頑固親爺の徒然手記(難問解決への道標)

現役を引退した頑固親爺が、法治国家において法で解決できない問題が山積している現代社会に本音で迫り、問題解決策を模索していくブログ。難問を抱え込まないで相談にも応じます。

遅々として進まぬ災害復興
 20年前に、3年間知事部局の環境整備課に出向し廃棄物行政を担当したことがある。
当時は、京都をはじめ他府県の廃棄物が滋賀県に持ち込まれ、山林内に不法投棄される事案が多発し、しかも、こうした不法投棄に暴力団が関与し彼らの資金源となっていた。
忘れもしないが、おりしもJR西日本京都駅ビルの再開発が始まり、古い駅舎の解体に伴って排出される廃棄物が県内で不法投棄されることを未然に防止する観点から、職員をともなって建設を請け負った業社を訪れて廃棄物の適正処理をお願いした。
他府県のビル解体で排出される廃棄物の適正処理を滋賀県から依頼に行ったのであるから、それだけ当時は廃棄物対策(仕事)に必死であった証である。
また、当時は、県内にある産業廃棄物処分場が狭隘となり、新しい廃棄物処理施設の建設が急務であった。
大多数の人は、廃棄物処理施設の設置は必要であると理解し賛成してくれるが、いざ、その施設を特定の地域に設置しようとすると、必ず住民による建設反対運動が起こった。

総論賛成各論反対である。

この現象が、震災被害地で顕著になっているから災害復興が進まない。
震災廃棄物の広域処理なくして震災復興はあり得ないのであるから、廃棄物処理施設を保有する震災被害に遭っていない地方自治体は、震災廃棄物を積極的に処理してやらなければならないはずである。
 ところが、現在、こうした震災廃棄物を処理している都道府県は極めて少ない。
東京、神奈川、静岡、福岡と東北地方の秋田、山形、さらに埼玉、茨城、栃木?ぐらいである。
何故、もっと多くの地方自治体が協力しないのか。
答えは明確である。各自治体の首長が「放射線の影響が心配」等と主張する地域住民の反対意見に慄いて、被災者の立場で相互扶助しようとするような大きな慈愛の精神がないからである。
北海道札幌市や徳島県などは、首長がそのような考えだからどうしようもない。
もっと、端的にいえば、選挙で首長の座を失いたくないから、選挙で負けるような選択をしないといった姑息な考えである。
こんな首長は、リーダーとしての資格がないというより人間失格である。
50年先、100年先に国民から評価される事業であれば、反対があっても事業を推進する決断力がなければ首長にならなければよい。
今、各地で首長を選ぶ選挙が行われているが、有権者は、候補者のこうした能力を見抜くことが必要である。
自分の町や地域だけしか念頭にないような首長は、リーダーでないというのが持論である。
姑息な考えでいると、何時かは自然災害の被害に遭うなどし、その時は誰も助けてくれないことになる。(これが、世の中の流れであって、「罰が当たる」という所以である。)
放射線が心配という意見が多いが、自然界で生きていくからには放射線を浴びる。
アメリカやヨーロッパ等に観光旅行する飛行機内で浴びる放射線量やレントゲン、CT等の医療器具での被曝は問題にしないで、こと福島原発関連だけというだけで、政府が身体に影響がないと言っている震災廃棄物の処理に対して、金科玉条のように子供への影響等を主張するのである。

ところで、震災直後は多くのボランティア活動が行われたが、現在は極めて低調である。
あの頃のボランティアは、奉仕活動に名を借りた「物見遊山」であったのかと言いたい思いである。
総論も反対し各論も反対するの者がいる一方で、慈愛の気持ちで賛成している良識ある住民も多くいるのだ。それが、震災復興への大きな助けであると考えて・・・・・
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  彼岸花とダリア

