憂楽帳:ウルトラセブン

毎日新聞 2012年10月04日 13時34分

 45年前の1967年10月1日午後7時。あるテレビ番組の放映が始まった。「ウルトラセブン」。リアルタイムで見た中高年から21世紀生まれの子供たちまで、今なお人気の衰えぬ特撮SFドラマの金字塔だ。

 49話中14話で監督を務めた満田かずほさん(75)は「45年間も人気があるのは本当にファンの皆さんのおかげ。スタッフ、出演者、みんな一生懸命に作って良かったなあと思う」と話し、作品の生命の長さの秘密を「ストーリーの面白さを追求したこと」と分析する。

 例えば第8話「狙われた街」。メトロン星人は、吸うと周囲がすべて敵に見える特殊なたばこを社会に流通させる。人間同士の信頼関係を壊して自滅させようとする侵略計画だった−−という物語。こんなナレーションで幕を閉じる。「このお話は遠い遠い未来の物語です。なぜですって? 我々人類は今、宇宙人に狙われるほど、お互いを信用してはいませんから」

 最近の国際情勢を見ると、メトロン星人の侵略は、まだまだ遠い未来の物語だな、と思う。【神保忠弘】

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