日韓、今こそ草の根交流を 東山で14日にフェス
韓国のグルメや文化、K-POPが楽しめる「京都コリアフェスティバル」が14日、京都市東山区の京都国際学園で開かれる。竹島問題で日韓関係が冷え込む中、企画に加わる在日韓国人たちは「京都で共に生きる住民同士が仲良くなる機会にしたい」と草の根レベルでの友好の広がりを期待している。
韓国民団京都府本部が初めて企画した。同本部は毎年この時期に在日同胞向けの親睦会を開いているが、参加者の高齢化が進んできた。一方、竹島問題などを受け、京都で在日韓国・朝鮮人を敵視したデモが起こるなど、日本人の対韓感情が悪化してきた。このため、国籍や年代を問わず誰もが参加でき、草の根の交流につなげようと、親睦会に代わるフェスを企画した。
会場には韓国料理店によるキムチやチヂミ、焼き肉などの屋台が並び、韓国の伝統的な玩具を使った子ども向けコーナーやチマ・チョゴリの着付け体験、同学園舞踊部のステージなどもある。K-POPアイドルグループ「A-PRINCE(エープリンス)」「MAY QUEEN(メイクイーン)」のコンサートもある。
実行委員長の河鉄也さん(56)=西京区=は「国家の対立とは関係なく、日本人も在日も一緒にコリア文化を楽しんでほしい。互いの存在や文化を肌で感じることで、良き隣人になれるはず」と話している。
午前9時半~午後4時。入場無料。東福寺北側から無料シャトルバスを運行する。コンサートは先着600人で9時半から整理券を配布する。問い合わせは韓国民団京都府本部TEL075(781)8281。
【 2012年10月05日 16時10分 】