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新出生前検査 指針完成まで自粛を10月5日 22時8分
妊婦の血液を調べ胎児にダウン症など染色体の異常があるか判定する新しい出生前検査について、日本産科婦人科学会は、学会で作成を進めている指針が完成するまで実施を自粛してほしいという考えを示しました。
日本産科婦人科学会は、5日、記者会見を開いて、新しい出生前検査の指針の検討状況を説明しました。
この中で、学会は新しい出生前検査について、妊婦の血液を調べるだけで胎児にダウン症など3種類の染色体の異常があるか99%の確率で判定できるとされるものの、すべての妊婦を対象にすると、誤って異常と判定する頻度が高まり精度が大幅に落ちてしまうと指摘しました。そして、検討中の指針では、診断を確定するには従来の検査を改めて受ける必要があることや、対象となる妊婦の年齢などを示したいと説明しました。
そのうえで、小西郁生理事長は「限界についても正確にカウンセリングして冷静に受けてもらう必要がある」と述べ、検査の導入を計画している医療機関には指針が完成するまで実施を自粛してほしいという考えを示しました。
日本産科婦人科学会は、来月13日にダウン症などの患者団体や一般の人に参加を呼びかけて公開シンポジウムを開き、指針の骨格を示して意見を募ることにしています。
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