【ストックホルム】フィンランドの携帯電話メーカー、ノキアはヘルシンキ近郊エスポーの本社の売却を検討している。資金調達手段を模索している同社は、売却後にリースバックを行うことで、物件から退去はしない、としている。
同社の広報担当者は「われわれは不動産会社ではない。中核事業への投資に資源を集中させることは理にかなっている」と述べた。物件の価値にはコメントしない、とした。
ノキアはエスポーに本社を構えて16年になる。建設は3期に分けて行われ、2001年に落成した。5万平方メートルの敷地に約1800人が働く。
コストの削減、およびマイクロソフトの「ウィンドウズ・フォン」への基本ソフト(OS)切り替えへの資金のねん出で、ノキアは不動産を含む一部事業の評価を行っている。特許ポートフォリオの一部も売却した。
赤字に陥っているノキアの資金ポジションに市場はこの数四半期、注目している。第2四半期末のネット資金ポジションは42億ユーロと、前四半期末の49億ユーロから減少した。
格付け会社のスタンダード&プアーズ(S&P)は8月、年末までに30億ユーロを割り込む可能性があるとの見方を示した。