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'12/10/4

企画展「日中」外し実施へ


 岡山県矢掛町が、6日から同町矢掛のやかげ郷土美術館で催す企画展「平和と友愛絵画展」のタイトルから「日中国交正常化40周年記念」を外したことが3日分かった。町は、日本政府の尖閣諸島国有化による中国の反発を受け、記念事業の中止や延期が広がっていることに配慮したとしている。

 企画展は予定通り11月11日まで開催する。日中両国の画家6人による計約50点の展示も変更しない。6日に同館である二胡(にこ)など中国楽器を使った音楽祭も実施する。在日中国大使館文化部の後援もそのままだ。

 町や同美術館によると、中止、延期する記念事業が出てきたため、山野通彦町長や同館職員、出展者たちで協議。国内で「日中国交正常化40周年記念」を外した例もあり、9月29日に決めたという。

 武井道忠副町長は「(9月27日に北京で予定していた)日中国交正常化40周年記念レセプションが中止になるなどした流れもある」と話している。

 矢掛町は奈良時代の遣唐使、吉備真備ゆかりの地。1997年から中国・西安市と研修生、中学生の交流事業を続けている。




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