前ページ_絵 を 描 き 続 け た ら 人 生 救 わ れ た ~前編~
389 :
華丸 ◆vk8BsG8fow 2011/12/13(火) 02:34:36.70
ID:i8RmR7sP0 戻りました。
うわあ…みんなありがとう。こんな時間なのに…
なんとか完結まで持っていけるように頑張ります。
それじゃ、ぼちぼち再開しますね。 390 :
名も無き被検体774号+ 2011/12/13(火) 02:40:10.94 ID:6YPm6OEg0
ほんとすんません続きお願いします! 391 :
華丸 ◆vk8BsG8fow 2011/12/13(火) 02:40:16.25
ID:i8RmR7sP0 俺はこの時、本当に人生で一番落ち込んだ時だったかもしれない。
そに子いわく、俺はほとんど笑わなくなったらしい。
辛くて辛くて、もちろんそに子に弱音も吐いた。
そに子は全部受け止めてくれた。
この時も、そに子の存在は大きかった。
でも、それ以上に俺を助けてくれた奴がいる。
それが、市原だった。 393 :
華丸 ◆vk8BsG8fow 2011/12/13(火) 02:45:09.41
ID:i8RmR7sP0 恋人であるそに子が俺をケアしてくれたのは大きい。
それは俺にとって本当に生きる支えだった。
でもこういう時は得てして、男友達の支えというのも非常に重要だった。
メシとかを食べる気力を無くしていた俺を、市原は率先して自分の家に呼んだ。
そして市原鍋を振舞った。(白菜と豚肉をごった煮しただけ)
市原は高校時代3年間クラスを共にした男だった。
一緒にいると本当に落ち着いたし、楽だった。
市原の家に行くのは、自分の実家に帰るような感覚だった。
394 :
華丸 ◆vk8BsG8fow 2011/12/13(火) 02:56:16.01
ID:i8RmR7sP0 市原の家に行くと、市原はよくオレに夢を語った。
市原「俺は獣医学を専攻して、動物の研究をするのさ…」
俺「へー…それって面白いのか…?」
市原「面白いとか面白くないとかではないんだよ。それが夢なんだから。」
夢。よくよく考えたら俺の夢ってなんなんだろうか。 395 :
華丸 ◆vk8BsG8fow 2011/12/13(火) 03:05:18.13
ID:i8RmR7sP0 板尾と夢の話をしたことは一度しかなかった。
まだまだ19の少年だったから、目先の事に頭が一杯で、将来の話をする機会はあまりなかった。
その時板尾はポロッと言った。
板尾「俺は美術教師になる、絵の楽しさをダイレクトに伝えられるから」
俺は夢なんてまったくなかったし、「すげえなあ」
くらいで流してしまった気がする。
夢。美術教師。
この頃からそんなワードが俺の頭をかすめるようになる。 396 :
華丸 ◆vk8BsG8fow 2011/12/13(火) 03:11:02.47
ID:i8RmR7sP0 6月になると、冬に板尾と一緒に申し込んでいたコミケの当落発表があった。
結果は落選。
なんということか。
俺はそに子と一緒に何か本を出すつもりでいた。
目的を失った気がした。
そこに、去年の冬のコミケで一緒にサークル参加した板尾の友人から連絡があった。 397 :
名も無き被検体774号+ 2011/12/13(火) 03:15:37.13 ID:gk095lTZ0
うおお追いついた…!
俺も漫画家目指して漫画アシしてる。読んでてすごく元気になったし楽しみにしてるよ! 399 :
華丸 ◆vk8BsG8fow 2011/12/13(火) 03:18:46.00
ID:i8RmR7sP0 >>397
ありがとう、最後まで付き合ってくれたら嬉しいです。 398 :
華丸 ◆vk8BsG8fow 2011/12/13(火) 03:15:57.05
ID:i8RmR7sP0 友人「コミケ、どうだった?」
俺「いや、落ちちゃったよ…ダメだった。」
友人「そっか…それなら前回と同じように僕のとこで本を出しなよ」
なんと、またしても板尾の友人が俺を助けてくれた。
これには俺とそに子は二人して大喜びした。
本が出せる。コミケで。 400 :
名も無き被検体774号+ 2011/12/13(火) 03:23:00.77 ID:TsjlM4fB0
おいついた
号泣している 401 :
華丸 ◆vk8BsG8fow 2011/12/13(火) 03:23:43.02
ID:i8RmR7sP0 >>400
ありがとう、ほんとうに。もうちょっとだけ、続きます。どうか最後まで。 402 :
名も無き被検体774号+ 2011/12/13(火) 03:23:52.30 ID:+4uQiR3DO
板尾の友人いいひとだね
いいひとたちに囲まれてる 404 :
華丸 ◆vk8BsG8fow 2011/12/13(火) 03:29:22.35
ID:i8RmR7sP0 >>402
そうなんだよね。振り返ってみて改めて思うけど
俺は本当いい人達に囲まれて生きてきたなって思うよ。 403 :
華丸 ◆vk8BsG8fow 2011/12/13(火) 03:27:38.12
ID:i8RmR7sP0 こんな感じで、6,7月はぼちぼち大学に通いながら
コミケに向けた絵を描いていく日々だった。
そに子は一緒に合同でイラスト本を出すと言っていたが、まだ
デジタルで彩色が上手くできないという事で駄々をこねられた。
なので、結局はそに子はコピーの折り本を、俺は個人誌を出すことにした。
彩色以外は、綺麗な線を描くし、正直俺と対して変わらなかったんじゃないだろうか…
あと、書き忘れてたけどそに子は俺と同じ美術部に入部しています。
でも、特に部活で書くようなイベントがなかったので割愛してしまいましたw
407 :
華丸 ◆vk8BsG8fow 2011/12/13(火) 03:36:59.65
ID:i8RmR7sP0 俺は、今まで漫然とただ絵を描いていた。
ずっと描き続けて、いつかイラストレーターみたいになれたら…
そんな甘美な夢を見ていた。
でもこの頃から明らかに意識は変わっていたと思う。
よく分からないけど、コミケのイラスト集の絵はただひたすら
集中して描いていた。
それでもたまにそに子から絵の相談を受けたりするので、そんな時は
楽しく絵チャとかやったりして、マッタリ絵を描くこともあった。 408 :
華丸 ◆vk8BsG8fow 2011/12/13(火) 03:43:19.93
ID:i8RmR7sP0 板尾の死は、よくも悪くも俺を変えた。
もう自信作を描いても、「いいじゃんそれ!」
と言って笑う板尾はいないんだから。
コミケの原稿も一段落した8月の初旬、俺は美術部の合宿に行った。もちろんそに子も一緒に。
夏合宿。まあ、楽しいレクリエーションだ。
みんな夜通し語り明かしたりもする。
俺はこの合宿で相談したい相手が居た。 409 :
名も無き被検体774号+ 2011/12/13(火) 03:43:54.09 ID:TsjlM4fB0
お前の絵が早く見たい。
お前の優しさとか人格がこの文章からよく伝わってくる。きっといい絵を描くんだろうなって思った 410 :
華丸 ◆vk8BsG8fow 2011/12/13(火) 03:47:08.47
ID:i8RmR7sP0 >>409
ありがとう。この話を最後までみんなにできたら、うpもいいかもしれない。
ただ、本当に期待しないほうがいいよw俺まったく上手くはないから。 411 :
華丸 ◆vk8BsG8fow 2011/12/13(火) 03:58:59.57
ID:i8RmR7sP0 一個上の部長。
部長は、芸大受験の経験もある、かなりアーティストな人だった。
そう、俺はこの時決心していた。
東京学芸大の中等美術科に行って、美術教師になってやる…
そのためには大学を辞めることや仮面浪人もいとわなかった。
夢が、見えた気がした。
芸大や美大受験とはさすがに勝手が違うが、それでも部長の意見を聞いてみたかった。 412 :
華丸 ◆vk8BsG8fow 2011/12/13(火) 04:00:57.91
ID:i8RmR7sP0 とりあえず、もう4時になってしまったので一旦今日はここで休憩にします。
見てくれた人、本当にありがとう。
また明日の夕方~夜あたりに続き書きます。落ちたりしないよね? 413 :
名も無き被検体774号+ 2011/12/13(火) 04:01:47.56 ID:WaJ7/nwX0
追い付いた…
毎日何となく生きてる自分が恥ずかしい
何かに打ち込めるっていいなぁ 417 :
名も無き被験体774号+ 2011/12/13(火) 04:16:01.90 ID:tchx8SFt0
そうか……板尾が亡くなったか…
本当に大事なものってなくなった後からじゃないと気付かないんだよな。
それでもうダメだ、生きれないよと感じるけどやっぱり前を向いてその人がいない日々を一生懸命生きていかなくちゃいけないんだよな。 418 :
名も無き被検体774号+ 2011/12/13(火) 04:17:04.25 ID:TsjlM4fB0
疑問とか釣りとか
そうだったとしても俺はこのスレに感動した。
このスレに出会えて良かった。もう釣りでも構わない。
明日からマジキチドラえもんSSスレ読むのやめてまっとうに生きるわ
419 :
名も無き被験体774号+ 2011/12/13(火) 04:24:29.05 ID:tchx8SFt0
>>418
ちょwwwそれどこあんの?
