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スマホアプリ 個人情報73万件余流出
10月6日 18時56分

スマホアプリ 個人情報73万件余流出
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電話番号を検索するためのスマートフォン用のアプリが、利用者が登録していた名前やメールアドレスなどの個人情報を外部に送信していたことが分かりました。
送信された情報は73万件余りに上り、これらは一時、他人が閲覧できる状態になっていました。

問題のアプリは、アンドロイドのスマートフォン用のもので、「全国電話帳」というタイトルが付けられ、公式サイトを通じて無料配布されていました。
このアプリを導入すると、NTTの電話帳に載せられた電話番号を検索できますが、それとは別に、利用者がスマートフォンに登録した名前や住所、メールアドレス、電話番号などを、外部に送信していたことが分かりました。
これまでにインストールした人は、およそ3300人いて、セキュリティ会社によりますと、73万件余りの個人情報がこのアプリのサーバーに送信され、外部から閲覧できる状態になっていたということです。
アプリを開発した神奈川県の30代の男性は、NHKの取材に対し「情報が、本当に集まるのか試してみたいと思い、実験のために行った。電話帳を利用することはサイト上に記載しており、問題ないと考えていたが、説明に不十分な点があったのかもしれない」と話しています。
そのうえで、外部から閲覧できるようになっていたのはプログラムの設定ミスだったとして、すでに、閲覧できないようにするとともに個人情報を送信する機能についても停止したとしています。
セキュリティ会社「ネットエージェント」の杉浦隆幸社長は、「電話帳を利用すると記載していたとしても、目的などを十分に説明しておらず問題だ。スマートフォンの情報を収集するアプリは少しずつ増えており、注意が必要だ」と話しています。
スマートフォンのアプリを巡っては、ことし4月にも100万件以上の個人情報が流出する事件が起き、警視庁が捜査を進めています。

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