情報紙から飛び出した演劇系エンタメ総合サイト エンタメターミナル
Copyright Since1999 情報紙ターミナル
Copyright Since2010 株式会社ERIZUN

『ラ・カージュ オ・フォール』出演 愛原実花さんインタビュー 2011年11月

(2011年11月14日記載)

『エンタメ ターミナル』では舞台を中心としたエンターテインメント関連情報をWEB記事として発信しています。
掲載内容は、掲載日付のものとなりますので、最新情報は各自ご確認ください。

※ 記事・写真等の無断使用・無断転載は禁止しています。なお、リンクはフリーです。

 
この記事おススメ!って思った方は   をクリック!(10 人がクリック)
Loading ... Loading ...

ミュージカル『ラ・カージュ オ・フォール~籠の中の道化たち』出演
愛原実花さんインタビュー



◆愛原実花さんプロフィール

4歳からクラシックバレエを習い、幼い頃より宝塚歌劇に憧れる。2004年、宝塚歌劇団に入団し、
雪組『スサノオ/タカラヅカ・グローリー』で初舞台。
2005年、阪急電鉄の初詣のポスターモデルやタカラヅカ・スカイ・ステージ第5期スカイ・フェアリーズに抜擢。
2009年、『ロシアン・ブルー魔女への鉄槌/RIO DE BRAVO!!』で雪組トップ娘役就任。水夏希の相手役を務める。
2010年9月『ロジェ/ロック・オン!』公演にて退団。2011年8月、退団後初の舞台「好色一代男」(御園座)に出演した。
2012年1月、ミュージカル『ラ・カージュ オ・フォール~籠の中の道化たち』に出演する。


インタビュー(2011年10月14日/インタビュアー住川絵理)

★★★幼少の頃から宝塚に憧れていたということですが、宝塚をご覧になったきっかけは?

舞台は子供の頃から色々な作品を観ていて、宝塚もその中のひとつという感覚でした。
だから初めて観たのがどの作品かははっきりしないのですが、覚えているのは
父の作品である「銀ちゃんの恋」(つかこうへい作「蒲田行進曲」より/久世星佳主演)です。
女の人がやっているんだというのが全然信じられなくて。でもすごく素敵な舞台だと思いましたね。

★★★それでは、宝塚に入りたいと思ったのはいつ頃ですか?

私は幼稚園からずっと同じ学校に通っていたので、中学3年生のときに自分が進学予定の高校の文化祭を観に行ったんです。
そうしたら、女子高だったので宝塚のクラブがあり、ショーをやっていたんですよ。
それを観て、高校生活は楽しくなりそうだなと思いました。それがきっかけとなり、
宝塚に興味を持ってどんどん好きになりました。お小遣いを貯めてビデオを買って、毎日のように観ていました。
音楽も宝塚の曲ばかり聴いていましたね。私は一人っ子なので妄想するのが好きなんですよ(笑)。
気持ちはすっかり登場人物になっていて。
だから自然とその世界に入れてしまう宝塚にのめり込んでいったのかもしれません。
そうしているうちに、中学3年生の自分にも受験資格があると知って、
「1年間勉強して宝塚を目指そう!」と思いました。そして、1年後の高校1年生のときに合格しました。

★★★すぐ娘役志望で?

男役に憧れたりもしましたし、身長的にはどちらでも選べるかなという感じだったのですが、
そのときは入りたいという一心で男役とか娘役とかはあまり考えていませんでしたね。

★★★宝塚に入って、心がけてきたことは?

その作品の中での自分の存在意味というものを考えるようにしていました。
通行人でも、ひとことのセリフでも自分がどういう風に言いたいかということより、その作品全体が生きるために、
どういう意味があるのか、そしてどうすれば全体がひとつになれるかということを考えていました。
主演娘役をさせていただいたときも、この作品にはどういうメッセージ性があるのかなとか、
最終的にどういう風に感じていただけるかなということを考えて演じていましたし、
娘役は相手役が伝えたいメッセージや、演出家の方が作られた世界に自分がどういう風に参加できるかを
常々頭におくものだと考えていました。

★★★ショーの方では得意のダンスシーンもたくさんありましたが、踊るのはお好きですか?

