休日を自分の部屋でのんびりマンガを読んでいたら綾香から電話が来た。
あ「今時間ある?」
り「あるよ」
あ「今日、暇?」
り「マンガ読んでた」
あ「じゃー暇なんだw」
り「まぁな」
あ「映画行かない?」
り「いいよ」
あ「やった、じゃー時間調べてあるからいこ」
り「何時から?」
あ「えーっと19時から」
り「あと9時間もあるw」
あ「ならご飯食べてーショッピングしてー映画ってどう?」
り「じゃー今から?」
あ「そういうことw」
り「あいよー今行く」
あ「待ってる」
一人暮らしをしても3人とは近所だった。
というのもたまたま職場が近いのだ。可奈は美容院、千佳は高級ジュエリーショップ店員、綾香は図書館で働いている。
各々が自分の好きな仕事をしている。
バイクで飛ばしてすぐに着いた。
あ「早かったね」
り「まぁな」
あ「しゅぱーっつ」
り「食事どこで?」
あ「じゃー六本木のおいしいお店」
り「知り合いの店でいい?」
あ「うん!」
り「ちょい予約する」
あ「うん」
り「もっしもーし」
え「あ、涼さんお久しぶりです」
り「うぃ」
え「どういったご用件で?」
り「あのさ…久々にそこのオムレツ食べたくてさ」
え「はい了解ですでは12時半に待ってます」
り「はいはーい」
あ「今の女性だれ?」
り「ん?あーオムレツのおいしいお店の店長さん」
あ「へー」
り「愛美って言って俺の団体で唯一の女性幹部」
あ「じゃーすごい人なんだ」
り「うん」
あ「会ってみたいなー」
り「今から会えるだろw」
あ「だねw」
り「時間あるからちょっと風浴びるか?」
あ「うん!」
大型の二人乗りのバイクで東京の街中を走り回り、六本木に10分前についた。
あ「うわーオシャレでかわいいお店ー」
え「いらっしゃいませ」
り「よ!」
え「涼さん♪」
あ「だーれ?」
り「こちらがさっき言った愛美さん、でこちらが彼女候補の綾香」
え「どうもよろしく」
あ「よろしくです」
え「涼さん女できたの?」
り「幼馴染な」
え「2股?琢さんから女できたって聞いたけどこういう感じの子ではないと思ってたけど…」
り「3股」
え「私も入った?」
り「ちゃうw幼馴染3人が彼女候補」
え「いいなー涼さんの小さいころとか知りたいw」
あ「教えましょうか?」
え「今度ガールズトークしましょw」
あ「はい!」
り「あーこわっ」
あ「お腹すいたー」
え「あーごめんなさい立ち話なんかしちゃってw」
り「まぁその分おいしいんだろw」
え「まぁねw」
あ「料理教えてくれますか?」
え「いいけど…花嫁修業?」
あ「したいなーって」
え「じゃー後で連絡先教えるね」
あ「はい!」
り「とりあえずオムレツ2つ、パン盛り合わせ、シーザーサラダ、今日のお勧めスープ頼む」
え「はーい♪」
あ「ねね、愛美さんって涼くんのこと好きなんですか?」
え「うん好き」
あ「すごいなー大胆に言えて」
え「でも涼さんこの通りでしょw何考えてるかさっぱりわかんないし、優しいから私のことどう思ってるかさっぱりわかんないだよねw」
あ「わかりますw女性というか他人にめっちゃ優しいんですよね」
え「そう、どんな人にも優しいから知らないとこまで部下できちゃうんだよねw」
あ「そうなの?」
り「端っこさっぱりわかんねーw」
え「ほらねw」
あ「じゃーもし端っこの人に会ってもあっちは涼くんのこと知らないかもしれなんだ」
り「まぁ部下は大将たちが勝手に作っちゃうからね」
え「私は女性団体受け持ってるの」
あ「へーすごいなー」
え「はいシーザーサラダお待ちどう」
あ「おいしいそうwそれにお皿かわいい」
り「いただきます」
あ「いただきまーす」
り「有機栽培?」
え「まぁねw」
あ「おいしっw」
え「実はさ、涼さんの団体から買ってるんだ~」
り「へー…茨城かな?たしか中将が農家だった気がする」