面白そうだからkwsk 422 :
名も無き被検体774号+ 2011/12/13(火) 04:52:19.54 ID:TsjlM4fB0
>>419
http://toki.2ch.net/test/read.cgi/news4viptasu/1322808821/
もう2スレ目だぜここ... 423 :
名も無き被験体774号+ 2011/12/13(火) 05:16:02.25 ID:tchx8SFt0
>>422
サンクス!!
早速読んでみる! 420 :
名も無き被検体774号+ 2011/12/13(火) 04:38:12.95 ID:czFb9gijO
今俺に一番響くスレだわ
本当にがんばろうって思える。
最後まで付き合うぜ! 424 :
忍法帖【Lv=27,xxxPT】 2011/12/13(火) 05:19:29.44 ID:2PRTjlFQ0
また明日に続くのか…それでもかまわない!また見に来るぜ 425 :
名も無き被検体774号+ 2011/12/13(火) 05:38:34.45 ID:DN+0k0Ch0
最後まで読んだら俺も一歩踏み出せる気がする 426 :
名も無き被検体774号+ 2011/12/13(火) 07:27:32.97 ID:snEGBG5j0
続きが楽しみ 427 :
名も無き被検体774号+ 2011/12/13(火) 09:52:28.22 ID:f+cWjw/H0
俺も絵描いてる 感動した
ずっと描いてると自分の人生の中に大きな意味を
持ってくるようになるよな
1はいい友人に恵まれて凄くうらやましい
435 :
名も無き被検体774号+ 2011/12/13(火) 15:35:06.91 ID:MjgsIstc0
バンバンバンバンバンバンバンバンバンバン
バン バンバンバン゙ン バンバン
バン(∩`・ω・) バンバンバンバン゙ン
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バン はよ
バン(∩`・д・) バン はよ
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ポチ ポチポチポチポチポチポチ
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437 :
名も無き被検体774号+ 2011/12/13(火) 16:09:27.94 ID:MushxZU30
>>1
頑張れ。俺も頑張るから。 439 :
名も無き被検体774号+ 2011/12/13(火) 16:14:47.34 ID:k6IbA/yv0
追いついた。
心がぎゅーってなる。 441 :
名も無き被検体774号+ 2011/12/13(火) 16:54:49.36 ID:Mq2FS9Ni0
バンバンバンバンバンバンバンバンバンバン
バン バンバンバン゙ン バンバン
バン(∩`・ω・) バンバンバンバン゙ン
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バン はよ
バン(∩`・д・) バン はよ
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ポチ(∩`・ω・) ポチポチポチポチポチ
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442 :
華丸 ◆vk8BsG8fow 2011/12/13(火) 17:02:42.36
ID:P1VUjXiJ0 みんなこんにちは。
こんな時にアクセス規制くらって、どうしようかめっちゃあわてた。
なんとか2ちゃんビューアを導入して戻ってきた。
ここまで読んでくれてありがとう。これを読んで何か感じてくれたなら嬉しい。
時間があったら是非最後まで付き合ってください。
443 :
華丸 ◆vk8BsG8fow 2011/12/13(火) 17:10:18.61
ID:P1VUjXiJ0 今日も、ぼちぼち続きを書いて行きたいと思います。
話は折り返し地点くらいまできました。 444 :
名も無き被検体774号+ 2011/12/13(火) 17:12:08.97 ID:CGz6wYSw0
つ支援 447 :
名も無き被検体774号+ 2011/12/13(火) 17:14:15.92 ID:smPPWPLm0
おかえり!
続き待機! 448 :
華丸 ◆vk8BsG8fow 2011/12/13(火) 17:17:03.74
ID:P1VUjXiJ0 夏合宿。
みんな浮かれ気味である。
俺たち美術部一行は、とある片田舎の避暑地に行った。
バスでは、俺とそに子は隣に座らなかったが、
それをひたすらにブーイングされた。
なんだかんだで遠藤と仲よかった俺は、何故か遠藤の隣だった。
遠藤「今年の一年女子をこの合宿で見極める…」
俺「がんばれよ」
でも遠藤は途中からバス酔いしたので静かで楽だった。 449 :
名も無き被検体774号+ 2011/12/13(火) 17:17:48.13 ID:GD7pbpce0
21歳…同い年か。くそっ俺は一体何をしてるんだ…
俺も絵を描いてる。これから先辛いことはたくさんあるだろうが俺も描き続けるわ 451 :
華丸 ◆vk8BsG8fow 2011/12/13(火) 17:23:52.54
ID:P1VUjXiJ0 夏合宿では海に行くか高原に行くか半々くらいだった。
女子が多い部活。
俺は正直海に行きたくて仕方なかった。
でも行き先は高原だった。
俺「着いた~バスって楽しいねえ修学旅行みたい」
遠藤「水…水…」
コテージ?ログハウス?なんて言うんだろうそんなとこに皆で泊まる。
でも管理人の老夫婦がいたし民宿にも近いのかな。 452 :
名も無き被検体774号+ 2011/12/13(火) 17:28:27.22 ID:wOY4TWvF0
遠藤www 453 :
華丸 ◆vk8BsG8fow 2011/12/13(火) 17:30:06.93
ID:P1VUjXiJ0 俺「すごいなここ、バドミントンとかバスケ、テニスで自由に遊べるのな」
遠藤「バスケしようぜ~」
近くには牧場もあったり、自由にスポーツできたり。
緑が綺麗でとてもいいところだった。
そに子「華丸さんバドミントンしようよ~」
俺「遠藤、そういうことだから。」
遠藤「いやいや混ぜてくれよ」
454 :
華丸 ◆vk8BsG8fow 2011/12/13(火) 17:34:43.77
ID:P1VUjXiJ0 この時ばかりは青春ってやつだったかもしれない。
今思い出すとむずがゆい、でも楽しかった。
明るいうちはみんなでバドミントンとかして、
近くの小川に行って裸足で入って足怪我したり。
食べれる野草を見つけてみんなで騒いだり。
夜には肝試しでお化け役になって樹の枝に腕ひっかけてすりむいたり。
けっこう怪我したwでも楽しかった。
456 :
華丸 ◆vk8BsG8fow 2011/12/13(火) 17:44:21.59
ID:P1VUjXiJ0 夜。自由時間。
夕飯も終わってみんなマターリタイムである。
俺は建物の外でまだ吸い始めたばかりの煙草を吸っていた。
そうすると、部長がきた。
部長「くさいよ、それ」
俺「あ、すいませ…部長相談があるんです。」
部長「何よw 改まっちゃってw」
俺「俺大学多分やめます」 457 :
華丸 ◆vk8BsG8fow 2011/12/13(火) 17:48:47.53
ID:P1VUjXiJ0 部長「何トンチンカンな事言ってんの?」
俺「いや、だから…俺は美術教師になりたいんですよ、はい…」
部長「初めて聞いたな」
俺「そのためには、今の大学じゃ絶対無理じゃないですか。
やめて、今から美大は厳しいですから、学芸の中等美術科に…」
部長「うんうん、分かった分かったちょっと待って。」
俺「はい…」
部長「華丸は中高で美術部の経験があった?」
俺「いえ、まったく…高校では一度も美術の授業すらなかったです…」 459 :
華丸 ◆vk8BsG8fow 2011/12/13(火) 17:56:43.53
ID:P1VUjXiJ0 部長「じゃあ、美術の先生がどんなことするか、どんな人かも分からないんだね」
俺「まあ…そうなります…」
部長はいつになく真剣だった。部長はスタイルがよくて、
ハキハキしていて、出来る女性って感じだった。だから尚更気迫があった。
部長「華丸がなんで急にそんなこと言い出したのかは分からない。
まあ、なんとなく察しもつくんだけど…
よく考えた方がいいよ。そんなに甘いもんじゃないよ。」
俺「で、でも…」
部長「こんな言い方してごめんね。でももしそれで大学やめて美術の先生になれなかったら?
