「200万人の福島県民すべてが被験者です。科学界に記録を打ち立てる大事業になるでしょう」
原発事故後「放射線の影響は、ニコニコ笑っている人には来ません。クヨクヨしている人に来ます」と発言し大顰蹙を買った、「ミスター大丈夫」こと山下俊一・長崎大教授。現在、福島県立医科大学の副学長を兼務し、全県民の健康調査を取りまとめる彼が、発行部数100万部を誇るドイツの週刊誌『デア・シュピーゲル』8月15日号で、冒頭のような仰天発言をまたしても連発している。
「逃げるか残るか、決めるのはその人自身です」
「福島の子供たち36万人の甲状腺を調べる。チェルノブイリの調査では、被曝から発がんまで5年かかることがわかった」(同誌)
これまで「福島の放射線量は全く心配ない」「子供たちも外でどんどん遊んでいい」と安心・安全を主張してきたのが一転、「福島はチェルノブイリのようになる」と言わんばかりだ。
過去の講演会では「年間100ミリシーベルトまで安全」という持論を展開してきたが、最近は「100ミリシーベルト以下は何とも言えない」に変わっている。本誌が真意を尋ねても「調査は低線量被曝の被害を調べるためではなく、県民の健康管理のため」と、教授の答えは当を得ない。
その山下教授が1日、がん征圧の功労者に贈られる「朝日がん大賞」を受賞したから驚きだ。賞を運営する日本対がん協会は「放射線医療の中心として、成果を世界に発信することが期待された」と称賛するが、「本当に山下教授でいいのか」と訝る声も多い。
科学界に記録を打ち立てるために、福島県民は被曝したのではない。
- 鉄骨落下 福島第一原発 3号機のクレーンは 500m先から遠隔操作! (2012.10.05)
- 日本企業と経済・金融を知るプロが緊急集合 危篤状態の企業 シャープに明日はあるのか (2012.10.04)
- フジテレビのエース・大多亮が吠える 日テレ、テレ朝に負けるわけがないでしょ (2012.10.03)
- インサイドルポ本誌だから指摘できる 橋下徹に告ぐ!東国原だけはやめようよ (2012.10.02)
- 特別レポート なぜ「みな殺し」を容認するのか「消えた習近平」その真相は胡錦濤に「軟禁」されていた (2012.10.01)
- 朝日がん大賞の疑問 新聞社は「読者目線」が欠落しているのではないか (2011.09.18)
- 衝撃スクープ! 福島市の大気 恐るべき検査結果を初公開 (2011.07.25)
- 本当の専門家に聞いてみた放射能の真実 (2011.10.27) - jbpress.ismedia.jp
- 「放射能と妊婦・乳児・幼児」その危険性について 母乳からも放射性物質 (2011.05.18)
- 携帯電話と原発はどちらが危険か (2011.08.03) - jbpress.ismedia.jp