え「覚えてんだw正解w」
あ「涼くんの団体すごいねw」
り「知らぬ間に大きくなりすぎたw」
え「ここが幹部の集合場所なのw」
あ「へーもしかしてここ高い?」
り「まぁサラダだけでもいい値するw」
あ「私そんな金ないよ><」
り「いいから気にせず食べてw」
え「涼さんは私がおごりますって言っても金置いてくってか多すぎなくらいおいてく」
あ「そうなの?」
り「まぁ今日は二人分だから3万おいてく」
え「二人合わせても1万5千くらいのにw」
あ「2倍払ってるw」
り「経済効果出さなきゃw」
あ「政府の人が考えることじゃない?」
り「政府の役人とは何人か繋がってるよw」
あ「うわっすごっ」
え「それはしらなかったなー」
り「政府の役人が何人か団体の人と言うべきかw」
え「へー政府にも…あー金かw」
り「しー」
あ「もしかしてもらってる?」
り「いや、それはない。ただ受け渡しw」
え「パイプ役にもおこぼれあるでしょw」
り「え?そ、そんなのないっよ」
あ「あー焦ってるからうそだー」
り「たまにはあるくらいだそれにおこぼれは俺じゃないやつがもらってる」
え「はい、パン盛り合わせとオムレツとポタージュスープ」
あ「わーこっちもおいしそうw」
え「まぁパンは朝焼いて、オムレツは産みたて卵使ってるからね」
り「材料費だけですごい高いから金持ちの味のわかる人しか来ないw」
あ「すごいねw私の給料じゃこれないやw」
え「うちで働く?」
あ「でも…」
り「俺の団体入る形になるなw」
あ「うん…」
え「私は大歓迎」
り「自分の進みたいように進めばいいし、ここにいればたまに俺に会えるぞ」
え「働くように仕向けてるw」
あ「やってみる!」
り「愛美ちょっと話ある」
え「?」
綾香に声が聞こえないところに移動した。
り「綾香な俺の前だとあーだけど内気なほうだからなかなか客になれないと思うし、手先器用でなんでもうまくこなすけど自信持てない性格だからうまく出来てたらすごいほめてやってな」
え「すごい心配性ですねw」
り「綾香だからな…」
え「好きなの?」
り「というかただ心配なだけ」
え「へー、もしかしてここで働かせて恋人でもできたらとでも思ってる?」
り「まぁな」
え「へー」
り「な、なんだよ?」
え「妹思いのお兄ちゃんみたいw」
り「うるせいw」
戻ると綾香が
あ「ねね、涼くん、愛美さん顔かわいいし、スタイルいいのになんとも思わないの?」
り「だって怖いもん」
え「怖くないよー」
り「とか言ってるけどいろんな拳法使えるし、昔は酔っ払ったおじ様を鴨にいっぱい稼いでいたんだぞw」
え「それを辞めさせてくれたのが涼さん」
あ「へー」
え「いつしか尊敬と感謝から慕う気持ちに変わっていったw」
り「そこは知らないw」
あ「ぷぷぷ」
え「とりあえず今どこで働いているの?」
あ「図書館です…」
り「人と話さなくていいところw」
え「そっか…なら明日辞めて、うちにすぐ来てね」
あ「明日から?」
え「人手欲しいから」
あ「でも私悪いことしてたりしてないけど…」
り「昔はそれの改善が目的だったけど今は人助けがメイン、綾香の内気な性格直して、元気になってもらう」
あ「でも私元気だよ」
り「俺の前だとな」
あ「知ってたの?」
り「大概のことは知ってる」
あ「わわわわわ」
え「涼さんはいろんな情報持ってるからね」
り「そこはシー」
あ「まぁ明日からお世話になります」
り「住み込み制だよね?」
え「基本はね、でも涼さんの近所がいいんでしょ?」
あ「はい」
り「家からここまでバイクだと早いけど歩きだと…電車かw」
え「そういうこと」
あ「定期買わなきゃ」
え「あーそんなのいらないよwこのバッチつければ電車や地下鉄の駅員室側の太いところ通れるから」
り「このバッチ失くすなよ」
あ「うん!」