病気を理由に仕事を休み、釣り名人としてテレビに出演していたとして、神戸市は5日、環境局の男性ごみ収集職員(50)を停職3カ月の懲戒処分にした。市監察室は「あまりに釣りが好きで、有給休暇だけでは足りなかったようだ」と話している。
発表によると、職員は2006〜11年に少なくとも計7日、腰痛やぜんそく、親族の葬儀や介護を理由に病欠や特別休暇を取り、高知県や徳島県に釣りに出かけていた。うち2日は、三重県で民放テレビ局の釣り番組収録に参加していた。
今年1月、「市職員が釣り番組に出ていた」という匿名の電話を受けて監察室が調査を開始。釣り具メーカーのホームページなどに職員が日々の釣果を実名で投稿していたため、不正が明らかになった。職員は「少しならばれないと思っていた。浅はかだった」と反省しているという。