なれたとして、一生続けられるかな。」
部長は芸大受験に何回か失敗してからうちの大学に来ていたから、
学年一個上とは言え、歳は離れていた。 460 :
華丸 ◆vk8BsG8fow 2011/12/13(火) 18:06:26.23
ID:P1VUjXiJ0 俺はもしかしたら、「頑張れ」とか「応援してる」とか
そういう言葉を期待していたのかもしれない。
学芸の受験自体は、実技がそこまでできなくても
勉強をめっちゃ頑張ってセンターでいい点をとれば可能性はあるかもしれない
ということも分かっていた。
だから部長みたいな人に背中を押して欲しかったんだろう。
俺は落ち込んだ。
一歩踏み出す、きっかけを与えて欲しかった。 461 :
華丸 ◆vk8BsG8fow 2011/12/13(火) 18:13:38.06
ID:P1VUjXiJ0 そんなこんなで、期待していた夏合宿は終わりを迎える。
俺はここで心機一転するはずだったのに…と落ち込んでいた。
完全に他人に頼っていたと思う。
でも俺は挫けなかった。
夢を追えなかった板尾のことを思うと、美術教師は諦められなかった。
この時の俺は本当に取り憑かれたように美術教師になる、って言ってたんだけど
それが本当の自分の気持ちだったのか、
板尾に対する自分の想いだったのかは、未だによく分からない。 462 :
華丸 ◆vk8BsG8fow 2011/12/13(火) 18:20:28.64
ID:P1VUjXiJ0 合宿が終わると、
助けを呼ぶ声があった。
コミケで本を置かせてもらうことになっている板尾の友人だった。
友人「華丸君、今ヒマかな?原稿がやばいんだよ、手伝ってくれないかな…」
俺「おお、いいよいいよ。そんなにやばいんか。」
夏のコミケの締め切りギリギリ。まさに友人は修羅場状態であった。
そして、この一本の電話が俺にとって大事な分かれ道だった。 463 :
華丸 ◆vk8BsG8fow 2011/12/13(火) 18:26:23.55
ID:P1VUjXiJ0 俺は美大近くの友人の家に行った。
友人「ごめんねー手伝わせて」
俺「いいよいいよーそれより聞いて欲しいんだけど」
俺たちは作業しながら会話をした。
友人「どうしたの?」
俺「今から、学芸行って美術教師になりたい、それって難しいのかな」
友人「そんなことないんじゃないー?」
軽い。予想外の反応だった。
友人「俺の友達で学芸とか教育系の美術科?受けてここに来た子とかいるよー」
俺「え、本当に?」 464 :
華丸 ◆vk8BsG8fow 2011/12/13(火) 18:32:19.08
ID:P1VUjXiJ0 友人「その子、板尾とも仲良かったよ?もしかしたら会ったことあるんじゃない?」
俺は記憶の糸をたぐりよせた。確かに去年はよく板尾の美大に潜り込んで、
色んな人と関わった。
俺「なんて子?」
友人「石田だよ、石田。」
俺「あ、俺その子知ってるよ……」
その子は石田ゆり子にちょっぴり似ているので石田と呼ぶ。 465 :
華丸 ◆vk8BsG8fow 2011/12/13(火) 18:42:41.74
ID:P1VUjXiJ0 そもそも、石田さんとはそに子と初めて会う前から面識があった。
大学1年の5月くらいにもう会っていた気がする。
板尾が美大の連中を色々紹介してくれた時に、その中にいたって感じだった。
まだまだ異性に距離を置いていた時だったし、
もちろん連絡先も知らなかった。会ったことも4,5回あるくらいだった。
美大に遊びに行った時に、構内で出くわせば、「あ、ども…」くらいの感じだった。
それでもだんだん慣れて話すこともあったが、とにかく「板尾ありき」の存在だった。
板尾が亡くなってからは会ったことはなかった。 466 :
華丸 ◆vk8BsG8fow 2011/12/13(火) 18:46:41.49
ID:P1VUjXiJ0 ただ俺は板尾が紹介してくれた美大の連中のことはほとんど忘れていた。
この友人を除いて。
顔くらいは覚えていたが、名前までハッキリ覚えている人なんてほとんどいなかった。
ただ、俺は石田さんのことは覚えていた。
俺は石田さんを初めて見た時から、なんとなく「可愛い」とは思っていた。
好きとかそんなんじゃなく、外から傍観する感じで。
だから記憶にも割と残っていたのだ。 467 :
華丸 ◆vk8BsG8fow 2011/12/13(火) 18:51:17.51
ID:P1VUjXiJ0 友人「じゃあ原稿一段落したら、美大に来なよ。
石田も呼んで、話聞く?そのついでにさ、ほら、美大の中色々見たりする?」
俺「それはいい考えだね。じゃあそに子も連れてくるよ。」
友人「きっと彼女も色々話聞きたいかもねwできるだけ友達呼ぶよw」
そう、板尾の友人は、俺とそに子と板尾が美大巡りの約束をしたことを
知っている唯一の人間だった。
あの時の計画が、こんな形で実行されるとは。
でも俺は楽しみだった。そに子もきっと喜ぶだろう。 468 :
名も無き被検体774号+ 2011/12/13(火) 19:01:08.11 ID:X24CDaMj0
みてるよー 469 :
華丸 ◆vk8BsG8fow 2011/12/13(火) 19:13:35.18
ID:P1VUjXiJ0 書くの遅くてゴメン…
お盆にあるコミケの後にするか、前にするかで、悩んだ。
でも善は急げだって言って、コミケの前に行くことにした。
そに子にも話すと、
そに子「え、今なのww でも嬉しい、すごく」
と言ってくれた。そに子も、板尾の死にはショックを受けていたから。
そに子「どうしよう。スケブ持ってくよね?あとは…」
そこまでワクワクしてくれると、こっちも嬉しい。
良かった。
そして美大に行った。俺はそに子と二人で向かった。
正門の前に友人が立っていて手を振った。
友人「こっちこっちー」
470 :
華丸 ◆vk8BsG8fow 2011/12/13(火) 19:18:46.94
ID:P1VUjXiJ0 友人「みんな来てくれるかと思ったけどねーwさすがに夏休みだし予定がw
でも石田は来てくれたよー良かったね」
石田「久しぶり!」
二人はニコニコしてなんだか楽しそうだった。
俺「久しぶりだね。今日はありがとう。」
自分でも分かるくらいもう女性に対しての苦手意識はなくなっていた。
俺はとにかく早く学芸受験の相談も聞いて欲しかった。 472 :
名も無き被検体774号+ 2011/12/13(火) 19:24:32.48 ID:5lCem2w9O
しえん 473 :
名も無き被験体774号+ 2011/12/13(火) 19:26:52.35 ID:KYvDUGdY0
支援 474 :
名も無き被検体774号+ 2011/12/13(火) 19:26:55.44
ID:P1VUjXiJ0 友人「長期休暇中だからねー、ほとんど建物の中入れないけど
色々見てまわろうかー」
美大の中を歩いていると、色々思い出した。
よく板尾に案内してもらった。
一緒に歩いた、去年のコミケのことも思い出された。
この計画も本当は…なんて思った。
なんだかとっても辛くなった。
そに子がずっと笑っていたのが救いだったかもしれない。
板尾のおかげでこの子にも会えたし…
そんな感傷モードに浸っているうちに美大探訪は過ぎていった。 475 :
華丸 ◆vk8BsG8fow 2011/12/13(火) 19:33:07.89
ID:P1VUjXiJ0 支援ありがとう。ごめんなんだか書くの辛くて少し遅くなるかも。許してくれ。
友人「ほんじゃ、そろそろゆっくり話とかもしたいし、
俺の家に行ってゲームでもやろうよ」
友人はゲーム好きだった。
確かにゆっくり話もしたいとこだったし、家に行くってのはみんな賛成だった。
石田「あたしなんか作るねー」
そに子「わ、わたしも…手伝います…」
そに子は実家暮らしなのでそこまで料理はできなかった。
俺は、女性陣は可愛いなあ、なんて心のなかで思っていた。 477 :
華丸 ◆vk8BsG8fow 2011/12/13(火) 19:39:47.02
ID:P1VUjXiJ0 友人の家につくと、石田さんが料理を作った。
そに子も少しは頑張ったらしいw
美味しかった、なんか感動した。
同級生の女の子が作った料理…
その後そに子は友人とゲームを始めた。
俺は色々と石田さんに話を聞くことにした。 478 :
華丸 ◆vk8BsG8fow 2011/12/13(火) 19:52:06.23
ID:P1VUjXiJ0 俺「実は自分、学芸に行って美術の先生になりたくて…」
石田「らしいね。聞いたよ。あたしも受けたよ~学芸」
石田「現実的に考えるなら母校の高校の美術の先生とかにも相談したら…?
