武雄市は2011年8月から市の公式ウェブサイトを『Facebook』に移行しはじめ、市民の声が市職員に届くようにと、武雄市独特の試みをしている。このような取り組みは全国の自治体で初めてで、1年以上たった今も注目を集めている。
違う意味でも武雄市は非常に注目を集めており、ネット上で個人情報が漏洩されたり、市民の直筆アンケートを無断で公表するなど、いわゆる悪い面でも非常に有名である。そして先日9月23日に放送されたNHKの番組『サキどり』では、あまりにできすぎた出演者のヤラセ疑惑が浮上しネット上では「また武雄市か」と呆れた声が多く飛んでいる。
市民の声に素早く対応できるという部分で、市民が「市役所のレイアウトがわかりにくい」と要望し、すぐさま対応したという内容が放送された。ここにヤラセと思われる不可解な部分が3点あげられる。
(1)この要望は市役所のウォール(掲示板のようなもの)ではなく、その市民個人のタイムラインに書いている。エゴサーチをしても気づくのが難しいと思われる(2)その市民のタイムラインは友達までの公開になっており、一般ユーザーが見に行くとがエントリーがみつからない。放送映像をよく見てみると、公開範囲が友達のみになっている
(3)その市民が実は市民向けの『Facebook講座』の講師サイドの方で、“一般”の市民ではない。
このような疑問点をまとめて武雄市のつながる部、フェイスブック・シティ課 フェイスブック係に問い合わせてみると以下のような回答が返ってきた。
武雄市「ヤラセではなく“完全にリアル”な現場をNHK様に真摯に撮影していただいた次第で御座います。(2)の質問につきましては、ある職員が“自分の『Facebook』の友人が、市に対応して頂きたいと要望を出している”と連絡したことを受けて、こちらとしては通常に業務をしたまでです。質問された市民の方が市民向け『Facebook講座』の講師というのは撮影の段階では認識はしておりませんでした。その後講師になられたという話は聞いております」
ヤラセというわけではないらしいが、過去の失態から「また武雄市がやらかしたのか」という懸念がわき、このようなヤラセ疑惑が浮上したのではないかと思われる。
※画像は『サキどり』のHPから引用
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(著:すこやか山田)