大好きです。クラシックバレエだけは4歳の頃からずっと続けていたので、踊るのも観るのも好きですね。
とにかく体を動かすことが好きです。あと、衣裳や場面のことを考え、試行錯誤しながら鬘やアクセサリーを
どういうものにしようかと考えるのが好きでした。
アクセサリー屋さんを回ったり、自分で針金を曲げて作ったりしました。

★★★相手役の水夏希さんに言われて心に残っていることは?

いっぱいあります(笑)洞察力や観察力をきちんと養うことが大事だと言われましたね。
出演者だけでなくお客様も一緒に舞台を作り上げていくものだし、毎日違うものなのでその空気を感じなさいと。
舞台人としての意識をしていたら色々なことが見えてくると言って頂いたので、とにかく最初はがむしゃらだったのですが、
なるべく周りを見るようにしました。

★★★彩吹真央さんとの想い出は?

彩吹さんにも本当にお世話になりました。私が本当にいっぱいいっぱいになっているときにも、
夜中までご自分の時間を割いて、色々なことを教えてくださいました。
主演娘役は組替えでトップになることも多いのですが、私は初舞台から雪組だったので、
みんなに助けていただいて本当にありがたいなと思いました。

★★★宝塚を退団して1年経ちますが、心境は?

今年の8月に「好色一代男」という舞台に出演しました。出演者も、歌舞伎役者の方や落語の方、
商業演劇の方などいろんな方が出ていらしたので、沢山の刺激を受けました。男性がいるということも
新鮮でしたが、そのときに改めて宝塚時代と違うものを求められているなと感じました。

★★★来年はいよいよ『ラ・カージュ オ・フォール~籠の中の道化たち』で
退団後、初ミュージカルですね。どのような役どころですか?

私が演じさせていただくのは、アンヌという役なんですけど、どちらかというと宝塚の娘役っぽい役で純粋なお嬢様です。
彼が大好きという、愛する気持ちをを純粋に出せたらいいなと思います。
ポスター撮りのときに男の方と初めて組んで撮ったのですが、どうしたらいいか分からなくて。
愛し合っている二人だからと言われるんですけど、手を繋ぐにしても「すみません繋ぎます!」という感じで、
かなり戸惑いました(笑)。

★★★『ラ・カージュ オ・フォール~籠の中の道化たち』ご覧になった感想は?

ビデオで観ました、すごく面白かったです。今こういう時代なので、本当にお腹をかかえて笑えるような作品は
ピッタリだと思いますし、そうそうたるメンバーの中に参加させて頂けて、稽古が楽しみです。
教えを請いながら、身構えずに体当たりでチャレンジし、色々なことを吸収していけたらいいなと思っています。
私にとっては初めての共演する方々ばかりなのですが、ほとんどが前回も出演した方々なので、
団結力もあるだろうなと思います。それを壊さずに、自分が参加させていただくことによって
何か化学反応が起きたらいいなと思います。

“籠の中の道化たち”という副題からも、何か色んなメッセージがあるんだろうなと思います。楽しさだけでなく、
偏見や差別を乗り越えた愛を描いた作品なんだなというのが裏にあって、
それがどういう風に表現されるもんだろうなと思いますね。
私がビデオで観たときは、役者さんたちの面白さが粒だっていたので、そこに引き込まれました。
もしかしたら自分が参加したら脚本の本質が分かるようになるのかなと。
何か私自身も新たな発見があればいいなと思っています。

★★★話は変わりますが、お父様である“つかこうへい”さんの作品に出たいなと思ったことは?

子供の頃から父の舞台も観には行っていたのですが、客席で観て帰れという感じで、
あまり父は中に入れたがらなかったので、稽古場なども行った事がないのです。だから、
子供の頃から演技の勉強をしていたのですか?などと聞かれることもあるのですが、
私は音楽学校に入って初めて演技というものを習いました。
本当に普通の子供として育てられたので、普通の感覚でいて欲しいという思いが強かったみたいですね。
作品を、とかメッセージを・・・という大それたことでなく、自分が何かをすることによって、
父の遺志を受け継ぐことができたらいいなとは思っています。

★★★ “つかこうへい”さんとの想い出はいろいろあると思いますが、特にどういうことを思い出しますか?