あたしも高校の時は受験のために美術の先生と仲良くなったよw」
石田「田舎だから予備校も長期休暇とかしか行けなかったし」
俺「なるほどなあ。」
この日話していて分かったんだが、石田さんと俺は
地元が一緒だということも分かった。これには本当に驚いた。 479 :
華丸 ◆vk8BsG8fow 2011/12/13(火) 19:56:30.34
ID:P1VUjXiJ0 石田「華丸君はきっと頭いいんだから、まず勉強頑張ればセンターで差がつくし
受験は大丈夫。あたしは応援しちゃうな~」
これが美大生の思考なのだろうか。迷わず応援してくれた。
俺は自分の補って欲しいところを補ってくれるような、
そんな存在が現れた気がした。
石田「華丸君絵を描くの好きなんだね。板尾も上手かったもんね」
話は板尾の話にもなった。
同じ地元に受験、板尾の話…共通の話題が尽きることはなく、
石田さんとは本当に長い時間話している気がした。 480 :
名も無き被検体774号+ 2011/12/13(火) 20:00:48.09 ID:OdZOWMJl0
俺の予想と違う方向に進んでほしい… 481 :
華丸 ◆vk8BsG8fow 2011/12/13(火) 20:02:22.31
ID:P1VUjXiJ0 その日はそんな感じで過ぎた。
そに子に帰り道でちょっとすねられた。ずっと話していたせいだ。
そに子「でも学芸受験のこと相談できる相手できてよかったね。
わたしはそういうの全然分からないし…」
あんたはエライ子だよ。
そして、このすぐ後にコミケが来る。
楽しみ半分、不安半分。
去年のことが懐かしく感じられた。 482 :
華丸 ◆vk8BsG8fow 2011/12/13(火) 20:05:26.39
ID:P1VUjXiJ0 この時までは、本当に失うものが何もなかったんだと思う。
夢を追おうが、捨てようが、自分の選択次第だし、自由だった。
この時までの自分はある種幸せだったなあと思う。
悩んで、苦悩して。
色んな人に迷惑かけてみて。 483 :
華丸 ◆vk8BsG8fow 2011/12/13(火) 20:09:11.22
ID:P1VUjXiJ0 そして、夏のコミケが来た。
夏コミは青春って感じがして、ほんとうに楽しい。
あくまで個人的感覚だが、若さと情熱で溢れている。
俺は友人のスペースで、そに子と友人と一緒に、本を売った。
前回同様、マッタリとだが本ははけてくれた。
すると、予期せぬ人が訪ねてきたのだ。 484 :
華丸 ◆vk8BsG8fow 2011/12/13(火) 20:13:37.25
ID:P1VUjXiJ0 来たのは、石田さんだった。
石田「よ、頑張ってるねー」
友人「おっすー」
俺「あーおつかれー」
正直、ドキッとしてしまった。
純粋に、来てくれたことを嬉しく感じた。
この時、そに子はどんな風に思っていたんだろうか。 485 :
華丸 ◆vk8BsG8fow 2011/12/13(火) 20:16:48.03
ID:P1VUjXiJ0 その後は特にイベントもなく
コミケ終わった後
石田さん含めて俺たち4人でメシを食べに行った。
俺は、その最中も石田さんに受験関連のことを聞き続けた。
石田さんに少し惹かれていたのか、
「美術の先生のなるんだ」ってことばかり考えていたのか。
両方だったと思う。
そに子はどう思っていたのだろうか。 486 :
華丸 ◆vk8BsG8fow 2011/12/13(火) 20:19:37.07
ID:P1VUjXiJ0 その後、定期的に石田さんから連絡がくるようになった。
俺はそれが悪い気はしなかった。
もちろん、そに子への好意は全然生きていたし、
石田さんとの関わりは自分でもよく分からない感情だった。
でも9月に入ると、そんな寝ぼけたことを言ってられない
大きな壁にぶち当たる。 487 :
華丸 ◆vk8BsG8fow 2011/12/13(火) 20:23:24.35
ID:P1VUjXiJ0 母の体に癌が見つかった。
元々俺の家は片親だった。
母と、社会人の兄。稼ぎ手も二人いたので、経済的に困ったことはなかったが。
兄に一度帰ってくるように言われた。
母は入院したらしい。
「これからどうなるんだ?」
「母さんは、どうなるんだ?」
混乱した。とりあえず実家に帰ることにした。 489 :
名も無き被検体774号+ 2011/12/13(火) 20:26:17.35 ID:AxZ3KAvM0
最終的に救われるのかと思いながら読んでるけど
なんかドキドキするわ 490 :
華丸 ◆vk8BsG8fow 2011/12/13(火) 20:29:40.85
ID:P1VUjXiJ0 母は手術をした。
手術は上手くいった。しかしリウマチを発症した。
リウマチとは、手足がかたまって、時期に動かなくなる病だ。
それに進行の早いものだったらしい。
兄「母さんはなんとか大丈夫だったけど、分かってるよな?」
俺「うん…もう働けないし、段々世話も必要になる、ね…」
兄「お前大学辞めるとか言ってたけど」
兄「今まで俺たち散々母さんに迷惑かけてきたんだから」
俺「……」
兄「諦めろ。母さん生きているウチに自立して、立派なとこ見せるんだぞ」
この時俺は号泣していた。
どうしてこんなことになってしまったんだろう?
自分が世界で一番不幸なんじゃないか、って思うくらいだった。 491 :
華丸 ◆vk8BsG8fow 2011/12/13(火) 20:36:48.85
ID:P1VUjXiJ0 夢が敗れた気がした。
夢を追いたい、でも今から大学に一から行き直したら…
母が生きてるうちに、立派な社会人になりたい…
母にはどれだけ迷惑をかけたか。
幼い頃から、俺たち兄弟をずっと育ててくれた。
いつか恩返しをする。
そして、俺は人一倍人の死に敏感になってた。
板尾を失った時のことを思い出して、どうしようもなくなった。
諦める。そして真面目に就活して、絵は趣味にする…
そう、決心した。 492 :
名も無き被検体774号+ 2011/12/13(火) 20:38:03.72 ID:/qSLdoGG0
波乱万丈すぎわろた・・・ 493 :
華丸 ◆vk8BsG8fow 2011/12/13(火) 20:44:14.84
ID:P1VUjXiJ0 母が退院するまでしばらく俺は実家にいて、
兄と協力して車を出したり、病院に行ったりしていた。
地元にいると大学の友だちと会えなくて辛かった。もう授業も始まっていた。
でも、俺はこの「諦める」と決心した時、
まず最初に石田さんにメールした。泣きながら。
特に深い意味はなかったと思う。今まで散々学芸受験の相談にのってもらったし、
諦めるなら、はやくそのフシを石田さんに伝えるべきだと思った。
もちろんそに子とは電話とかたくさんしていたし。
俺は石田さんに細かい経緯とかも伝えた。
今思えば、石田さんにはそんなに込み入った事情まで言うべきじゃなかったって反省してる。
でもこういう時って、本当に誰かに話したくなるんだよな。
俺辛い、辛いんだよ~って。 494 :
名も無き被検体774号+ 2011/12/13(火) 20:51:17.46 ID:9RSbwjTk0
あぁ…あぁ…(´・ω・`) 495 :
華丸 ◆vk8BsG8fow 2011/12/13(火) 20:54:00.76
ID:P1VUjXiJ0 話ももう佳境です。八割くらいきたと思います。
今日中に終わることを目標にします。ごめん、長くて。
それから数日経った日の夜、石田さんから、
「〇〇駅に来て」とだけのメールが来た。
その駅は俺の実家の最寄りだった。
駅に行くと、石田さんが笑ってベンチに座っていた。
田舎の駅だから、平日夜でも人はまばらだった。 497 :
華丸 ◆vk8BsG8fow 2011/12/13(火) 20:58:11.18
ID:P1VUjXiJ0 石田「ちょうど私も地元に帰ってきたからさー、元気かなと思って」
明らかに嘘だった。こんな時期に、大学生が帰郷なんかするか?
まあ本当に何かあったのかもしれないが。
俺「そうなんだ」
石田「直接話したかった…元気かなって。無理してるんじゃないかって」
石田さんはきまり悪そうに笑った。
なんて言ったらいいか分からなかった。
上手く話せなくて何時間くらいそこに座っていたんだろう。 499 :
名も無き被検体774号+ 2011/12/13(火) 20:59:20.44 ID:6aQ8JacdO
波瀾万丈だけどかなりのリア充だな
ちょっと絵を書いてくる 501 :
名も無き被験体774号+ 2011/12/13(火) 21:02:31.72 ID:KYvDUGdY0
もうちょいで終わりか…
結末を楽しみにしてる 502 :
名も無き被検体774号+ 2011/12/13(火) 21:04:06.78
ID:P1VUjXiJ0 今思えば、石田さんは真っ直ぐな人だったんだろう。
一瞬美保を想起したが、それは考え過ぎだった。
石田「華丸くんはさ…そに子ちゃんが大事だよね。」
俺「誰よりも大事だと思うよ。」
石田「わたしはさ…ダメかな、ダメかもね…」
俺「……」
嫌な予感はした。告られたらリア充とか言われそうだが、
この時の精神状態で、誰かを振るというのは、きつかった。
なにしろ石田さんとの関係性は失いたくなかった。 503 :
名も無き被検体774号+ 2011/12/13(火) 21:06:07.55 ID:OdZOWMJl0
あああああああああ 505 :
名も無き被検体774号+ 2011/12/13(火) 21:07:44.35 ID:sxn5ziRO0
ここらで焦らしてくれてもいいんだぜwwww
アッサリ終わるには惜しい話だ 508 :
華丸 ◆vk8BsG8fow 2011/12/13(火) 21:08:46.22
ID:P1VUjXiJ0 >>505
ありがとうwでもなんやかんや言って実はまだけっこう長いから、
