウムを外に漏れ出させない新しい素材を作ったということです。
国や地方自治体が行う除染活動は、一段のスピードアップが求められており、各社は実証実験を進めながら、新技術の採用などを呼びかけていくことにしています。
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