中国を訪問したトニー・バークオーストラリア政府持続性・環境・水資源・人口・共同体担当大臣一行が、9月24日、北京で劉賜貴中国国家海洋局長と会見した。国家海洋局の発表を受けて、中国新聞社が報じた。(注)
記事によると、会見の席で劉局長は尖閣諸島の問題に触れ、「日本の非合法な釣魚島(尖閣諸島)『国有化』は、中国領土の主権、国際法を踏みにじるもの」と発言。尖閣諸島は歴史的に中国の領土であり、日本による『国有化』は断じて受け入れられないと強調した。
これに対しバーク大臣は、「オーストラリア国民は平和を好み、日本の尖閣諸島に対する主張を、オーストラリアは支持しない」と発言。双方の相違点は残しつつ、一致点を得るべく務めるという原則守り、引き続き中国との連携を強化していくと述べた。
劉局長も協力関係強化に賛成を表明し、両者は両国が合同で進めている南極での科学調査や、海洋環境保護などの分野で更に連携を進めていきたいとの考えで一致した。(編集担当:橘夢人)
(注)バーク大臣の発言内容は、あくまでも中国側報道による。(10月5日付記)
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