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民主 繰り上げ当選予定者を除籍
10月5日 20時35分

民主党は常任幹事会を開き、党に所属していた衆議院議員が辞職し、比例代表で繰り上げ当選する見通しだった元町長について、「国民の生活が第一の岩手県連大会に出席するなど、明白な反党行為をしている」として、繰り上げ当選の対象とならないよう除籍の処分とすることなどを決めました。

新執行部の発足後、初めて開かれた常任幹事会で、野田総理大臣は「政権交代してよかったという結果を出せるよう全力を尽くしていきたい。党内にはさまざまな意見があるが、決めるときには決めて、政治を前進させてもらいたい」と述べました。
そして、党に所属していた衆議院議員が辞職することに伴って、比例代表・東北ブロックで繰り上げ当選する見通しだった川口民一元岩手県雫石町長について、「国民の生活が第一の岩手県連大会に出席するなど、明白な反党行為をしている」として、繰り上げ当選の対象とならないよう除籍の処分とすることを決めました。
さらに、日本維新の会に参加するため離党届を提出していた、松野元官房副長官ら4人の議員についても、「明白な反党行為だ」として、離党届は受理せず、除籍の処分とすることを決めました。
一方、ことし8月の参議院本会議で、消費税率引き上げ法に反対した参議院議員5人については、「党議違反だが、党の結束を図る必要もある」などとして、常任幹事会名による厳重注意としました。
安住幹事長代行は記者会見で、比例代表で繰り上げ当選する見通しだった元町長を除籍の処分とすることを決めたことについて、「本人に面接もしたが、当選したあとも、党籍を離れないで、ずっと民主党でやっていくかどうか安心感を持てなかった。丁寧に対応してきており、乱暴ではない」と述べました。

“軽率だった”

民主党を除籍処分になった岩手県雫石町の元町長の川口民一氏は「これまで民主党で堅忍不抜でやってきたのに、突然のファックスで除籍を知らされ人生が真っ暗になった。国民の生活が第一の岩手県連大会には、付き合いのあった方々に誘われたので、議員の立ち場ではなく気軽に参加しただけだ」と述べ、民主党で活動を続ける意向だったことを強調しました。そのうえで、川口氏は「国民の生活が第一の県連大会への出席は軽率だったと反省している。不服申し立てなどは考えていない」と話しています。

渡部一夫氏繰り上げ当選へ

川口元町長は、民主党が除籍処分を決めたのに伴って繰り上げ当選の資格を失い、同じ衆議院比例代表・東北ブロックの民主党の候補者名簿から、元福島県南相馬市議会議員の渡部一夫氏が繰り上げ当選する見通しです。

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