 台風一過の秋晴れの日、「秋の花」を求めて稲刈りを終えた近江(湖東)平野を周遊してきた。
 というのは、この時期に田んぼの畔に群生する「彼岸花」に何とも言えない風情を覚えるから彼岸花鑑賞が目的であった。
 今年も、期待に応えるように田んぼの畔に真っ赤な彼岸花が咲き誇っていた。
 彼岸花は、別名、地獄花、死人花、幽霊花などと呼ばれ、不吉であると忌み嫌われることもあるが、「赤い花・天上の花」の意味で、めでたい兆しとされることもある。
 彼岸花に魅せられるようになった理由の一つに、作詞家の阿久悠の詩で「昭和最後の秋のこと」がある。この詩には曲がつけられ、森進一と桂銀淑が歌っている。
 その一節を紹介すると、

       貧しさも つらくない 四畳半にも 夢がある
       たがいに めぐり逢えただけ この世の神に 感謝して
            (中略)
       昭和最後の秋のこと 雨にうたれる彼岸花
       ふるえる愛が ふるえる愛がまだあった

       飢えた日を 忘れない 痩せて目だけを 光らせた
       そんな時代の子であれば 心だけでも 満たしたい
            (中略)
       昭和最後の秋のこと 山の紅葉に 照り映えて
       色づく夢が 色づく夢がまだあった
       ふるえる愛が ふるえる愛がまだあった

 まさしく秋の詩であるが、このような感性をもった詩(歌詞)をかける作詞家は二人といないと思う。
 またこんな詩を書く作詞家に憧れるのである。

 続けて、彼岸花を探して彷徨しているうちに、滋賀県日野町鎌掛にあるNPO法人日野ダリア園を見つけ、ダリアを鑑賞してきた。
 近江商人を多く輩出した里に日野町出身者で還暦を迎えた同志が地域の恩恵に感謝して「郷つくり」の一環としてボランティアでダリアを育てられている。
 園内には100種、1万本以上の色とりどりのダリアが咲き乱れていたが実に綺麗であった。
 日本全国には、有名なダリア園が20か所くらいあるようであるが、この日野ダリア園は、その種類や本数、そして高齢者が精魂込めて育てられていることで全国屈指ではないかと思う。
 同年代の人たちが、目を輝かせ、生き生きした顔をしてダリアと向かい合っている姿に感動を覚えた次第である。
 湖東平野の所々にある休耕田にはコスモスの花も咲き乱れ、秋の花を愛でることができた有意義な一日であった。
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サイバー犯罪の取締りが本格化
 
 犯罪を犯せば責任を取らされるのが当たり前のことであり我が国は法治国家である。
 頑固親爺のブログにも、名誉棄損等の明らかに犯罪となるコメントが多数寄せられた。
 大津市の中学校におけるいじめ問題が発端であり、全く関係のない人がいじめの加害少年の家族と名指しされ、名指しされた人は精神的被害を受け、その傷は今なお癒されないままである。
 このことを頑固親爺のブログで、犯罪になる旨教示し警告したが、中にはそれを無視し続けた愚者が相当数いる。
 しかし、誤りであることを気付いた良識ある者はコメントで謝罪してきたが、いまなお愚者による心もとないコメントが寄せられているのも事実である。
 よって、頑固親爺のブログは全てのコメントを消去し続けている次第であるが、まっとうなコメントを頂いているブロガーにおかれては、その訳を理解頂けば幸いである。

 今夕の地元テレビは、こうした事実無根の風評だけを信じた犯人によって被害をうけた被害者が警察に告訴し、犯人の取り調べを開始した旨報じた。(頑固親爺は告訴していないが、何時でも告訴することができるだけの証拠は保全している。)
 また、過日、関西のニュース番組(Mテレビ曲)の「VOICE」で、この問題が取り上げられて被害者らが取材に応じていたが、やっとマスコミも事の重要性・重大性に気付いたようである。
 知人が、いじめをした少年(いじめがあったか否かは知るところでない。)と同姓というだけでいじめ少年の祖父と名指し(事実は異なる。)され、著しく名誉を棄損されるだけでなく、再就職した職場までが風評に苦しんだのである。
 一時は、頑固親爺までがいじめ少年の祖父とされたのであるが、インターネットによる風評の怖さを痛感した。
 そして、こうしたインターネット犯罪(サイバー犯罪と定義されているのだろうか。)の取り締まりが本格化してきたことは実に喜ばしいことである。
 大津警察署の捜査幹部に捜査の強化をお願いし激励してきたことをブログで綴ったが、ニュースで捜査のことを知って、機会があれば捜査幹部にお礼を言わなければと思っている。
 また、滋賀県議会でもこの問題が取り上げられているようである。
 さて、ニュースによると、取り調べを受けている犯人は女のようであるが、犯人は一人ではない。
 この種犯罪の犯人は多くいるのは間違いがないから捜査を徹底して欲しい。
 悪を退治するために捜査に協力することも難問解決の一手段であると考えている。
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 心を運ぶ通信手段
 