今日中には終わらないかもw 506 :
華丸 ◆vk8BsG8fow 2011/12/13(火) 21:07:46.30
ID:P1VUjXiJ0 石田「あたしはね…華丸くんが好きなんだ…」
嬉しいことである。とても嬉しい。
でも、今言わないで欲しかった。もっと別に仲良くやっていく方法もあったはずだ。
俺「ありがとう…でも…俺は…」
石田さんは強かった。表情一つ変えなかった。覚悟もしていたのかな。
石田さんは笑って、
石田「じゃあさ、儀式しようよ!」
と言い出した。
俺「儀式…?」 507 :
名も無き被検体774号+ 2011/12/13(火) 21:08:41.29 ID:SrZVKWX1O
くあああー 509 :
華丸 ◆vk8BsG8fow 2011/12/13(火) 21:14:21.47
ID:P1VUjXiJ0 石田「わたくし、石田ゆり子は、博多華丸のことが、大好きです。
良かったら…付き合ってください!」
俺「ありがとう、ごめんなさい…」
石田「ふられちゃった」
石田さんはニシシとばかりに苦笑いした。
正直、その時俺は気持ちが持って行かれるんじゃないかと思った。
石田「恋人がいる人に告白するなんて、あたし卑怯だー」
石田「そに子ちゃんはいい子だもんね、あたしもがんばる」
何も言えなかった。 510 :
名も無き被検体774号+ 2011/12/13(火) 21:17:07.12 ID:YnbYO5KlI
儀式なんて、余裕でエロい事しか思い浮かばない 511 :
華丸 ◆vk8BsG8fow 2011/12/13(火) 21:17:31.10
ID:P1VUjXiJ0 石田「華丸君は頑張りすぎないでね」
石田さんはそう言って改札をくぐっていった。
最後まで何も言わなかった気がする。
遠くで手を振られて、ただ振り返すしかなかった。
あまりに叙情的な景色だったから、ハッキリと覚えている。
自分でもなんだこの状況?ってなった。
心にぽかんと穴が開いたみたいだった。 515 :
華丸 ◆vk8BsG8fow 2011/12/13(火) 21:21:11.09
ID:P1VUjXiJ0 さて、このタイミングで申し訳ないのですが、ちょっと晩飯を食べてきます。
なので30分ほど時間あけて、また再開しますね~ 517 :
名も無き被検体774号+ 2011/12/13(火) 21:43:56.57 ID:J+ORkLJU0
このスレくる度に泣いてる 518 :
名も無き被検体774号+ 2011/12/13(火) 21:48:09.70 ID:9RSbwjTk0
悔しいけど眠すぎるんで明日また読みにくる!楽しみにしてる
いつも投下のテンポが良いし読みやすいよー 519 :
華丸 ◆vk8BsG8fow 2011/12/13(火) 22:11:21.17
ID:P1VUjXiJ0 晩御飯からもどりました。
正直、こんなにたくさんの人に自分の話を
見てもらえるなんて思ってもいなかったです。
ここまで続けるのは大変でしたが、みんなの応援のお陰です。
あと少しになってきましたが、最後まで付き合って頂けたら嬉しいです。 521 :
名も無き被検体774号+ 2011/12/13(火) 22:20:50.22 ID:Wl6eAC7i0
おかえりー
ゆっくりでも見てるよ 522 :
名も無き被検体774号+ 2011/12/13(火) 22:22:11.24 ID:EcMflnFy0
泣きそうだよ
ゆっくりでいいから投下してってくれ 523 :
名も無き被検体774号+ 2011/12/13(火) 22:37:47.42 ID:ehZiW/wp0
泣いてるよ 524 :
忍法帖【Lv=28,xxxPT】 2011/12/13(火) 22:39:04.02 ID:wpCv0DRS0
読みやすくていいなぁ。同人誌もきっと面白いもの描くんだろうなぁ 526 :
華丸 ◆vk8BsG8fow 2011/12/13(火) 22:45:45.48
ID:P1VUjXiJ0 石田さんとの時間は、夢を見ているかのようだった。
まるで、中学生に戻ったかのような、そんな青臭い自分を感じた。
家に戻ると兄が玄関にいた。
兄「女か。」
昔から兄は鋭かった。
母の病院に行かない夜は何があってもいいように
一緒に家にいて、二人で格ゲーをやっているのが普通だったからだ。
遅い時間に帰ってきたから不審に思ったんだろう。
兄「地元の友達にでも会ってきたのか」
俺「ま…そんなとこ…」
528 :
華丸 ◆vk8BsG8fow 2011/12/13(火) 22:52:33.79
ID:P1VUjXiJ0 俺は、次の日かかりつけの眼科に行った。
思えば、小さい頃はよく母と病院にきたものだ。
この眼科もそうだった。
俺は診察の時先生に言った。
俺「実は母が…」
先生「そんなことがあったのか…華丸君が小さい時から知ってたからなあ
辛いけど、今はそばにいてあげて」
先生は初老のじいちゃんだ。
これが田舎の地元のいいところだ。
地元に戻れば、家族みたいな人がたくさんいる。
俺は元気をだそうと思った。 529 :
華丸 ◆vk8BsG8fow 2011/12/13(火) 22:58:29.16
ID:P1VUjXiJ0 このじいちゃんにも、半年に一回の受診でしか会わないのに、
こうやって心配してくれるんだ。
石田さんだって、心配だったんだろう…
母のことで鬱屈としていた俺は元気をだそうと思った。
じきに、母は退院した。癌の方は一旦おk、ということになったようだった。
これからは自宅で、クスリで再発防止の抗がん治療をするようだった。
しかしリウマチがあったので、しばらく自宅で療養することになった。
あまり大学を休み続けるわけにもいかなかったので、俺は実家から戻ることにした。 530 :
華丸 ◆vk8BsG8fow 2011/12/13(火) 23:05:12.39
ID:P1VUjXiJ0 久しぶりにもどってきた。
大学、絵、何もかもが久しぶりに思えた。
そに子がすごく心配してくれた。
なんだかほっとした。
だんだんと、日常をとりもどしていく気がした。
できる限り、実家のことを思い出さないようにしていた。
逃げていたのだろう。向き合うのが辛かった。 531 :
華丸 ◆vk8BsG8fow 2011/12/13(火) 23:08:14.48
ID:P1VUjXiJ0 目的を失った俺はどうしたらいいか分からなかった。
夢…就活…
この頃絵を描くのがすごくつまらなくなった。
なんで描いているんだろう?
分からなくなった。
板尾がいたらなんて言ってくれたろう。
なんでアイツはあんなに絵を描くのが好きだったんだろう。
俺は分かって気になっていたが、分かっていなかったんだ。 534 :
華丸 ◆vk8BsG8fow 2011/12/13(火) 23:14:57.61
ID:P1VUjXiJ0 そもそも、俺が絵を描くきっかけだったのは板尾。
板尾がいなくなって、俺は板尾の代わりに夢を追うような、
そんな気持ちで居たのかもしれない。
異性不信を克服するため、また恋ができるように、落ち込んでいた俺を板尾が
変えるために絵を薦めた。
今ではすっかり異性不信もなくなったし、
そに子がいた。
絵を描く意味が分からなかった。絵を描く必要があるのか。
そう考えだした。 535 :
華丸 ◆vk8BsG8fow 2011/12/13(火) 23:18:46.30
ID:P1VUjXiJ0 そんな俺に、そに子が言ってきた。
そに子「冬のコミケの当落、もうすぐだね~」
コミケ…?
俺は夏にそに子と一緒に冬コミの申し込みをしたのだった。
と言っても、そに子が張り切っていたので、全部そに子に任せていたのだが。
俺「コミケ…ね。一人で本出すってのでも…いいんじゃない?」
そに子「…え?」
俺「いや…絵を描ける気がしないし、本出せないわ、絶対」 536 :
華丸 ◆vk8BsG8fow 2011/12/13(火) 23:23:25.78
ID:P1VUjXiJ0 そに子「絵…描かないの?」
俺「もう、描かないかもね…わかんね」
そに子「そんなん嫌だよ…そんな華丸さん嫌だ」
俺「なにが?」
そに子「なんで…絵楽しいって言ってよ、一緒に楽しく絵描こうよ」
俺「うるさいなあ、お前に何が分かるんだよ」
そに子「なんで?急に?絵描くでしょ?描かないなんて言わないでよ!」
俺「描かないもんは描かないんだよ、大体こんなもんなあ…!」
珍しく、大喧嘩だったと思う。 538 :
名も無き被検体774号+ 2011/12/13(火) 23:30:39.13 ID:sxn5ziRO0
この話にこそ合う歌だと思うの 540 :
華丸 ◆vk8BsG8fow 2011/12/13(火) 23:33:35.79
ID:P1VUjXiJ0 そに子は泣きしだした。
そに子「どうしちゃったの…嫌だよ、こんなの嫌だ…」
俺「俺だって分からないんだよ、なんで絵を描くのか。
絵を描いて夢を追う、それが全てだったんだよ。それがなくなった今意味なんて…」
そに子「絵を描くことに意味なんているの?楽しくて描いてたんでしょ?」
俺「板尾がいた時は楽しく描いてたよ…わかんねえんだよ俺も…アイツがいないと、描く意味ないんだよ…
夢を追ってれば俺の中で板尾がい続ける気がしてたんだよ…」
そに子「そんなの全部言い訳にしか聞こえないよ!そもそも、板尾さんの夢は板尾さんだけの夢じゃないの!?」
そに子は珍しく感情むき出しだった。
そに子「逃げないでよ!現実から!受け止めてよ…夢を諦めたって、
華丸さんが絵を描き続ければ板尾さんは生き続けるでしょ!?板尾さんが華丸さんに絵を教えてくれたんでしょ!?
そこで描くのやめてどうするの……?」 541 :
名も無き被検体774号+ 2011/12/13(火) 23:35:28.76 ID:X11mg6lS0
そに子ほんとにいい子だな...
