日本陸軍階級章

 ★日本陸軍階級章図と日本陸軍階級解説の使いかた★

★戦記の書き手は、軍隊経験者が読む物と想像して、階級から部隊の大きさまでを、よく知っている人が読むものとして書いた物が多い。たとえば、次ぎのような戦記の1文章の場合を考えてみよう。「坂口中尉が、第2小隊と第3小隊をまたずに、夜襲を第1小隊と本部だけで強攻したので、第1小隊は山本伍長と数名の兵を残して全滅。」とか言う文章があったら、「どのような規模の作戦か?」、「誰が悪くて、現在はどのような部隊状況か?」、などが 階級を知らないとなんだかわからなくなってしまう場合が想像されます。こんな時に、下の「日本陸軍階級章図」の階級章のならびを見て上下関係を把握して、さらに、中尉とは、「どれほどの指揮権利があるのか?」と、「中尉は「中隊長」あたりだろう」という事を、日本陸軍階級解説から把握すると、色々な状況が見えてくる。ちなみに、この場合は、第1小隊長死亡、その指揮下の4つの分隊の、約35名前後の兵が戦死。3人の下士官戦死と言う事と、小隊長はさぞかし指揮権が薄くて、無念だったかもしれない。中隊長の作戦失敗。などの事が想像できる。

日本陸軍階級章

二等兵 一等兵 上等兵 兵長
伍長 軍曹 曹長
准尉 少尉 中尉 大尉
少佐 中佐 大佐
少将 中将 大将

日本陸軍階級解説

二等兵 初年兵、新兵と呼称され、軍隊の教育期間中の階級。とにかくいじめられる。戦場にはほとんど居ない。
一等兵 一番多い階級。兵としては教育ずみで、1人前。2年兵などとも呼ばれる。
上等兵 分隊内では神様。古兵とは彼等の事をさす。軍隊の生活になれて、いばり腐ってはいるが、戦力としてはかなりの戦力。分隊の軽機関銃手は、たいていこの階級。
兵長 昭和18年にできた階級で、元は伍長勤務の上等兵。 分隊長になる場合もある。(分隊長見習いみたいなもの)
下士官
伍長 分隊長はたいてい伍長。下士官(分隊は約10から12人で部隊の最小単位)
軍曹 分隊単位の作戦を把握して、攻撃命令も出し、自分が先任の場合、他分隊の戦術の指揮もとる。小隊長の命令を、分隊に伝える。
曹長 微妙な階級で、分隊内の人事、小隊の本部にもいたりする。もちろん、分隊長にもなるが、小隊長戦死の場合小隊の指揮もとる。
将校 尉官
准尉 見習い将校。(見習い仕官)将校最下級階級だか、階級章に金のモールが縁に付く。小隊本部に居る。
少尉 たいてい小隊長。4個分隊の指揮をとり、中間管理職として苦労も多く、彼が戦場で第1線で兵や下士官と共に居て指揮をとる。苦労が多いわりに、弾のとどく所にいるので戦死も多い。小隊は約50人で構成されている。
中尉 中隊長。4個小隊の指揮をとり、約200人の戦力を指揮する。臆病風にふかれて第1線より少し後方に居るものも居るが、中隊長が、大物だと作戦がとどこおりなくおこなれる。大隊とのクッションになったり、重要な戦術にも活躍する。
大尉 中隊長の最古参。馬鹿な中隊長は、たいていこの階級。出世もここまでで、甘い汁を吸い、ふんぞりかえって、ほとんどやくにたたない。大隊との連絡をとったりする。
将校 佐官
少佐 普通は大隊長。4個中隊200人を四つと、大隊本部X人、合わせて900人の指揮をとる。戦場での指揮官として、支隊長をしたりするが、もちろん玉砕とかの決定を出す事もある。ただし、大隊とは言っても500人くらいしかいない2個中隊しか保有しない場合もある。
中佐 大隊長でも苔の生えたほう。また、連隊や旅団などの参謀などの幕僚をつとめたりもする。
大佐 連隊長。3000人の複合部隊を把握して指揮をとる。日本国内だと連隊単位で駐屯するので、ある種の軍隊単位の指揮者。方面軍の作戦参謀長などもする。
高級将校 将官 (閣下と呼ばれる)
少将 旅団長。連隊2つの指揮をとる。他の兵課の指揮もとるので10000人の指揮をとる。
中将 師団長。旅団2つの指揮をとり、方面軍の作戦方針などもきめる。あの有名な山下中将の作戦範囲を見ると作戦にかかわる重大さがわかるとおもわれる。沖縄防衛の牛島中将は、100000人の指揮をした。
大将 ほとんど居ないが、相撲の横綱のように、上の階級がないので、出世のために作られた階級。この上に、元帥と言う謎の階級もある。ちなみに、東条英機は大将で、陸軍参謀総長。

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