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浅田真央、高橋大輔らが今季プログラムを披露
6日開催、ジャパンオープン

2012年10月5日(金)
記者会見で笑顔を見せる浅田真央=5日午後、さいたまスーパーアリーナ
記者会見で笑顔を見せる浅田真央=5日午後、さいたまスーパーアリーナ【共同】

 フィギュアスケートのチーム戦「ジャパンオープン」が6日、さいたまスーパーアリーナで開催される。本番を翌日に控えた5日、浅田真央(中京大)、高橋大輔(関大大学院)ら出場選手が会見を行った。

 今大会は日本、北米、欧州の3地域による対抗戦で、各チーム男子2人、女子2人で構成。それぞれがフリースケーティングを演技し、その合計点で順位が決まる。GPシリーズ開幕を2週間後に控え、多くの選手が今季の新プログラムを日本で最初に披露する場となる。これまでの成績は日本の4勝、欧州と北米が1勝ずつとなっている。

■浅田真央、『白鳥の湖』初披露へ「今できることをしっかりと」

「シーズンオフにやってきたこと、今自分ができることをしっかり出せるようにしたいです。チーム戦なので、足を引っ張らないように頑張りたいと思います。

 新しいプログラムは『白鳥の湖』です。いろんな曲がセレクトされていて、スワン(白鳥)のところと黒鳥のところもあります。プログラムの中で曲調がどんどん変わっていって、最初はスワンをイメージしています。最後に黒鳥の曲になるところでは、自分のステップや技術力を見せたいと思います。

 今季は、向上を目指して頑張りたいと思います。昨シーズンも思うような演技ができなかったので、自分が向上してどれだけ自分の思っているような演技ができるかだと思っています。

 (アイスショーの)『THE ICE』が終わってから、ロシアでフリープログラムの手直しをして、そこから日本でずっと練習をしてきました。今の調子は、とても良いと思います。とりあえず今は、自分の目の前にある試合で、自分のできる力を出すことです。

 今大会、初めて白鳥の湖を滑るので、レベルをしっかり取ることと、エレメンツをしっかりやって、最後までスピードを落とさずに滑り切りたいです」

■高橋大輔「ケガ明けから一番良い状態」

「前回、僕が足を引っ張ってしまって日本チームが最下位だったので、今回は自分が引っ張って優勝を目指したいと思います。シーズン最初の試合ということで、いろんな人から評価が聞けると思うので、今できる精いっぱいのことを頑張りたいと思います。

 曲はオペラの道化師です。すごくスケールの大きな曲なので、それに負けないように、スケールのでかい演技をしたいです。振り付けをしたシェイ=リーン・ボーンは、フリーでは初めて(の振り付け)なので、彼女の表現したかったことを出せればと思います。

 今季は8月の北海道合宿から本格的にスタートしました。フレンズ・オン・アイスのあとにフリーを作りに行って、そのあとロシアのノボゴルスクで練習しました。取りかかりが遅かった割には良い状態で、ケガ明けからは一番良い状態だと思います。オリンピックに向けて、一つ一つの試合で経験を積んで、何かしらプラスになればと思います。世界選手権では(五輪の)枠取りもあるので、枠取りに貢献して、自分がオリンピックに出やすい環境を作りたいと思います。

 明日の試合は、シーズン最初に見てもらえる(試合な)ので、今できるきっちりしたプログラムを滑りたいです。4回転2本も、10月の段階でどうなるのか、試合で感じたいです」

■鈴木明子「最年長ですが、足を引っ張らないように(笑)」

「すごくワクワクしています。やってきたことが今の状態でどれだけできるかというのが、明日分かると思います。シーズンを戦っていくうえでも自分が手応えを感じて、自分に何が足りないのか、試合をすることで分かると思うので、しっかりと学んでいく試合にしたいです。最年長ですが、出場は2回目(一番少ない)なので、足を引っ張らないようにしたいです(笑)。

 プログラムはシルク・ド・ソレイユの『オー』です。自分がこの曲をやりたいと言って選びました。今まで人や物語を演じることが多かったのですが、今回は世界観を大事にしています。浅田選手も白鳥で鳥ですが、(自分も)振付担当のパスカーレ・カメレンゴ先生から鳥のイメージで、と言われています。『オー』というのは水という意味ですが、水に羽ばたく鳥をイメージしています。表現したい世界観を出せればいいなと思います。

 昨シーズンが終わって(現役を)続けるかどうか悩みましたが、続けると決めた以上は理想とするスケートにどれだけ近づけるかに挑戦したいです。長くは続けられない選手生活だと思うので、自分が選手である以上、ゴールまで悔いのないように、毎日の練習から自分のスケート人生を楽しみたいなと思います」

■小塚崇彦「落ち着いてやりたい」

「今までしっかり練習してきた自信を明日出せればいいなと思います。チーム戦なので、迷惑を掛けないように頑張ります。

 今季のプログラムは『ロンド・カプリチオーソ』、振付はマリーナ・ズエワさんです。何曲かあった中から僕が選びました。自分のスケートに合っていて滑りやすいです。音楽とスケートの調和、トランジッションを見せていきたいと思います。

 昨シーズンはすべて後手後手だったので、今シーズンはしっかり計画を立てて、スケジュール通りにできるようにしたいです。先に先に、落ち着いてやっていきたいです。

 アイスショーのシーズンが終わってからは、中京大で練習をしていて、その間にショートの手直しをしてきたりしました。落ち着いて練習できたので、あとは思い切ってやるだけです。ここまでスケートをやってきて、シーズン最初に『出遅れているな』と思う時はあまり良くないので、シーズンの最初からしっかりとやっていきたいです。

 シーズンを通して挑戦したいことはないと言ったらおかしいのですが、昨シーズンからやってきていること、4回転2本と、スピンでレベル4を取ること、ステップもジャンプも、今自分ができることをしっかりやりたいです」

<了>

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