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 現場保存の方法
 捜査は、犯罪現場の観察と鑑識活動から開始される。
 犯行現場は、犯罪行為に基づく資料が残されている。現場保存は、犯行現場をそのままの状態に保存して、証拠や遺留品の保存を行い、警察の鑑識活動に協力する活動である。

・ 現場保存の範囲
 犯罪が行われた部屋・場所、現場に通じる通路、侵入・逃走経路、周囲の保存資料等、犯行のあった地点や場所を中心として、できるだけ広い範囲にわたって保存措置を行う。
具体的には?

・ 警察官の到着までの現場保存の実施
 現場保存の範囲についての確保を行う。

・ 立入制限の実施
 現場保存の範囲から、すべての人を速やかに立ち退かせる。

・ 状況・証拠品等に対する注意点
 現場のすべての物に手を触れない。行動範囲を定め、現場をうろつかない。

・ 参考人の確保
 発見者や目撃者は、事件の関係者として有力な参考人となる。
 立ち去らないように協力を仰ぐ。また、立ち去る場合は、必ず住所、氏名、連絡用の電話番号の記録を行する。

・ 警察官への引継ぎ
 現場保存の引継ぎに際して、主に次の内容を行う。
・ 施設の名称、住所、業種、責任者と電話番号
・ 氏名と警備会社名
・ 発見の時間と状況
・ 連絡、通報を行った時間と連絡対象
・ 発見者の氏名、住所、連絡先
・ 現場保存の措置を行っている範囲と方法
・ 現場保存の開始時間
・ 立入制限の実施前、実施後に現場に出入りした者の氏名住所、連絡先
・ 現場内において物の位置の移動が行われた場合は、その理由と移動前の位置及び状況
 その他、警察活動に必要と思われる情報。等等
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