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原子力規制委 青森で初の訓練
10月5日 15時47分

原子力規制委 青森で初の訓練
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先月発足した国の新たな規制組織、「原子力規制委員会」は、原子力施設での事故を想定し、現地に委員らを派遣する訓練を初めて青森県で行いました。

この訓練は、青森県で巨大地震が発生し、六ヶ所村の使用済み燃料の再処理工場で電源がすべて失われたという想定で行われ、原発の事故に詳しい更田豊志委員と事故対応を担当する職員が、5日午前中、埼玉県から自衛隊機で現場に向かいました。
去年3月の原発事故では、国と現地や電力会社との連携が課題となったことから、原子力規制委員会は、事故があった場合、更田委員や職員が電力会社の本店などに向かい対応を指揮することを決めています。
訓練では、現地での対応を担当する黒木慶英原子力地域安全総括官が、避難などの対策に当たる防災拠点「オフサイトセンター」に到着し、東京の原子力規制委員会とテレビ会議システムで結んで対応を確認していました。
黒木総括官は、「訓練は問題なく進んだが、オフサイトセンターに到着するまで5時間かかった。今後は到着するまでに住民の避難をいかに支援するかを検討したい」と話していました。
また午後からは、更田委員が、同じ青森県の東北電力東通原発を訪れ、外部電源が失われた事故に備え、高台に設置された非常用発電機などを確認しています。
原子力規制委員会が、先月発足後に事故を想定した訓練を行うのは初めてで、今後、実効性ある備えができるかどうかが問われています。

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