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福島大で災害復興支援学始まる10月5日 20時59分
福島大学で、震災と原発事故からの復興を担う人材を育てようと、さまざまな分野で復興支援に関わっている専門家が講義を行う「災害復興支援学」という授業が、5日から始まりました。
福島大学の「災害復興支援学」は、被災地の大学として地元の復興を後押ししようというもので、今年度は、自治体の復興計画の策定や避難区域の放射線量の測定、それに除染など、さまざまな分野で復興支援に関わっている専門家による講義が予定されています。
初日の5日は、県の復興ビジョンの策定に携わった山川充夫教授が、震災と原発事故の被害の実態や復興に向けた課題について講義しました。この中で、山川教授は「原発事故からの復興には除染や生活の基盤となるインフラの再生はもちろん重要だが、何よりも避難者が生きがいを感じられる地域社会のつながりや雇用を生み出すことが大切だ」と話しました。
この授業は、すべての学年で選択することができ、来年度は、学生みずから現場に出て行く実習を取り入れることも検討しています。
東京出身の1年生の女子学生は「原発事故や復興の課題をもっと知りたいと思い受講しました。授業を通して、復興に向けて自分にできることを考えたいです」と話していました。
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