北朝鮮軍の兵士１人韓国に 警戒強化

10月6日 17時2分

６日昼すぎ、北朝鮮の兵士１人が韓国と北朝鮮の軍事境界線を越えて韓国側に入ったことが分かり、この兵士が「北朝鮮の警備兵を射殺して韓国に来た」と話していることから、韓国軍は、不測の事態に備えて警戒を強めています。

韓国国防省によりますと、６日昼すぎ、ソウルから６０キロほどの所にある南北の軍事境界線を北朝鮮の兵士１人が越えて韓国側に入りました。
兵士はみずからの意思で北朝鮮を逃れ、韓国側に来たと説明したことから、韓国軍は、この兵士を安全な場所に移して、ほかの政府機関と合同で詳しいいきさつを調べています。
国防省によりますと、兵士は「北朝鮮の警備兵２人を射殺してきた」と話し、実際に、この兵士が軍事境界線を越える直前に北朝鮮側で銃声が聞こえたということです。
北朝鮮の兵士が南北の軍事境界線を越えて韓国側に入ったのは、おととし３月以来です。
韓国国防省は、今のところ北朝鮮軍に変わった様子は見られないとしていますが、この兵士が、見張りの兵士を射殺したと話していることから、韓国軍は、不測の事態に備えて現場周辺で警戒を強めています。