6試合ぶりの先発復帰へ意気込むグランパスのDF増川(左)=愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターで
|
 |
名古屋グランパスのDF増川隆洋(32)が4日、“闘莉王頼み”からの脱却を誓った。前節の新潟戦ではDF闘莉王が前線に上がった途端に守備が崩壊し失点を重ねた。増川は「いつまでも『闘莉王がいないとダメ』と言われてはいけない」と発奮。6試合ぶりに先発復帰する見通しの次節大宮戦(6日・瑞穂陸)で鉄壁の守りを披露する。
堅守復活のキーマンは増川をおいて他にいない。大宮戦に向けた練習では闘莉王とのセンターバックコンビが久々によみがえった。「新潟に負けてチーム状態はあまりよくないけれど、今の自分にそんなことを考える余裕はない。できることをしっかりやるだけです」。最終ラインで自らの仕事に徹する構えだ。
不本意なシーズンを過ごしてきた。6月16日の鹿島戦で失点につながるミスを犯し、定位置をダニエルに奪われる事態に。8月18日のG大阪戦ではレッドカードで退場。大敗の一因をつくってしまった。増川は「鹿島戦から流れが悪い。昨年が最高の1年だっただけにね」と苦笑する。自己最多の33試合に出場した充実の昨シーズンとは、比ぶべくもない。
そんな増川の真価が問われるのが次節・大宮戦。最近の試合で精彩を欠くダニエルに代わり、先発で起用されそうだ。グランパスは9月22日の広島戦、29日の新潟戦と闘莉王が攻撃に上がった際に失点。守備面での闘莉王の重要性が際立つ結果になっており、コンビを組む増川のパフォーマンスに注目が集まる。
「闘莉王はすごい選手だけど、いつまでも『いないとダメ』と言われてはいけない」。仮に闘莉王がオーバーラップを仕掛けても、後ろには増川がいる。チームと自身の復調を懸け、ゴール前に立ちはだかる。 (木村尚公)
◆田口、新潟戦の汚名返上
MF田口は大宮戦をリベンジの場にする。前節の新潟戦では、「よくなかった」と反省するプレー内容で後半早々に交代を命じられた。「気持ちを切り替え、大宮戦では結果を出したい。(練習では3−5−2を試しているが)ボクは問題ない。何も変わらない」。新・司令塔のボールさばきが勝敗のカギを握る。
この記事を印刷する