ホームページでメールアドレスを公開すると迷惑メールが多く届くようになります.多くのスパマー(迷惑メールを送る人)はメールアドレスの自動収集プログラムなどを利用してホームページで公開されているメールアドレスを収集して迷惑メールを送ってくるからです.そのプログラムの多くはHTMLのソースファイルに"mailto:"や"@(アットとマーク)"が記載されているのを目安にメールアドレスを収集しています.そこで,メールアドレスをホームページで公開する場合,ちょっとした工夫すればこの手のプログラムに見付かりにくくなり,新たな迷惑メールが送られることを抑止することが可能です.以下にその方法を紹介します.<
■ 画像(全部,一部)で公開
メールアドレスを画像として公開します.ソースに直接アドレスを書き込まないのでプログラムで収集されることはありません.複数人のアドレスを公開する場合はドメイン部分だけを画像にするという方法もあります.(以下, このメールアドレスは、スパムロボットから保護されています。アドレスを確認するにはJavaScriptを有効にしてください というアドレスを例に説明しています)
記述例1: アドレス全てを画像化
<IMG SRC="mailaddress.jpg"> |
記述例1の表示
このメールアドレスは、スパムロボットから保護されています。アドレスを確認するにはJavaScriptを有効にしてください |
記述例2: ドメイン部分だけを画像化
xxx<IMG SRC="maildomain.jpg"> |
記述例2の表示
このメールアドレスは、スパムロボットから保護されています。アドレスを確認するにはJavaScriptを有効にしてください |
※ 文字と画像とのずれが気になる場合は画像サイズを調整するか,<IMG>タグの属性や<TABLE>タグなどを利用して調整してください.
■ 全角文字(全部,一部)で公開
メールアドレスの全部又は一部を全角文字で表示します.全角文字はメールアドレス収集プログラムに認識されにくくなりますし,直接コピーして利用することもできません.ただし,"mailto:"で記載しても送付できませんので注意してください.(以下, このメールアドレスは、スパムロボットから保護されています。アドレスを確認するにはJavaScriptを有効にしてください というアドレスを例に説明しています)
記述例1: 全て全角
xxx@yyy.nagoya-u.ac.jp ※ 全角で記載してありますので全て半角に置き換えて下さい. |
記述例2: @(アットマーク)のみ全角
xxx@yyy.nagoya-u.ac.jp ※ @は半角に置き換えて下さい. |
■ @(アットマーク)を置き換えて公開
@(アットマーク)を他の文字に置き換えます.@(アットマーク)がないとメールアドレス収集プログラムに認識されにくくなります.ただし,"mailto:"で記載しても送付できませんので注意してください.(以下, このメールアドレスは、スパムロボットから保護されています。アドレスを確認するにはJavaScriptを有効にしてください というアドレスを例に説明しています)
記述例1
xxx(at)yyy.nagoya-u.ac.jp ※ (at) は @ に置き換えて下さい. |
記述例2
xxx__at__yyy.nagoya-u.ac.jp ※ __at__ は @ に置き換えて下さい. |
記述例3
xxx($)yyy.nagoya-u.ac.jp ※ ($) は @ に置き換えて下さい. |
記述例4
xxx # yyy.nagoya-u.ac.jp ※ # は @ に置き換えて,スペースは詰めて下さい. |
■ HTMLエンティティ表記で公開
HTMLエンティティ表記とは,"&"と";"の間に文字コードを記述して文字を表示する方法です.例えば,HTMLソースに直接記述しただけではWebブラウザーに表示されない"<"などの特殊記号は,"<"と記述すれば表示することができますが,この表記法を一般の英数文字にも適応します.この方法だとメールアドレス収集プログラムで認識されにくくなりますし,メリットとして"mailto:"で記載することが可能です.
HTMLエンティティ表記へ変換する"Web上で変換出来るサイト"と"変換用のツール"を以下に紹介するのでご参照ください.
- HTMLエンティティ化 version Japanese 1.0 (変換サイト)
- HTMLエンティティ生成 ver2.10 (変換ツール)
変換方法の具体例
以下, このメールアドレスは、スパムロボットから保護されています。アドレスを確認するにはJavaScriptを有効にしてください というアドレスを例に説明します.
例えば下記を上記変換サイトを利用して"mailto: このメールアドレスは、スパムロボットから保護されています。アドレスを確認するにはJavaScriptを有効にしてください "をHTMLエンティティ化(10進形式)すると下記になります.
&;#109;ailto:xxx@yyy.n&# 97;goya-u.ac.jp |
これをHTMLのソースの"mailto: このメールアドレスは、スパムロボットから保護されています。アドレスを確認するにはJavaScriptを有効にしてください "の代わりに上記を記述するだけです.具体的には以下を参照してください.
変換前のソース例
<A HREF="mailto: このメールアドレスは、スパムロボットから保護されています。アドレスを確認するにはJavaScriptを有効にしてください ">メールアドレス</A> |
変換後のソース例
<A HREF=" &;#109;ailto:xxx@y yy.nagoya-u.ac.jp">メールアドレス</A> |
上記"変換後のソース例"の表示
このメールアドレスは、スパムロボットから保護されています。アドレスを確認するにはJavaScriptを有効にしてください |
※ ここではブラウザでの表示が「メールアドレス」になっていますが,メールアドレスを明示したい場合は,エンティティ表記で記述するか,別途説明した"画像(全部,一部)で公開"や"全角文字(全部,一部)で公開"の方法を併用すると良いでしょう.