「もみあげをつまんで引き上げるくらいまではいい」 橋下市長の「体罰」新解釈が波紋

2012/10/ 4 19:33

   大阪市の橋下徹市長が提案した問題生徒・児童への対応指針が物議をかもしている。市の有識者会議で、橋下市長は教員が「懲戒権」を活用できるようにすべきだと提案し、「もみあげをつまんで引き上げるくらいまではいいと思う」などと述べた。橋下市長は、これは「体罰」とは異なるものだとしているが、「発言は体罰容認につながる」との批判が出ている。

   学校基本法では体罰を禁じており、「指導」と「体罰」の線引きについては議論が続いてきた。この線引きについては、07年に文科省が、問題行動を起こす生徒への対応についてのガイドラインで示している。それによると、「殴る、蹴る」「正座・直立等特定の姿勢を長時間にわたって保持させる」といった行為は体罰にあたると解釈されているが、有形力(目に見える物理的な力)の行使をともなう懲戒については、「一切が体罰として許されないというものではない」とも説明している。

「ちょっと立たせただけで体罰とかですね…」


   橋下市長は、2012年10月2日に開かれた教育振興基本計画を議論する有識者会議の中で、

「文科省のガイドラインに(加えて)、また大阪市が作ってもいいんじゃないですか?」

と、さらに具体的なガイドラインを作るように求めた。橋下市長は、

「先生ももうちょっと、どうなんですか、懲戒権というか、認めてあげられないもんなんですかねー。ちょっと立たせただけで体罰(と言われる)とかですね…。『これぐらいはいいでしょう』っていうガイドラインを示してあげるとですね…。もう(生徒を)怒れなくなってますよ、先生が」

と、教員が問題生徒に対して行える対策が限られていることを問題視。「体罰はダメ」と断りながらも、ガイドラインの一例として、

「僕は、もみあげをつまんで引き上げるくらいまではいいと思うんですけどね、そんなのしょっちゅうありましたし、それぐらいなかったらねー、ダメです。大阪市でそれを体罰とか何とか言われたら、政治で僕が引き受けますから」

と述べた。さらに、

「腹をどつかれた時の痛さ、そういうものが分かれば、相手側の方に対しても歯止めになると思う」

と、いじめ対策の側面も強調した。

(続く)

キーワード

おすすめワード

がんばろう日本
がんばろう日本
がんばろう日本 詳しくはこちら

今旬ワード

スポンサードリンク

他の言語

J-CAST会員サービス

注目情報

東京の“いま”を楽しむ大人の女性向け情報サイト

「東京バーゲンマニア」にスマホサイトオープン! 新機能搭載のPCサイトはこちら→

6周年

体内時計のリズムが崩れた!

すると、何が起こる? ①不眠症②うつ③時差ボケ④登校拒否症⑤夜間徘徊⑥肥満 →答えはミニッツへ

ミニッツシンキング'

喜多方ラーメン坂内でおまつりだ

現在、「創業価格まつり」を開催中。5種類のラーメンがお得になる、食欲の秋に嬉しい企画です。

blog

おすすめワード

【スポンサードリンク】

関連サイト

東京バーゲンマニア

セール、クーポンから新商品情報まで、その日に使える掘り出しもの情報満載!

東京バーゲンマニア
このページのトップへ