 9月が「あっ!」と言う間に過ぎ去ってしまった。
 別名「長月」と呼ぶが、自身にとっては「短月」であった。
 平素、気楽にしている身であるからか、仕事に加えて雑用、さらに新潟での同期生会出席を兼ねた旅行、年間数回しかプレーすることのない下手ゴルフ、彼岸の墓参等の日程が重なり多忙の一か月であった。
 
 こうした中、新潟での同期生会に出席された当時の研修所長から、自筆のお手紙を頂戴したが、誠に失礼であると思いながらまだ返信が書けていない。
 その理由を、冒頭で言い訳しているように思われるかもしれないがお許しを頂きたい。

 ところで、著しい通信技術の発達により、携帯電話やメールまでが、「時代遅れの通信手段」と言われているから、手紙やはがきはどのように言ったらよいのだろうか。
 昔は、手紙をよく書いたものである。
 田舎を離れて寮生活を始めた若かりし頃は、両親宛に手紙で近況を知らせた。
 両親亡きあとは、田舎の隣家の伯父さんを父と慕って手紙を書いた。
 好きな女性には、何度も書き直してラブレターも書いた。
 そして、最近でも手紙を書くことが多くある。

 パソコンのワード機能を使っての文章は、無味乾燥した文章に思えて使用したくないというのが本心である。
 しかし、下手な文字で手紙を書くより、早く、美しい文字で手紙を校正できるから、ついついパソコンを活用することになる。

 さて、現役中に手紙に関する逸話を思い出した。
 退職前のことであるが、人事異動で全く予想もしないポストに左遷された。
 江戸時代であれば、蟄居隠居の刑に等しいものである。
 ところが、隠居生活は自身の性格に合わないから、現役最後のポストで有終の美を飾ることが出来るような仕事をしたいと考えたうえ、そのポストで出来る仕事に取り組んだ。  
 その結果、部下の努力に助けられて、全国で誰もが成し得なかった大きな成果を上げることができた。(詳細は諸般の事情で綴らないことにしよう。)
 この成果に対して、関係する企業の会長から感謝状と記念品を頂戴した。
 
 そこで、筆を使って和紙に礼状をしたため会長に送付したところ、この会長は、同じように筆で書いた手紙を返礼として送り返してこられたのである。
 会長が自ら筆を用いて手紙を書いて返礼したことは、その企業内で大きな話題となったように聞いている。
 頑固親爺如き者に、会長自らが自筆の手紙を書いたことが、その企業で働く社員にとっては驚きであったようである。
 手紙を受け取った自身も驚きであったが、また、会長の人間性を垣間見ることができた。
 自筆の手紙は文字の綺麗さ、字の上手さに関係なく、紙と墨で心を伝えることができる通信手段なのである。
 昔から、筆と和紙を用いて手紙を書き続けているが、時として、利便性に負けてワープロを使うことが多くなった。
 それでも文面には心を込め、キーボードを叩いているつもりである。 このページのトップへ
エコドライブの実践(安全ドライブ)

 先週に、今から13年前、僅か一年の短い期間であったが単身赴任で勤務した思い出の地である長浜市を訪れる機会を得た。用件は、S社から依頼された社員教育のためである。(一日中・・・疲れ果てる)
 
