解説:女性宮家案 政権方針、実現遠く
毎日新聞 2012年10月05日 東京朝刊
ただ、今回の両案いずれも緊急避難策に過ぎず、長期的な皇族の減少、特に皇位継承権者の減少という根本的な問題が将来再燃するのは必至だ。【野口武則】
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◇皇室制度に関する論点整理(骨子)
<基本的な視点>
制度改正の範囲を内親王に限定する。
<具体的な方策>
(1)女性皇族が結婚後も皇族の身分を保持する案
1−A案=配偶者や子に皇族の身分を付与
1−B案=配偶者や子に皇族の身分を付与しない
(2)女性皇族が皇籍離脱後も皇室活動を支援する案。称号保持案は実施困難だが、国家公務員として公的な立場を保持する。
<まとめ>
1案は検討を進めるべきだが、A案、B案に長所、短所があり、検討が必要。2案も併せて検討を進めることが必要。
<終わりに>
国民各層の議論を踏まえ検討を進める。