福島健康調査:「秘密会」で副知事が陳謝
毎日新聞 2012年10月03日 20時20分(最終更新 10月03日 20時39分)
東京電力福島第1原発事故を受けて福島県が実施中の県民健康管理調査について、専門家による検討委員会に先立ち秘密裏の「準備会」が開かれていた問題で、村田文雄副知事は3日の県議会で、「準備会を公表せずに開催したことで誤解を招いたのは大変遺憾。県民の皆様に深くおわび申し上げる」と陳謝した。
村田副知事は準備会の開催目的について、「検討委員会の議論の促進を図るため、主に資料を(委員に)説明する場として設けた」と釈明。一方で「委員の意見などをあらかじめ調整した事実はない」と説明した。
毎日新聞の取材では、調査結果に対する各委員の見解を確認する「すりあわせ」が準備会で行われていたことが明らかになっている。
村田副知事はまた、「指摘を真摯(しんし)に受け止め、事前会合の要否も含め検討委員会の運営について情報公開を徹底したい」と述べ、準備会の開催の是非を検討する方針を示した。【蓬田正志】