大事にしてやってくれまじで...(´;ω;`) 542 :
華丸 ◆vk8BsG8fow 2011/12/13(火) 23:37:38.68
ID:P1VUjXiJ0 もう、ボロボロだった。
そに子「それに、私は華丸さんの絵が好きだもん…
わたしだけじゃないよ、きっと、今まで本を買ってくれた人も、PIXIVを見てくれる人も…
そういう人たち、みんな寂しい想いするんだよ…」
最早聞き取れないくらいに泣いていた。
俺「……」
俺はあっけに取られて、何も言えないでいた。 544 :
華丸 ◆vk8BsG8fow 2011/12/13(火) 23:46:47.23
ID:P1VUjXiJ0 そに子がこんなに泣いている。
俺は、俺は……
そに子「絵を描くのは…好きでしょ?」
俺「……好きに決まってるだろ」
絵を描くのは好きだ。だから今までずっと描いてきた。
下手なりに、もがきながら、見てくれる人たちがいたし、
ひたすら描きたいものを描いてきた。
思えば、絵を通してどれだけの人に出会い、どれだけの人に支えられたのか。
板尾もそう、そに子もそう、遠藤や石田さんだってそうだったろう…。
コミケで俺の本を買ってくれた一人一人の顔も覚えてる。
あの日、完売した俺たちに拍手をしてくれた隣のスペースの人たちのことも…
気づけば俺もボロボロだった。
俺「…描いて…みるわ…」
そに子「わたしより可愛い女の子、描いてよ」
俺「…それはどうかな…w」
泣きながら笑っていた。よく分からなかった。 545 :
華丸 ◆vk8BsG8fow 2011/12/13(火) 23:53:00.75
ID:P1VUjXiJ0 俺は、この年の冬コミに全力でぶつかることにした。
と言っても、普段通りに描くだけだったのだが。
普段通りのページ数で、普段通りの絵で、普段通りのイラスト本。
一緒に一冊作ろうと思っていたが
俺はこの一件で怒られたので
そに子「どっちが早く完売するか勝負する!」
と言われて結果個人本を描くことになった。
頑張りつつも普段通り。
それが楽しかった。絵を描くのが、楽しかった。
546 :
名も無き被検体774号+ 2011/12/13(火) 23:53:20.52 ID:2vWT++QeO
涙で画面が見えないんだが。
まじそに子がいいこだよ…。
>>1の周りには本当にいい人ばかりだな。大切にしろよ。 547 :
華丸 ◆vk8BsG8fow 2011/12/13(火) 23:56:49.11
ID:P1VUjXiJ0 俺は板尾に昔言われたことを思い出していた。
「理想の女の子を紙におとしこめよ」
やっぱりそれが楽しかった。そに子には悪いが。
吹っ切れてからは、絵を描くのが楽しくて仕方なかったなあ。
本当に楽しかった。
でも俺にはもう時間がなかった。 548 :
名も無き被検体774号+ 2011/12/14(水) 00:00:49.84 ID:4Zy5y0AY0
本にして出版できるレベル
余裕で買うわ 549 :
華丸 ◆vk8BsG8fow 2011/12/14(水) 00:01:16.94
ID:sGeGsGTv0 このままいけば今日中に完結できそうです。みなさんよかったらお付き合いください…
そして、晴れて冬コミの日がやってきた。
俺もそに子も、もうワクワクが止まらなかった。
もう、存分に楽しんでやろう、そう思ってた。
そに子「ひえ~…相変わらずすごい人…」
俺「毎回サークル入場だと、なんか申し訳なくなるな…w」
ビッグサイトのやぐら橋前には、相変わらず信じられない数の人がいた。 550 :
華丸 ◆vk8BsG8fow 2011/12/14(水) 00:05:24.26
ID:sGeGsGTv0 コミケは、始まる前も楽しい。
そに子も俺も、相変わらず自分の本を見ると、
興奮が止まらなかった。
知り合い、憧れの作家さんに挨拶に行って、
前回のコミケの話とかしたり。
見本誌提出するのにテンパったりw
始まる前のワクワク感、ってのは言葉にできないものだ。 551 :
華丸 ◆vk8BsG8fow 2011/12/14(水) 00:10:56.19
ID:sGeGsGTv0 「これよりコミックマーケットを開催いたします…」
ぱちぱちぱち…!
そに子「ああ、始まった…」
そに子は相変わらず顔真っ赤だった。
俺「たまんないよな…この瞬間」
そに子はオンデマンドフルカラーで30部、俺もオンデマンドフルカラーで50くらい。
決して冒険をした部数ではなかった。
「新刊一部、ください」
この言葉を聞くたびにこう、体が熱くなるのを感じた。
「ありがとうございます!!」
絵を見てくれる人に実際に向き合って本を渡す喜び。
この日そに子も俺もそれを肌で感じた。
去年の冬コミくらいの感動が、あった。 552 :
華丸 ◆vk8BsG8fow 2011/12/14(水) 00:14:39.46
ID:sGeGsGTv0 「絵を描くのって楽しい…」
「描いてて良かった…」
そんなことを感じていた。
そに子も俺も、午後に本は完売した。
そに子「ど、どうしよう~」
そに子は案の定半泣きだった。
俺「頑張ってよかったね。」
これは去年の冬に板尾が言っていたことだ。
そう、頑張って良かった。絵を描いててよかった。
笑ってはいたが俺も泣きそうだった。
これからもずっと、絵を描くぞ…
ただ、俺にはもう時間がなかった。 553 :
華丸 ◆vk8BsG8fow 2011/12/14(水) 00:19:53.51
ID:sGeGsGTv0 俺は、去年と同じように、冬コミが終わったら実家に向かった。
母のこともすごく心配だった。
母は、手は動かしにくそうにしていたが、案外元気そうで安心した。
良かった。
俺「母さん、俺絵めっちゃ頑張ってんだぜ。たくさんの人が見てくれてさ。」
母「そりゃよかった…。母さんこんなんだから、好きなことあんまりできなくてごめんね…」
俺「そんなことないよ!!絶対に、ないから。俺は大丈夫だからw」
母「はいはい、じゃあちゃんと就活しなさいねw」
俺「えー…w」
兄「俺がしごいてやるよw」
俺はこの時幸せだった。
この先、平凡に、でも幸せに生きていける、そう思った。 555 :
華丸 ◆vk8BsG8fow 2011/12/14(水) 00:24:19.64
ID:sGeGsGTv0 そに子もいたし、家族も仲良かったし、絵も益々楽しくなってきた。
最高の正月だなあと思った。
三が日が過ぎて、俺は半年に一度お世話になってる眼科に向かった。
成人式の前に、通院は済ませておこうと思った。
そうだ、眼科のじいちゃんにも教えてやろう、母さん大丈夫だよって。
俺はそんな風に思っていた。 556 :
華丸 ◆vk8BsG8fow 2011/12/14(水) 00:26:00.94
ID:sGeGsGTv0 眼科のじいちゃん「………」
俺「どうしましたか…?」
眼科「眼圧高いね…。視野検査しようか。」
俺「は、はあ…」
「まあ、たまにあることだし、大丈夫だろ。」 557 :
名も無き被検体774号+ 2011/12/14(水) 00:26:47.34 ID:5cNFxBpX0
え…? 558 :
名も無き被検体774号+ 2011/12/14(水) 00:27:38.53 ID:0JXu81GB0
やめろ俺の予想どうりになるなよ 559 :
華丸 ◆vk8BsG8fow 2011/12/14(水) 00:29:21.06
ID:sGeGsGTv0 眼科「左目が…若干きてるな…始まっちゃったか。」
俺「あ、あの…?」
眼科「華丸くん、冷静に聞いてね。」
眼科「左目の視野が欠け始めてるんだ…緑内障が発症してしまったんだよ。
一度欠けた視野は、今の技術じゃ戻せないから…」
俺「え?」
眼科「しばらく眼圧を下げる治療をするよ。大学は向こうだっけ?紹介状書かないとだね…」
俺「は?」 560 :
名も無き被検体774号+ 2011/12/14(水) 00:30:00.64 ID:Mmc4faYc0
いやあ… 561 :
名も無き被検体774号+ 2011/12/14(水) 00:31:05.53 ID:z6T1oMQT0
嘘だろ・・
もう止めて
泣くわ 562 :
名も無き被検体774号+ 2011/12/14(水) 00:31:11.34 ID:UmVqCCN80
何か因子がないと半年に一回も眼科なんて行かないもんな… 563 :
名も無き被検体774号+ 2011/12/14(水) 00:32:22.41 ID:Q6SuflKYO
まじかよ… 564 :
名も無き被検体774号+ 2011/12/14(水) 00:33:01.34 ID:4Zy5y0AY0
えっ...嘘だろ... 565 :
華丸 ◆vk8BsG8fow 2011/12/14(水) 00:34:49.32
ID:sGeGsGTv0 眼科「でもまあ、今すぐどうのこうのってレベルじゃまだないから…」
眼科「二ヶ月目薬打ち続けて様子みようか。どれくらいの進行度かもまだ分からないしね。」
俺「もしかして、失明とか…」
眼科「何とも言えない、一生失明しない人もいるし、手術でよくなる人もいるし…
とにかく様子を見てみよう。今は眼圧をさげるしかないね…」
俺「絵とか描いたり…目に負担とかって…」
眼科「基本関係ないけど、できるなら目を酷使するのは辞めたほうがいいかな…」 566 :
名も無き被検体774号+ 2011/12/14(水) 00:35:38.60 ID:6Dq2Ia+60
なんで>>1みたいないい奴がこんな目に遭わなきゃいけないんだよ… 567 :
名も無き被検体774号+ 2011/12/14(水) 00:35:39.97 ID:ZZzql2XWO
ちょやめまじ… 568 :
名も無き被検体774号+ 2011/12/14(水) 00:36:49.98 ID:4tnY/Mhx0
頑張れって言いたいけど、病気相手はなあ・・・ 569 :
華丸 ◆vk8BsG8fow 2011/12/14(水) 00:37:51.48
ID:sGeGsGTv0 俺は幼い頃から眼圧の高い子だったらしく、
そのため定期的に眼科に通っていた。
でも全然大丈夫だったし、一生平気だと思っていた。
緑内障の原因は、正確には分かっていない。
確かに俺は幼い頃から目も悪かった。
ここにきて、発症してしまったのだった。 570 :
名も無き被検体774号+ 2011/12/14(水) 00:39:30.61 ID:dfJRCnze0
追い付いた。・゜・(ノД`)・゜・。 571 :
華丸 ◆vk8BsG8fow 2011/12/14(水) 00:40:51.22
ID:sGeGsGTv0 それからは、もう呆然とした。
ただ呆然。毎日に覇気なし。
今まで当たり前の事が当たり前じゃなくなる?
