国民の祝日とトヨタカレンダー

　「自由と平和を求めてやまない日本国民は、美しい風習を育てつつ、よりよき社会、より豊かな生活を築きあげるために、ここに国民こぞって祝い、感謝し、又は記念する日を定め、これを「国民の祝日」と名付ける」。
　これは「国民の祝日に関する法律の第一条である。そして、元旦から天皇誕生日まで１５日の祝日とその意義を第二条に定めている。
　

　来る１０月８日は、「体育の日」である。私達が子育てをしていたころは、大体この日が学校の運動会があり、お弁当を作り、日頃の運動不足で「ナマッタ」体に鞭を打ち、子どもたちに「親父の威厳を見せるチャンス」と頑張った思い出がある。
　

　そのようなことを若い友人に話したら、『運動会はもう終わりました。祝日なんて私たちトヨタの下請けには関係ないですよ。「トヨタカレンダー」に、国民の祝日なんてないですよ。効率ですよ。効率！国民の祝日なんて週の真ん中にあったら効率悪いですよね。
　だから勤労感謝の日ですら出勤ですから。トヨタの城下町は全部トヨタカレンダーで動いているんです』といわれ、驚いた。

　
　美しい風習を育て、よく社会、豊かな生活を築くより、「効率」が大事なら、一層のこと、日本国を
「トヨタ国」にし、世界一の「効率国家」にしていかがであろうか？

　もちろん、そうなれば私はブータンあたりに亡命することになるだろうが・・・・。