荒川静香、6年ぶり競技会で優勝「懐かしかった」
スポーツナビ 10月5日(金)23時35分配信
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6年ぶりの競技会で演技を披露した荒川静香。新設大会の初代女王に輝いた【坂本清】 |
フィギュアスケートの新設大会「メダルウィナーズオープン」が5日、さいたまスーパーアリーナで開催され、女子は荒川静香、男子はジェフリー・バトル(カナダ)が優勝し、初代王者に輝いた。男子の本田武史はきん差の4位だった。
今大会は五輪、世界選手権、欧州選手権、四大陸選手権、グランプリファイナルの5大会におけるメダリストに出場資格が与えられた、ISU(国際スケート連盟)公認の競技会。技術点よりも演技構成点に重点が置かれ、ボーカル入りの楽曲、小道具、照明などの使用も許された、新しいタイプの大会だ。ソルトレークシティー五輪金メダルのアレクセイ・ヤグディン(ロシア)、長野五輪銅メダルのフィリップ・キャンデロロ(フランス)、ソルトレークシティー五輪銀メダルのイリーナ・スルツカヤ(ロシア)ら、往年の名選手がそれぞれの持ち味を発揮した演技を披露した。
荒川は10年前のショートプログラムで滑っていたモダンアレンジの「白鳥の湖」を披露。冒頭に高難度のダブルアクセル‐トリプルトゥループを着氷するなど、現役選手さながらの高い技術力と伸びやかなスケーティングで優雅に舞った。
以下は、荒川のコメント。
「今日は競技会という形ではオリンピック以来6年以上ぶりで、ルールと久しぶりに戦ったり、6分間のウオーミングアップがあったり、競技会を思い出して懐かしく感じながら滑りました。
最初は競技会を意識するよりも、来ていただいたお客さんの手拍子とか、温かい拍手に後押しされながら楽しく滑ることができ、見ていただく方にスケートの楽しみを伝えたいという気持ちで滑り始めていました。中盤から後半にかけては、ルールにとらわれながら滑ってしまった部分がありました。でも、6年間ずっと氷から離れずに滑り続けてきてここに至ったので、こういう結果を得ることができて、6年間やってきて良かったなと思いました。
今回のプログラムは10年前に2分40秒のショートプログラムとして滑っていた曲で、20秒を付け加えて3分に合わせて、内容も少し変更しながら滑りました。
なぜこのプログラムを選んだかというと、私のスケートスタイルを一新するきっかけになったプログラムで、アマチュア時代に私をすごく成長させてくれるプログラムだったからです。それをプロとして成長したものを積み重ねて滑ったら、もっと良いものになるんじゃないかなと思っていました。
でも、こういった競技会でもなければ、(このプログラムを)滑る機会も考えなかったと思います。20秒を加えたことで見どころをもっと盛り込めました。ルール以上に詰め込んで、すごく忙しいプログラムになったのですが、演技には満足しています」
最終更新:10月5日(金)23時35分
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