どうしようか、落ち込んだ。
そして、思った。
絵がもう描けなくなる。
途方に暮れた。 572 :
名も無き被検体774号+ 2011/12/14(水) 00:41:23.32 ID:J2D8hex60
なかなか波乱万丈だな 573 :
華丸 ◆vk8BsG8fow 2011/12/14(水) 00:44:32.32
ID:sGeGsGTv0 俺は二ヶ月間様子を見た。
目立った病気の進行はなかった。
眼科「よかった…これならしばらく目薬の眼圧治療でどうにかなりそうだ」
俺「失明とか…ないですか?」
俺は知っていた。日本で一番目か二番目に多い失明の原因は緑内障だ。
眼科「分からないね…ただしばらくはもつと思うよ。でもね、
病気の兆候が出たってことはいつどうなるか分からない。一生大丈夫かもしれないし、
来年だめかもしれない。 向き合っていくしかないんだね…」 575 :
華丸 ◆vk8BsG8fow 2011/12/14(水) 00:49:46.84
ID:sGeGsGTv0 しばらくは良かった…現状維持…。
家族にも打ち明けたし、
そに子にも相談した。
母は泣いていた。見ていられなかった。
そに子は泣かなかった。
こういう時に、泣かないんだ。強いと思った。
大切にしたいと思った。
でも、もし俺が失明した時、一番迷惑をかけるのはこの子なんだよな…
そんなはざまで揺れていた。 576 :
名も無き被検体774号+ 2011/12/14(水) 00:50:55.71 ID:Jc/fAwKjO
こういう話で泣いたの初めてだ、悲しすぎるからもう寝る 577 :
華丸 ◆vk8BsG8fow 2011/12/14(水) 00:52:00.78
ID:sGeGsGTv0 話がとんで申し訳ない。でももう書くようなこともないんだ。
夏が終わり、秋に差し掛かった10月頃。
つい最近だね。
俺は左目に自分でも分かるくらいの違和感を覚え始めた。
目薬治療で落ち着いてたと思っていたから、驚いた。
俺はすぐに地元の眼科に走ったよ。
急いでね。 578 :
華丸 ◆vk8BsG8fow 2011/12/14(水) 00:53:54.40
ID:sGeGsGTv0 緑内障は、案の定進行していた。
眼科「これは、まずいな…クスリを強くしたいけど、そうなるともう内服薬とか…あるいは手術…」
俺「そうなりますよね」
俺はもうある種覚悟していた。
ちなみに、緑内障は手術での回復はあまり見込めない。
俺の緑内障の場合は、かもしれんが。 580 :
華丸 ◆vk8BsG8fow 2011/12/14(水) 00:59:06.31
ID:sGeGsGTv0 そして、より強いクスリを服用することにした。
手術はその経過次第。可能性としては手術もあるだろう。
家族は泣いていた。でもきっと応援してくれるだろう。
そしてそに子に話した。
「大丈夫だよ。きっと、なんとかなる。なんとかなるんだよ。」
それはそに子の口癖だった。
なんだか色々思い出した。
俺はずっとこの子を見ていたいし、守りたいと思った。
絵もずっと描きたいな。絵が大好きだ。
そに子と話していると、本当に色々なことを思い出す。
そして現在に至るわけだ。 582 :
華丸 ◆vk8BsG8fow 2011/12/14(水) 01:02:01.29
ID:sGeGsGTv0 もしかしたら失明するかもしれない。
俺はもっと焦ると思った。
どうしようもなくなって、自殺も考えるかと思った。
でもちがうんだよ。俺は落ち着いてるよ。
今まで絵を描いてきて、色々な人に出会って、色々楽しいことを経験できた。
何より、描いた絵を残すことができた。
楽しい楽しい、って言って描いてきてよかったよ。
きっとこれからも、俺の描いた絵は残るし、誰かの心に残る。
もし、絵を描いていなかったら…そう思うと。 583 :
華丸 ◆vk8BsG8fow 2011/12/14(水) 01:06:37.16
ID:sGeGsGTv0 もし、絵を描いていなかったら俺はどうなっていただろう。
何もできないまま、この歳で緑内障になっていたら、それこそ…
今、こうやって自分の事を振り返ってみて思ったんだ。確信した。
だからこんなんでもスレにまとめようと思った。
絵を描く人、何かに夢中になってる人に伝えたいって思った。
俺は好きなように絵を描いてこれた。
たくさんの人に俺の絵を届けて、見てもらえた。
だから、今すごく落ち着けてるし、
もしも目が見えなくなっても他のことで頑張ろうって、前向きにいられるんだよ。
だから、俺は絵を描き続けて救われた。
こんなまとめ方ですまん。
絵を描き続けて、本当に良かったよ。
584 :
名も無き被検体774号+ 2011/12/14(水) 01:06:47.42 ID:YiQaTqOgO
これで寝れる…
>>1頑張ってよな…
俺は絵描くの家庭事情で
趣味に留めちまったが
これ見て益々
絵が好きになった
また、昔にもどれたよ
ありがとう 586 :
名も無き被検体774号+ 2011/12/14(水) 01:10:38.59 ID:yoQ+O1CcO
>>1お疲れさま。。緑内障進行しないことを祈ってます。 587 :
華丸 ◆vk8BsG8fow 2011/12/14(水) 01:11:27.33
ID:sGeGsGTv0 今は、母は、リウマチが進行してるけど、割と元気でやっているよ。
兄は、働いてる。立派な社会人。
そに子も、元気にやってる。ある種この子とも絵を描いていなかったら出会えなかったね。
俺は…これからどうなるか分からない。
でも絵を描き続けた日々を忘れないで、病気に立ち向かおうと思う。
いつかその日がきてしまっても、また新しく夢中になれることを探すよ。 588 :
名も無き被検体774号+ 2011/12/14(水) 01:11:38.26 ID:eTD+pYIQO
>>1の絵を見てみたいな
589 :
名も無き被検体774号+ 2011/12/14(水) 01:11:52.22 ID:mpbtpDXM0
>>1
お疲れ様…
やっぱり一度絵を見ておきたい… 590 :
華丸 ◆vk8BsG8fow 2011/12/14(水) 01:15:52.89
ID:sGeGsGTv0 こんなにも長い話をここまで聞いてくれてありがとう。
途中、色々関係ない話とかもあって紆余曲折したけど、読みにくくてごめんね。
もし、今何か夢中になってることがあって悩んでいる人がいるなら、
1つだけ、聞いて欲しい。
偉そうなことは言えませんが、
とにかく続けてくださいね。続ければきっとそれはアナタにとって大切なものになるはずです。
これにて、この話はここで完結です。
本当に最後までありがとう。 591 :
名も無き被検体774号+ 2011/12/14(水) 01:16:27.01 ID:0JXu81GB0
お疲れ様
とても心に残るお話をありがとう 592 :
名も無き被検体774号+ 2011/12/14(水) 01:17:49.09 ID:/BwLEAXg0
お疲れ様
すごく読みやすかったし、聞けてよかった、ありがとう
ネットの片隅から>>1の幸せを祈るよ 593 :
名も無き被検体774号+ 2011/12/14(水) 01:18:05.01 ID:lVhsj3yw0
いい話だった
ありがとう 594 :
名も無き被検体774号+ 2011/12/14(水) 01:18:34.07 ID:ZZzql2XWO
本当にありがとう>>1
もしかしたらこの先、ずっと絵が描けなくなるとかのものじゃないんだけど
自分もいま病気と戦いながら絵描いてるから涙止まらない。
悩むこともあるけど、好きとか続けたいって気持ちを大切にして描くことと向き合っていくよ。
本当にありがとう。
596 :
名も無き被検体774号+ 2011/12/14(水) 01:19:08.01 ID:Mmc4faYc0
お疲れさまです
ありがとう
1とお母様の健康と幸せを祈ってる 597 :
名も無き被検体774号+ 2011/12/14(水) 01:20:00.62 ID:T86HR8ei0
お疲れ様、
いい話をありがとう。
絵描きだけど、どんなに甘えてるかを思い知らされたよ。
もっとちゃんと向き合おうと思った。
進行しないと良いな… 598 :
華丸 ◆vk8BsG8fow 2011/12/14(水) 01:20:58.89
ID:sGeGsGTv0 絵の要望が多いようなので、サラっと描いてうpしようかとも思います。
見て、ガッカリされるのも怖いですが…w
ここまで見てくれたなら、そりゃ気になりますよね。
今から描くので、下手したら1時間くらいかかりますが、それでもよろしければ、
のちほどうpしますね。 599 :
名も無き被検体774号+ 2011/12/14(水) 01:22:47.19 ID:Spu1eYEi0
お疲れ。
俺も夢中になれること探してみる。
>>1と、みんな幸せになれますように。 600 :
名も無き被検体774号+ 2011/12/14(水) 01:23:45.49 ID:ImRBtLpqO
お疲れ様、自分も絵を描いてるからすごく心に来た
絵の仕事はどんな経緯でありつけたの?持ち込み?スカウト?
