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2012年6月29日15時55分

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レアアース200年分以上、南鳥島海底に 東京大が確認

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写真:太平洋の海底で採取されたレアアースを含む泥。南鳥島でも同種の泥が確認された拡大太平洋の海底で採取されたレアアースを含む泥。南鳥島でも同種の泥が確認された

図:レアアースが見つかった場所と日本が主張する排他的経済水域拡大レアアースが見つかった場所と日本が主張する排他的経済水域

 電気自動車などのハイテク製品の部品に必要な鉱物資源レアアース(希土類)が、日本の排他的経済水域(EEZ)である小笠原諸島・南鳥島周辺の海底に多く存在することを、東京大などの研究チームが発見した。同チームは昨年、太平洋の公海で広範囲に分布することを突き止めていたが、日本のEEZで大量に確認されたのは初めて。埋蔵量は国内需要の200年分以上と推定される。

 東京大の加藤泰浩教授(地球資源学)らは、南鳥島周辺の深さ約5600〜5800メートルの海底4カ所で、掘削によって得られた泥を採取し、分析した。

 その結果、日本のEEZにあたる南鳥島の南西約310キロの海底で、厚さ30メートル分の泥に最高1700ppmという高濃度のレアアースが含まれていた。同島の北約200キロのEEZ内やEEZ外の1カ所でも平均1千ppmを超えていた。レアアースの中でも重要な元素は、陸上の鉱床より3〜4倍多く含まれていた。

 こうしたことから、この海域には1千平方キロの広範囲にレアアースの泥の鉱床があると推定され、埋蔵量は680万トンに上ると推定されるという。2010年現在、日本のレアアースの国内需要は約2万7千トン。

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