肩書きとかで人を観るのではなく、素のままで色々な人に接してほしいというのは子供の頃から教えられました。
先日の「好色一代男」のときも、この作品に出ていなかったら出会えなかった方や、周りの方からの情報で、
父にはこんな魅力があったんだとか、こういう一面があったのかということを知りました。
この仕事を続けていなかったら聴けなかったことだと思うので続けてきてよかったなと。
自分ができること、自分がいる意味をゆっくりでもいいから考えていきたいなと思います。
父もよく宝塚の舞台を観に来てくれていたんですけど、思わず乗り出して観たりするので、母がとめたりしていたようです。
パレードのシャンシャンを見て、あの盾はどういう意味なの?って聞かれたりしたこともありますね(笑)。
観に来てくれたことが、本当に嬉しかったですね。

★★★今後やっていきたいこと

退団して1年。今自分は変化の時期かなと思っています。
自分を見つめなおしたり本を読む時間もできたので、自分にできることを見つけられたらいいなと思います。

3月11日は、雪組の『ロミオとジュリエット』を観劇していました。ちょうど休憩中に地震にあったんですよ。
楽屋でみんなと話していたのですが、かなり揺れたので驚きました。その後、中止や延期になった公演も多く、
私自身も色々なことを考えました。お客様の心をひとときでも明るくできるような
エンターテインメントをお届けできるよう、精進していきたいと改めて感じています。