コミケ50部で商業やれるってどんな状況か知りたい 631 :
名も無き被検体774号+ 2011/12/14(水) 03:49:53.65 ID:ImRBtLpqO
そに子かわいいな。これでデカパイなんだろ……ふぅ
もし時間あるなら>>600に答えてくれたら嬉しい
ここが知りたくて読み続けたんだ 635 :
華丸 ◆vk8BsG8fow 2011/12/14(水) 03:55:23.12
ID:sGeGsGTv0 >>600 >>631
仕事と言っても、PIXIVを介してきたものだったよ。
だから正直ろくなものじゃなかったんだ…プロフのページに
メールアドレス貼っといたから、そこ経由できたものだったよ。 638 :
名も無き被検体774号+ 2011/12/14(水) 04:05:19.21 ID:ImRBtLpqO
>>635
答えてくれてありがとう
1のことだからきっかけはろくな物じゃなくてもそこからいい人脈を広げられそう
いつか何かのメディア媒体で1の絵が見れることを願ってるよ
601 :
名も無き被検体774号+ 2011/12/14(水) 01:24:43.16 ID:Q6SuflKYO
お疲れ様です。
そして…ありがとう。
私は最近ずっと絵を描くことから逃げてました
結婚して子供もいる環境になっちゃってるけど
華丸さんみたいにイラスト本とか出して、いろいろ味わってみたいと思えた
今からでも間に合うかしら…w
本はともかく、昨日から久々にペンをにぎりました
本当ありがとう
どうか病気が進行しないように祈ってます 606 :
名も無き被検体774号+ 2011/12/14(水) 01:29:36.24 ID:nluJK6nX0
お疲れ様です。
ここまでは波乱万丈だったけど、これからの>>1の人生が追風に恵まれる事を祈ってるよ。 608 :
名も無き被検体774号+ 2011/12/14(水) 01:41:52.36 ID:FvdGIqhG0
まあでも左目失う代わりにこんな人生送れるなら左目捨てるわ 609 :
忍法帖【Lv=28,xxxPT】 2011/12/14(水) 02:00:28.61 ID:IvdIXzHz0
毎日ずっと見に来てたけどやっと終わった…お疲れさま。>>1の絵楽しみにしてる!! 611 :
華丸 ◆vk8BsG8fow 2011/12/14(水) 02:16:20.39
ID:sGeGsGTv0 みなさん本当にありがとう。
こんなにもたくさんの人に見てもらえて、俺は幸せです。
書いてる最中は辛い時もけっこうあったけど、書いてよかった。
今、絵を描いています。正直、絵をうpするのには悩んだんですが
ここまできたら見たい人も多いと思うので。 613 :
名も無き被検体774号+ 2011/12/14(水) 02:21:27.91 ID:BFclzrpS0
絵か・・ 616 :
名も無き被検体774号+ 2011/12/14(水) 02:53:33.37 ID:Wfny+YLhO
>>1を尊敬するよ 620 :
華丸 ◆vk8BsG8fow 2011/12/14(水) 03:40:06.89
ID:sGeGsGTv0 遅くなってごめん。
とりあえず描いたよ。
思えば、久しぶりに紙に絵を描いた気がする。やっぱり描くのは楽しいね。
スレのイメージが崩れるかもしれないから、
見たくない人はきっと見ないほうがいい。
一応、俺の大切な人を描いたよ。あんまり、似てないけどねw
621 :
忍法帖【Lv=13,xxxPT】 2011/12/14(水) 03:41:32.18 ID:ZJyq8GyH0
うまい。
これからも楽しんでください。
楽しんだもの勝ち 632 :
名も無き被検体774号+ 2011/12/14(水) 03:50:16.90 ID:9dq66ipx0
うめぇぇぇぇえwwwww
光速で保存した!このスレもテキストに保存しとくよ
最近だらしねぇなって感じた時に見るようにする 634 :
名も無き被検体774号+ 2011/12/14(水) 03:53:55.39 ID:+CAPB43z0
うまい!!
そに子かわええ!!!!
良いスレだった。ありがとう。
625 :
華丸 ◆vk8BsG8fow 2011/12/14(水) 03:44:55.69
ID:sGeGsGTv0 みんな、本当にありがとう。
絵も上げたし、これでもうこのスレは本当に完結だね。
絵を描いててよかったなあ、楽しかった。
これからもしかしたら描けなくなっちゃうかもしれないけど、
それまでまたたくさん描くよ。
みんな本当にありがとう。
最初は迷ってたけど
このスレ立てて良かった。 628 :
忍法帖【Lv=28,xxxPT】 2011/12/14(水) 03:47:47.02 ID:+fsykKb30
こちらこそありがとう!このスレ見て本当によかった! 630 :
名も無き被検体774号+ 2011/12/14(水) 03:48:54.63 ID:WmguHNCXO
本当にお疲れ様
幸せな人生になることを心から祈ってる 641 :
名も無き被検体774号+ 2011/12/14(水) 04:15:44.03 ID:dHxU4Rb10
自分も駆け出しの絵描きです。このスレ見て良かった。絵を描き続けるよ、1ありがとう。 643 :
名も無き被検体774号+ 2011/12/14(水) 04:31:28.37 ID:KkLjyFqK0
/. ノ、i.|i 、、 ヽ
i | ミ.\ヾヽ、___ヾヽヾ |
| i 、ヽ_ヽ、_i , / `__,;―'彡-i |
i ,'i/ `,ニ=ミ`-、ヾ三''―-―' / .|
iイ | |' ;'(( ,;/ '~ ゛  ̄`;)" c ミ i.
.i i.| ' ,|| i| ._ _-i ||:i | r-、 ヽ、 / / / | _|_ ― // ̄7l l _|_
丿 `| (( _゛_i__`' (( ; ノ// i |ヽi. _/| _/| / | | ― / \/ | ―――
/ i || i` - -、` i ノノ 'i /ヽ | ヽ | | / | 丿 _/ / 丿
'ノ .. i )) '--、_`7 (( , 'i ノノ ヽ
ノ Y `-- " )) ノ ""i ヽ
ノヽ、 ノノ _/ i \
/ヽ ヽヽ、___,;//--'";;" ,/ヽ、 ヾヽ
655 :
名も無き被検体774号+ 2011/12/14(水) 08:10:39.12 ID:bCZBk/mV0
いい話しをありがとう。
頑張れる勇気をもらったよ。 695 :
名も無き被検体774号+ 2011/12/15(木) 00:40:35.53 ID:s3O3sVJG0
コミケ行って買いたかったぜ。>>1の本 704 :
華丸 ◆vk8BsG8fow 2011/12/15(木) 01:32:37.22
ID:aWOwtJM70 >>695
まだ、ありますよこれからが。いつかきっと買いに来てください。 697 :
名も無き被検体774号+ 2011/12/15(木) 00:52:16.99 ID:rTUTGDSeI
またコミケには出るん?? 699 :
華丸 ◆vk8BsG8fow 2011/12/15(木) 01:02:06.04
ID:aWOwtJM70 >>697
今の状態では難しいかと思う。けど、そに子もいるし、
いつか必ず出るよ。いつの日か、知らないうちに俺とビッグサイトで向かい合ってるかもねw 708 :
名も無き被検体774号+ 2011/12/15(木) 01:52:03.42 ID:loBH5xCR0
華丸さんの一番好きなイラストレーターさん・漫画家さんがいれば教えて欲しいです。
単なる興味ですが。 710 :
華丸 ◆vk8BsG8fow 2011/12/15(木) 02:13:19.29
ID:aWOwtJM70 >>708
板尾です。 と言いたいところですがw
今パッと思いついたのは、武田日向さんや、tomatikaさんです。創作系で活動されてる方が好きです。 714 :
名も無き被検体774号+ 2011/12/15(木) 02:35:24.49 ID:loBH5xCR0
>>710
板尾と言うだろうと予想はしてましたw
答えてくれてありがとう。
pixivやコミケで華丸さんやそに子ちゃんといつか会えたらいいなとか思っています。
お疲れ様です。
711 :
華丸 ◆vk8BsG8fow 2011/12/15(木) 02:21:24.89
ID:aWOwtJM70 淡々と書いてきましたが、正直、今は怖いって感情もけっこうあります。
先が見えない不安というか。
今毎日楽しく描いていますが、正直もし描けなくなった時のことを考えるとやっぱり怖いです。
でもそれで何もかも投げ出したら、今までやってきたことも無駄になっちゃうよね。
絵があったから今、前向きでいられる中で、それを失う恐怖にも怯えている。
そんなジレンマにもがく日々です。
でも確かに絵を描いてて良かったと心の底から言える自分がいる。
このスレで出会った人たちも、元気に楽しくがんばってね。
それじゃ、長い間付き合ってくれてありがとう。
またどこかで、今度は絵を通して出会えることを願ってます。 712 :
名も無き被検体774号+ 2011/12/15(木) 02:30:53.07 ID:1mXtuq9Z0
本当に、いつかどこかで華丸と絵を通して出会えたらいいな
描き続けていれば出来るだろうか
お疲れ様、ありがとう。 730 :
名も無き被検体774号+ 2011/12/15(木) 23:40:36.27 ID:pLdjhFqo0
これは普通に映画化だろう 731 :
名も無き被検体774号+ 2011/12/15(木) 23:54:52.41 ID:C7+CEP8D0
もう絵なんてやめようって思ったけど、もう少し続けてみるよ。
ありがとう
757 :
名も無き被検体774号+ 2011/12/18(日) 12:10:24.30 ID:h8EGeWnM0
>>1ありがとう
俺もう一回頑張ってみるよ・・・
元スレ:http://toro.2ch.net/news4viptasu/kako/1323/13236/1323617346.html
1001 :
以下、名無しにかわりましてニト速がお送りします 2020/12/12(炎) 00:00:00.00 ID:penipeni
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