肉類の上手な保存方法(食品別)
保存で大切なのはその食材の品質を損なわず、おいしさをキープすることです。肉の新鮮さと味を保つために、鮮度のよいものを選び、購入後はすぐに冷蔵または冷凍保存しましょう。上手な保存方法を覚えておけば、まとめ買いした時に便利ですし、調理時間の短縮にもつながります。
肉の保存方法あれこれ
牛・豚の薄切り肉、ステーキ肉
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- 冷凍
- パックから出して、ペーパータオルなどで包み、軽く押さえるように肉の表面の水気をとります。
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- 解凍
- 薄切り肉は凍ったまま調理。ステーキ肉は自然解凍
- 保存期間の目安
- 2週間
牛・豚の薄切り肉、ステーキ肉
- 冷蔵
- パックから出して、ペーパータオルなどで包み、軽く押さえるように肉の表面の水気を取ります。さらにラップでピッタリ包み、ジッパーつき保存バッグに入れて、できるだけ空気に触れないようにして保存します。
- 冷凍
- かたまりのままでは解凍が難しいので、調理に便利な大きさに切り分け、1回に使う量に小分けしての保存が基本です。そのままの大きさで保存したい場合は、ゆでるなどあらかじめ火を通してからにします。冷凍方法は薄切り肉と同様です。
- 解凍
- 加熱して半解凍
- 保存期間の目安
- 2週間
鶏もも・胸肉・ささみ
- 冷蔵
- パックから出してペーパータオルなどで包み、軽く押さえるように肉の表面の水気を取ります。
少量ずつラップにピッタリ包み、さらにジッパーつき保存バッグにまとめて入れ、できるだけ空気に触れないようにして保存します。
鶏肉は傷みやすいので、水気を取る前に日本酒を少々ふりかけると、さらに保存性が高まります。
- 冷凍
- 使いやすい大きさに切り分け、ペーパータオルなどで包み、軽く押さえるように肉の表面の水気を取ります。
少量ずつラップにピッタリ包み、急速に冷凍させます。凍ってから、ジッパーつき保存用バッグに移し、密封して保存します。 - 解凍
- 冷蔵庫で自然解凍
- 保存期間の目安
- 2週間
鶏肉は下処理をして調理を便利に
もも肉は、食べやすい大きさに切り、から揚げ用などの下味をつけてから、また胸肉やささ身は酒蒸しにしてから冷凍保存すると、調理のときに便利です。
ひき肉(牛・豚・鶏)
- 冷蔵
- 日持ちがしないので、なるべく早く使い切るか、加熱して保存します(詳しくはランクアップへ)。
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- 解凍
- 冷蔵庫で自然解凍
- 保存期間の目安
- 2週間
ひき肉はそぼろやミートボールにして日持ちをよくする
しっかり味をつけて炒めてそぼろにする、またミートボールなどにしておくと日持ちもよく、調理する際にも重宝します。
- 解凍
- 自然解凍
- 保存期間の目安
- 3〜4週間
- そぼろ
- 肉200gに対してしょうがの絞り汁小さじ1、酒大さじ1を加えてフライパンで炒めます。よく冷ましてから1回分ずつ小分けにして、ラップに平たく薄く包んで急速に冷凍させます。凍ってから、ジッパーつき保存バッグに入れ、密封して冷凍します。野菜炒めなどにおすすめです。
- ミートボール
- 玉ネギ半分をみじん切りにして炒めて粗熱をとります。挽肉200gに牛乳(または酒)大さじ1でふやかしたパン粉1/4カップ、塩・コショウを少々加えよくこねて、小さな団子状にまとめます。2〜3個ずつラップに包み、ジッパーつき保存バッグに入れ、密封して冷凍します。
肉加工品の保存方法のあれこれ
生肉にくらべて保存がききますが、小分けにして冷凍保存しておくと、よりおいしく食べられます。
ベーコン・ハム
- 冷蔵
- スライスされたものはラップに包み、あるいは直接ジッパーつき保存バッグに入れ、密閉して保存します。スライスしていないかたまりは、使うごとに必要な分だけ切って使います。切り口には空気が触れないように隙間をあけずにラップをしましょう。
- 冷凍
- 1回に使う量に小分けしてラップに包みジッパーつき保存バッグに入れ、密封して保存します。
- 解凍
- 自然解凍
- 保存期間の目安
- 4週間
ソーセージ
- 冷蔵
- 表面に水がついていたらペーパータオルでふき取り、ジッパーつき保存バッグに入れ、密封して保存します。
- 冷凍
- 解凍時間の短縮と、調理したときに皮がはじけないようにするために、皮に切り込みを入れます。トレイにラップを敷いてくっつかないように並べて凍らせ、ジッパーつき保存バッグに移して保存します。
- 解凍
- 凍ったまま調理
- 保存期間の目安
- 4週間
ペーパータオルで余分な水分を吸収
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肉は、調理前にペーパータオルなどではさみ、冷蔵や冷凍時に出るドリップと呼ばれる水っぽさや生臭みの原因となる余分な水分を吸収します。また、肉を厚手のペーパータオルや調理用吸収シートに少量ずつはさみ、ジッパーつき保存バッグに入れて冷蔵すれば、保存中にドリップを吸収するので、そのまま使えます。 |
下味をつけて保存性を高める
肉は生のままの冷蔵だけでなく、下味(酒1:しょう油1)やみそだれ(西京みそ50g、みりん大さじ1/2、しょうゆ小さじ1/2)をつけてから冷蔵すると、調味料に含まれる塩分やアルコールなどが保存性を高める役割をし、しかもすぐに調理ができるので便利です。