★★★それでは最後に、メッセージを

新たな気持ちで挑戦する覚悟で頑張っていきたいと思います。東京公演としては久しぶりですので、是非観にいらしてくださったら嬉しいです。




 
これらの記事もご覧ください(既に終了している公演やイベント等もあります)
『スリル・ミー』囲み取材 田代・新納・松下・柿澤
ミュージカル『スリル・ミー』囲み取材 田代万里生・新納慎也・松下洸平・柿澤勇人 関連記事 舞台稽古の模様はこちら 公演概要(公演資料より) 1920 年代に実際に起こった、悪名高く凶悪な伝説的犯罪を土台とする緻密な心理劇、 ミュージカル『スリル・ミー』がアトリエフォンテーヌという緊密な空間で上演されています。 “彼”と“私”、そして1台のピアノから始まる美的なメロディー。 シンプルであるがゆえに緊迫した空間での、美しく濃密な時間。 日本の演劇界のトップを走り続ける栗山民也の演出にによって、 極力シンプルな作りで、人間の内面を描きだします。 客席を圧倒するエネルギー、強烈な旋律の頂点に向かって走る休憩なしの100分。 海外で上演が相次ぎ、韓国でも異例のロングランを記録している話題作の 初の日本版が、ついにベールを脱ぎました。 日本初演の、“私”役には、09 年ミュージカル「マルグリット」でミュージカル界に 鮮烈なデビューを飾って以来、「ウーマン・イン・ホワイト」「エリザベート」 「スウィーニー・トッド」などの大型ミュージ カルに立て続けに出演し、 いまやミュージカル界になくてはならない存在となった俳優、田代万里生。 私を翻弄する“彼”役には、 「ラ・カージュ・オ・フォール」「ウェディング・シンガー」 「リトルショッ プ・オブ・ホラーズ」など、 作品ごとに観客に強烈な印象を残し続けるミュージカル界の異端児、新納慎也が扮し、 次代のミュージカル界を引っ張る最高のコンビの誕生を期待させます。 Wキャストとなる二組目も、見逃せません。 “私”役に、ボーカリストとしての経歴を持ち、TV・舞台に出演を重ね、 「愛と青春の宝塚」オサム役、7月には音楽劇「リタルダンド」にも出演した松下洸平。 対する“彼”役は、劇団四季で「ライオンキング」シンバ役、「春のめざめ」では 主演メルヒオール役として絶大なる人気を誇り、 本舞台が劇団退団後、初舞台となる、注目のミュージカル俳優、柿澤勇人が演じます。 囲み取材が行われました(2011年9月14日) ーーー今回Wキャストですが、お互いの印象はいかがですか? ◆新納慎也 もともと(田代とは)知り合いだったので、共演は初めてですが 初めて感はなく、いいカップルですよ。 ◆田代万里生 初演なので、言葉遣いや脚本を変えたりを数ヶ月前から行い 凝縮して稽古したのは、ここ1ヶ月ぐらいですね。 新納さんをNYの劇場で観たことがあるので、そのときの印象が強く国際派だなと。 一緒に組ませていただいて幸せだと思いますし、頑張りたいなと思います。 ◆松下洸平 僕ら(柿沢とは)同い年なので、初めて会ったときからそこまで気を遣うということも ないですし、初対面でしたがフレンドリーに接していけたので、 もう1組とは少し違うテイストの作品になるんじゃないかなと思います。 ◆柿澤勇人 お兄さんチーム(田代・新納チーム)とは、また全然違って見えると思いますので 両方楽しんでいただけたらと思います。 ーーー同性愛役ですが、いかがですか? 作品のみどころなども含めて。 ◆田代万里生 同性愛をテーマにしている訳ではなく、私と彼という役があるのですが、 原作は名前が付いていて、時代や国を限定しないようにするということで 今回そういうことは出てこないのですが、実際に存在した2人のお話なので、 たまたま犯罪を犯した2人組が同性愛だったということなんですね。 人間の核にある部分や心理的なものをすごく深くて凝縮された世界観として 描かれているので、そういうところを伝えていけたらと思います。 ◆新納慎也 各国で人気がある作品で、すごく凝縮された100分の中で、スリリングに展開されて いきますし、すごくよくできた脚本なんです。ストレートプレイではなく ミュージカルとして成功した作品だなと思います。 ーーー最後にみなさんにメッセージを。 ◆田代万里生 ミュージカル『スリル・ミー』日本初演です。 本当に2人芝居ミュージカルという感じで、約100分、休憩なしです。 お客様は拍手をするまもなく、僕「私」という役なんですけど、 引っ込むのは2分位です。この作品と栗山さんの演出、共演者、観に来てくださるみなさま との出会いが今回僕にとって大きな意味を持つんじゃないかなと思っています。 日々いい作品になるように務めていきたいと思います。 ◆新納慎也 映像では伝わりにくいかもしれませんが、劇場が舞台と客席が近いです。 もともとオフブロードウェイ作品ですので、このアトリエフォンテーヌという劇場が オフブロードウェイみたいだなという感じがしているのですが、 栗山演出というのがとても贅沢な空間になっていると思います。 昼公演は15時、夜公演は20時からというなんともブロードウェイのような おしゃれな時間帯で上演しますので、ディナーをとってからちょっと一杯のつもりで 来ていただけたらと思います。 ◆松下洸平 栗山さんがおっしゃっていた言葉でとても印象的なのは、これはストレートミュージカルだと おっしゃっていて本当にその通りだなと思いました。音楽、セリフとシンプルなセット だけですが、そこに色んな仕掛けがあって、巧みに表現されている素晴らしい作品です。 この作品に参加できるの喜びと責任を持って日本初演を頑張ります。 ◆柿澤勇人 濃密な空間と人が人を欲する作品なのでぜひ観て欲しいです。 この空間にお越しいただけたら何かギフトを与えることができると 思うので楽しみにしていてください。   ミュージカル『スリル・ミー』   公演日程: 2011年 9月 15日(木)~10 月 3 日(月) 会場: アトリエフォンテーヌ(麻布十番) チケット料金: 6,300 ...
記事を読む
『スリル・ミー』囲み取材 田代・新納・松下・柿澤
 

 
 

情報は書き込んだ時点のものですので、実際の内容と異なる場合があります。
あらかじめご了承下さい。

[ PR ]