『エンタメ ターミナル』では舞台を中心としたエンターテインメント関連情報をWEB記事として発信しています。
掲載内容は、掲載日付のものとなりますので、最新情報は各自ご確認ください。
※ 記事・写真等の無断使用・無断転載は禁止しています。なお、リンクはフリーです。
ミュージカル『ラ・カージュ オ・フォール~籠の中の道化たち』出演
愛原実花さんインタビュー
4歳からクラシックバレエを習い、幼い頃より宝塚歌劇に憧れる。2004年、宝塚歌劇団に入団し、
雪組『スサノオ/タカラヅカ・グローリー』で初舞台。
2005年、阪急電鉄の初詣のポスターモデルやタカラヅカ・スカイ・ステージ第5期スカイ・フェアリーズに抜擢。
2009年、『ロシアン・ブルー魔女への鉄槌/RIO DE BRAVO!!』で雪組トップ娘役就任。水夏希の相手役を務める。
2010年9月『ロジェ/ロック・オン!』公演にて退団。2011年8月、退団後初の舞台「好色一代男」(御園座)に出演した。
2012年1月、ミュージカル『ラ・カージュ オ・フォール~籠の中の道化たち』に出演する。
★★★幼少の頃から宝塚に憧れていたということですが、宝塚をご覧になったきっかけは?
舞台は子供の頃から色々な作品を観ていて、宝塚もその中のひとつという感覚でした。
だから初めて観たのがどの作品かははっきりしないのですが、覚えているのは
父の作品である「銀ちゃんの恋」(つかこうへい作「蒲田行進曲」より/久世星佳主演)です。
女の人がやっているんだというのが全然信じられなくて。でもすごく素敵な舞台だと思いましたね。
★★★それでは、宝塚に入りたいと思ったのはいつ頃ですか?
私は幼稚園からずっと同じ学校に通っていたので、中学3年生のときに自分が進学予定の高校の文化祭を観に行ったんです。
そうしたら、女子高だったので宝塚のクラブがあり、ショーをやっていたんですよ。
それを観て、高校生活は楽しくなりそうだなと思いました。それがきっかけとなり、
宝塚に興味を持ってどんどん好きになりました。お小遣いを貯めてビデオを買って、毎日のように観ていました。
音楽も宝塚の曲ばかり聴いていましたね。私は一人っ子なので妄想するのが好きなんですよ(笑)。
気持ちはすっかり登場人物になっていて。
だから自然とその世界に入れてしまう宝塚にのめり込んでいったのかもしれません。
そうしているうちに、中学3年生の自分にも受験資格があると知って、
「1年間勉強して宝塚を目指そう!」と思いました。そして、1年後の高校1年生のときに合格しました。
★★★すぐ娘役志望で?
男役に憧れたりもしましたし、身長的にはどちらでも選べるかなという感じだったのですが、
そのときは入りたいという一心で男役とか娘役とかはあまり考えていませんでしたね。
★★★宝塚に入って、心がけてきたことは?
その作品の中での自分の存在意味というものを考えるようにしていました。
通行人でも、ひとことのセリフでも自分がどういう風に言いたいかということより、その作品全体が生きるために、
どういう意味があるのか、そしてどうすれば全体がひとつになれるかということを考えていました。
主演娘役をさせていただいたときも、この作品にはどういうメッセージ性があるのかなとか、
最終的にどういう風に感じていただけるかなということを考えて演じていましたし、
娘役は相手役が伝えたいメッセージや、演出家の方が作られた世界に自分がどういう風に参加できるかを
常々頭におくものだと考えていました。
★★★ショーの方では得意のダンスシーンもたくさんありましたが、踊るのはお好きですか?
大好きです。クラシックバレエだけは4歳の頃からずっと続けていたので、踊るのも観るのも好きですね。
とにかく体を動かすことが好きです。あと、衣裳や場面のことを考え、試行錯誤しながら鬘やアクセサリーを
どういうものにしようかと考えるのが好きでした。
アクセサリー屋さんを回ったり、自分で針金を曲げて作ったりしました。
★★★相手役の水夏希さんに言われて心に残っていることは?
いっぱいあります(笑)洞察力や観察力をきちんと養うことが大事だと言われましたね。
出演者だけでなくお客様も一緒に舞台を作り上げていくものだし、毎日違うものなのでその空気を感じなさいと。
舞台人としての意識をしていたら色々なことが見えてくると言って頂いたので、とにかく最初はがむしゃらだったのですが、
なるべく周りを見るようにしました。
★★★彩吹真央さんとの想い出は?
彩吹さんにも本当にお世話になりました。私が本当にいっぱいいっぱいになっているときにも、
夜中までご自分の時間を割いて、色々なことを教えてくださいました。
主演娘役は組替えでトップになることも多いのですが、私は初舞台から雪組だったので、
みんなに助けていただいて本当にありがたいなと思いました。
★★★宝塚を退団して1年経ちますが、心境は?