 長浜市は、後の天下人、豊臣秀吉が羽柴姓を名乗っていた若かりし頃、浅井長政攻めの功労として織田信長から拝領した旧浅井領の政治の中心として、この地に今浜城(長浜城)を築城した城下町である。
 当時の長浜市は、東西南北とも約4キロmの面積的には小さな市で、戦国時代から発展した歴史ある城下町で、街興事業(黒壁スクエア等)を展開し、JR琵琶湖線の米原駅から長浜駅までの延長、またN局の大河ドラマ等の影響により県内では屈指の観光市であった。
 しかし、平成22年に長浜市より以北の旧東浅井郡、旧伊香郡を長浜市に編入したことから、国内でも屈指の豪雪地域である旧余呉町が長浜市の一部となり、冬季の観光客が減少している皮肉な結果となっているようである。
 
 さて、長浜までは我が家のセカンドカーであるホンダ車のホンダフィット(13G)でドライブを兼ねて行くことにした。
 我が家には、世界の名車マークⅡがあるが、この名車は我が家の主が使用し、召使である頑固親爺は、このフィットを常時使用している次第である。
 長浜に行く前日、販売店でエンジンオイルとフィルターを交換し、燃料はを満タン、トランクの主として鎮座しているゴルフクラブを下して重量を軽減したうえで、この日はエコドライブを励行して、ガソリン燃費の限界に挑戦することにした。
 年金生活の老夫婦が、一人一台の車を所有するだけでも贅沢であるとの非難があるが、このことは別にして、少しでもガソリン代を節約しよう、いや地球温暖化の防止に寄与しようと考えてのことである。
 車両購入時、更に燃費効率のよいハイブリッド仕様を検討したが、車体価格が高く断念して、一般的な13Gタイプの車である。
 
 次に走行ルートの選択であるが、琵琶湖の南端、瀬田川洗い堰から長浜まで、琵琶湖東岸を湖に沿って伸びる通称湖周道路と呼ばれている道路を利用することにした。
 この道路は、昭和48年、琵琶湖総合開発特別措置法(時限立法で10年間が延長、更に延長)が制定され、以来25年の歳月と約2兆円の事業費を費やした事業において、琵琶湖堤防の一部として湖周道路が建設され、今や、県内を南北に通じる主要道路になっている。
 琵琶湖に沿っていることから既存の国道や名神高速道路と比較して距離は長いが、この道路は信号機の設置された交差点が極めて少なく、交通の流れに沿って走行すると定速度、ノーブレーキでの走行が可能であるから、エコドライブの実験(常にエコドライブをすべきであるが、この日は限界に挑戦したから実験と言うことにした。)をした。
 
 この結果、驚異的な数値がメーターに表示された。
 このフィットには、走行中のガソリン消費数値がリアルに表示され、ガソリン1リットルで走行している距離数が表示されるが、目的地の長浜市内の教養施設に到着した時点で、1リットル当たり24.3㎞を走行していると表示されたのである。
 
 各自動車メーカーは、近くに訪れるであろう化石燃料の枯渇を想定してガソリン消費が少ない車の製造を競っている。
 ハイブリッド車の開発がそれであるが、ハイブリッド車でない車でこの数値を記録したのだから驚きである。
 決して、ホンダ車を褒めているのでないが、同社が宣伝している内容が虚偽でないことを証明した次第である。
 メーター表示部分をカメラで撮影して、証拠保全しておけばよかったと悔いている。
 
 こうしたエコドライブこそが、事故を起こさない安全ドライブであって、いつかの機会に交通安全講和を依頼された際は、講演のネタにしよう・・・・ このページのトップへ

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甲賀の"ういたかひょうたん狸"
  • Author: 甲賀の"ういたかひょうたん狸"
  • 1948年1月生れ
    長年、公務員として奉職し定年退職
    コンサルタント会社オフィース”K”代表
    地方公共団体、道路管理、警備業等の顧問、セキュリティーアドバイザー、相談役経験
    社員教育、公判対策、各種問題解決、対外交渉、リスク管理、コンプライアンス等幅広く担当
    「生涯現役」が信条
    法的な解決だけでなく、日常生じる「難問」を抱える企業等の要望に対応、奮闘中

     

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