高校無償化:朝鮮学校の審査急ぐ方針 田中文科相
毎日新聞 2012年10月02日 20時10分(最終更新 10月02日 21時54分)
田中真紀子文部科学相は2日、閣議後の記者会見で、朝鮮学校への高校無償化の適用審査について「政治的判断をする時期に来ている」と述べ、審査を急ぐ方針を示した。
高校無償化は10年度に始まったが、全国の朝鮮学校10校(生徒数約1800人)は適用されていない。文科省は無償化の対象となっている専修学校の設置基準を参考に審査してきた。しかし、10年11月に発生した北朝鮮による韓国砲撃などを理由に審査が中止され、11年8月に当時の菅直人首相が審査再開を指示していた。
田中文科相は「フライングはできないが与野党でいろいろな意見があり世界の目もある。野田(佳彦)総理の判断をあおぎながら進めたい」と話した。【石丸整】