今年の8月に「好色一代男」という舞台に出演しました。出演者も、歌舞伎役者の方や落語の方、
商業演劇の方などいろんな方が出ていらしたので、沢山の刺激を受けました。男性がいるということも
新鮮でしたが、そのときに改めて宝塚時代と違うものを求められているなと感じました。
★★★来年はいよいよ『ラ・カージュ オ・フォール~籠の中の道化たち』で
退団後、初ミュージカルですね。どのような役どころですか?
私が演じさせていただくのは、アンヌという役なんですけど、どちらかというと宝塚の娘役っぽい役で純粋なお嬢様です。
彼が大好きという、愛する気持ちをを純粋に出せたらいいなと思います。
ポスター撮りのときに男の方と初めて組んで撮ったのですが、どうしたらいいか分からなくて。
愛し合っている二人だからと言われるんですけど、手を繋ぐにしても「すみません繋ぎます!」という感じで、
かなり戸惑いました(笑)。
★★★『ラ・カージュ オ・フォール~籠の中の道化たち』ご覧になった感想は?
ビデオで観ました、すごく面白かったです。今こういう時代なので、本当にお腹をかかえて笑えるような作品は
ピッタリだと思いますし、そうそうたるメンバーの中に参加させて頂けて、稽古が楽しみです。
教えを請いながら、身構えずに体当たりでチャレンジし、色々なことを吸収していけたらいいなと思っています。
私にとっては初めての共演する方々ばかりなのですが、ほとんどが前回も出演した方々なので、
団結力もあるだろうなと思います。それを壊さずに、自分が参加させていただくことによって
何か化学反応が起きたらいいなと思います。
“籠の中の道化たち”という副題からも、何か色んなメッセージがあるんだろうなと思います。楽しさだけでなく、
偏見や差別を乗り越えた愛を描いた作品なんだなというのが裏にあって、
それがどういう風に表現されるもんだろうなと思いますね。
私がビデオで観たときは、役者さんたちの面白さが粒だっていたので、そこに引き込まれました。
もしかしたら自分が参加したら脚本の本質が分かるようになるのかなと。
何か私自身も新たな発見があればいいなと思っています。
★★★話は変わりますが、お父様である“つかこうへい”さんの作品に出たいなと思ったことは?
子供の頃から父の舞台も観には行っていたのですが、客席で観て帰れという感じで、
あまり父は中に入れたがらなかったので、稽古場なども行った事がないのです。だから、
子供の頃から演技の勉強をしていたのですか?などと聞かれることもあるのですが、
私は音楽学校に入って初めて演技というものを習いました。
本当に普通の子供として育てられたので、普通の感覚でいて欲しいという思いが強かったみたいですね。
作品を、とかメッセージを・・・という大それたことでなく、自分が何かをすることによって、
父の遺志を受け継ぐことができたらいいなとは思っています。
★★★ “つかこうへい”さんとの想い出はいろいろあると思いますが、特にどういうことを思い出しますか?
肩書きとかで人を観るのではなく、素のままで色々な人に接してほしいというのは子供の頃から教えられました。
先日の「好色一代男」のときも、この作品に出ていなかったら出会えなかった方や、周りの方からの情報で、
父にはこんな魅力があったんだとか、こういう一面があったのかということを知りました。
この仕事を続けていなかったら聴けなかったことだと思うので続けてきてよかったなと。
自分ができること、自分がいる意味をゆっくりでもいいから考えていきたいなと思います。
父もよく宝塚の舞台を観に来てくれていたんですけど、思わず乗り出して観たりするので、母がとめたりしていたようです。
パレードのシャンシャンを見て、あの盾はどういう意味なの?って聞かれたりしたこともありますね(笑)。
観に来てくれたことが、本当に嬉しかったですね。
★★★今後やっていきたいこと
退団して1年。今自分は変化の時期かなと思っています。
自分を見つめなおしたり本を読む時間もできたので、自分にできることを見つけられたらいいなと思います。
3月11日は、雪組の『ロミオとジュリエット』を観劇していました。ちょうど休憩中に地震にあったんですよ。
楽屋でみんなと話していたのですが、かなり揺れたので驚きました。その後、中止や延期になった公演も多く、
私自身も色々なことを考えました。お客様の心をひとときでも明るくできるような
エンターテインメントをお届けできるよう、精進していきたいと改めて感じています。
★★★それでは最後に、メッセージを
新たな気持ちで挑戦する覚悟で頑張っていきたいと思います。東京公演としては久しぶりですので、是非観にいらしてくださったら嬉しいです。
情報は書き込んだ時点のものですので、実際の内容と異なる場合があります。
あらかじめご了承下さい。