都道府県名の由来 ○北海道→昔は蝦夷(えぞ)と呼ばれたが、明治時代になると蝦夷の音読の「 カイ」に「北」と、東海道にならって「道」をつけ北海道とした。 ○青森県→江戸時代、津軽藩が現在の青森に港を開いた。このあたりは松林が 青々と広がっていたため、この港を青森と呼んだ。 ○岩手県→「岩手山」から県名をつけた。岩手山は「岩出(いわいで)」がなま ったものだという。 ○秋田県→「アイタ」が変化して「アキタ」となったといわれる「アイ」は、 湧水、「タ」は地域を表わすことばで、湧水の多い湿地帯を意味している。 ○宮城県→奈良時代から国府が置かれてから「宮宅(みやけ)」と呼ばれだが、 それが、それがいつしかなまって「みやぎ」になってしまった。 ○山形県→「山形」は「山のふもとの土地」の意昧。山形市が蔵王山のふもと にあるのでこの名がついた。 ○福島県→「深シマ」が変化して「フクシマ」となったといわれる。福島は低 湿地で水害の多いところなのでこう呼ばれたのだろう。 ○茨城県→その昔、茨城県は一面野イバラがしげった原野だっ。この野イバラ から「イバラキ」という県名が生まれたという。 ○栃木県→「トチギ」は「トチの木」の意味。この地方は栃の木が多く、その 実は食糧にもなって昔の人々を喜ばせたそうだ。 ○群馬県→昔はこのあたりに朝鮮人が多く住んでいたため、「呉人(くれびと) のいる地」という意味で、「クルマ」と呼ばれた、それがいつのまにか「グ ンマ」になったといわれる。 ○埼玉県→「さき多摩」がなまって「さいたま」になった。昔は多摩に国府が 置かれ、多摩への交通が開けたが、埼玉は多摩の前方にあったため「さきた ま」と呼ばれていた。 ○千葉県→このあたりは茅(ちがや)が茂っていたため「茅生(ちぶ)」と呼ばれ それがだんだんなまってΓチバ」となったといわれる。 ○東京都→明治元年、江戸を改め、東京となる。これは京都に対して、東の京 という意味からついた名称。 ○神奈川県→「かな川」という川の名前からついたのではないかといわれている。 ○新潟県→信濃川河口に広がる新潟平野には潟湖が点在している。そのうちの 一つが「新潟」という名で、それが県名になったとかんがえられる。 ○富山県→安土桃山時代に築かれた「富山城」の名前からとった。 ○石川県→この地方を流れる手取川は「石の多い川」と有名だった。 豪雨の時は上流から巨大な石が流されてきたという。 ○福井県→松平氏が築いた「福井城」から名前をとった。 ○山梨県→「山那智(やまなち)」がなまって「山なし」となったといわ れる。「那智」は山すそを意味する。八ヶ岳、南アルプスのすそである ことから「山なち」と呼はれたのだろう。 ○長野県→「長野」の地名がそのまま県名になった「長野」は細長くのびた 長野盆地の姿からつけた地名だった。 ○岐阜県→織田信長の居城の一つだった「岐阜城」からとった名前。 「岐」は深く入りこんだという意味、「阜」は小高い土地を意味する。 ○静岡県→静岡市に近い賤機山(しずはたやま)から出た名前といわれる。
○愛知県→秋田県と同様、「アイチ」も湧水を表わす地名。昔の人々は、 湧水のある低地に集落をつくって稲作をした。 ○三重県→「ミ」は朝鮮語で神を表わすことば。「へ」は辺りと考えら れる。「神のおわすところ」という意味からつけられた名前だろう。 ○滋賀県→「シガ」は低湿地帯を意味ことば。琵琶湖沿岸が低湿地帯であ ることからついた地名。 ○京都府→平安京以来の首都で「京のみやこ」とよばれてきた。京も都 も「みやこ」という意味。 ○大阪府→江戸時代までは「大坂」と書いた。由来は2通りの説がある。 「大きな坂のある町」と考える説が一つ。もう一つは、「スカ」も低 湿地を表わすことから、「大きな低湿地帯の意味で名づけられた」とす る説である。 ○奈良県→「ナラ」は「都」を表わす朝鮮語「クニナラ」ということば に由来している。710年に平城京がこの地につくられたが、この都は中国 の長安にならってつくられている。 ○和歌山県→紀ノ川河口の地形を「ヲカヤマ」と呼んでいたが、それがな まって「ワカヤマ」となったらしい。 ○兵庫県→「兵庫」は武器庫のこと。天智天皇の時代に唐や新羅との戦い に備えるため全国に武器庫が建設された。そのうちの一つがこの地にも あって、地名になったものと考えられる。 ○鳥取県→「鳥取部(ととりべ)」から「トットリ」になったといわれる。 鳥取部はその昔、千代川と袋川の合流する地域で水鳥を捕っていた人の こと。 ○島根県→「シマ」と「ネ」は両方とも「岩」を意味した。岩がごつごつ 島根半島の海岸線を「シマネ」といい、それが地名となったのだろう。 ○岡山県→旭川は土砂を運んで海を平野に変え、島は岡になった。こうして できた岡山平野の地形の特徴からその名がついたといわれる。 ○広島県→「シマ」は地域や集落を表わすことば。太田川河口の広いデルタ 地帯を「広シマ」と呼んだものと考えられる。 ○山口県→「山地への入り口」という意味からついた名前。山がせまった土 地であることがわかる地名だ。 ○香川県→「カガワ」は「カガ川」がなまったと考えられる「カガ」は「平 らな草地」を表わすことばで、「平らな土地を流れる川」の意味から生まれ た地名だといわれる。 ○愛媛県→「エヒメ」は織り物のうまい女性のこと。古くから織物が盛んだ ったことがわかる地名だ。 ○徳島県→徳島市は吉野川と園瀬川にはさまれて島のようになっていること から「徳」しいう字をつけて「徳島」とつけたらしい。 ○高知県→鏡川と江ノ□川にはさまれた「河内」の地名が「高知」と転じた。 ○福岡県→黒田氏ゆかりの筑前福岡からとった地名。 ○佐賀県→「サガ」は「スカ」がなまったと考えられる。「スカ」は砂洲 を意味することば。佐賀は水路の多い水の町であることから、この 名がついたのだろう。 ○長崎県→長崎港を開港した長崎勘左衛門の姓からとった名前。長崎 港は江戸時代の鎖国政策のなかで、唯一外国との貿易を許された港 だった。 ○熊本県→「クマモト」は「コマモト」がなまったものだろうといわれ る。「コマモト」は「高句麗から来た人々の住む土地」を意味する。
○大分県→大分平野の大きく広がる水田を「大き田」といい、それが 「オオイタ」と変化したらしい。 ○宮崎県→由来は2つある。一つは、「ミヤの先」が「ミヤザキ」となっ たと考える。「ミヤ」は原野を表わすことばで、「原野の先端の地域」 の意味から「ミヤザキ」となったという。また、別の意味では、「 ミ」は神を表わし、「宮崎神宮のまつられた土地」を意味している。 ○鹿児島県→鹿児島は桜島の古い地名だった。「カゴ」はがけを意味する ことばで、桜島が四方にがけをめぐらしていることから「カゴ島」と 呼ばれるようになり、それが県名になった。 ○沖縄県→「オキ・ナ・ニハ」がつまって]「オキナワ」となった。「オ キ」は海、「ナ」は魚、「ニハ」は場所を表わすことから、「魚が いっぱいとれる海」という意味になる。
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