ウィキメディア財団が運営団体。ハードウェアの購入資金等は寄付で賄われており、個人からの小額の寄付が収入のほとんどを占める。
コンテンツの内容や運営は、プロジェクト利用者の合意によってなされ、ウィキメディア財団からの介入はほとんどない。
「編集責任者」「編集長」などはおらず、コンテンツに関する議論においては全ての利用者が平等である。
利用者の投票によって信任される「管理者」は、議論の合意に従って管理業務を行う。
誰でも執筆が可能であるが、注意事項も多い。
- 編集履歴が残るので、プレビューボタンで連続投稿を減らす必要がある
- 「即時削除」など、急にタグが張られてびっくりすることもあるが、勝手にタグを消さずに「ノート」で議論する
- 辞書ではなく百科事典なので、「定義だけ」の記事はつくらない。そういう場合はWiktionaryが向いているらしい。
- 百科事典なので、それなりに一般性のある項目を記事にする。(団体名・個人名での活動履歴だけだと削除対象が多いみたい)
- コピペは厳禁。自分の言葉で説明し直して、出典は<ref>http://www ○○]</ref>や<ref>[]</ref>。というタグで明記する。
- 参考文献は「* 著者名 『書名 - 副題』 発行所名〈叢書名〉、刊行年。」というスタイルで
- 投稿した文章は他人によって自由に編集・配布される
- 「独自研究は載せない 」「中立的な観点」「検証可能性」が3つの柱らしいので、そこは守る。
正確な名前や名称を入力できなくても、広く知られたあだ名や愛称、旧社名などで検索することで自動的にふさわしい記事にリダイレクト(転送)してくれることが多い。例としていくつか挙げる。
誰でも編集が可能であるシステム上、その運営には様々な弊害が生じる。その例を挙げる。
- 編集合戦
- 複数人の編集者が短時間の間にお互いの記述を削除し、自分の記述を残そうとする編集を繰り返す現象。大抵の場合、管理者が編集合戦当事者に対して短期間の投稿ブロック措置を取ったり、該当記事の編集を制限もしくは禁止する措置が取られる(記事の半保護・保護)。
- 荒らし
- 記事の白紙化、虚偽情報の記載、SPAM投稿、単純な悪戯など、ウィキペディアの方針に沿わない編集を繰り返す利用者は、後を絶たない。原則的には、荒らしを行った利用者に対して何回か警告が与えられ、それを無視して荒らし行為を続けた場合は、管理者によって投稿ブロック措置(事実上の資格剥奪)が取られる。中には複数のアカウントを取得・使用し、長期間に渡って荒らし行為を続ける利用者もいる。そういった利用者に対しては、警告なしでの無期限ブロック措置が取られることもある。
- Wikipediaがあまりに有名であるために、Wikipediaの略称のつもりで「ウィキ」の語を使う人もいるが、○○株式会社を「会社」と略すようなもので、間違いである(ウィキはウェブブラウザからページの作成・編集が誰にでもできるコンテンツサーバシステムの総称)。
- 「ウィキペディア」を含むキーワード?と、「Wikipedia」を含むキーワード?が、最近表示されなくなった。